版画草子 All That Print Work

自作版画作品と日常の写真を日記形式で紹介してゆきます。
(画像の無断使用は固くお断りします。)

版画家のお友達 歯科医編(14)Special Column (14)

2007-10-12 11:55:37 | その他 Other
毎月恒例となりましたNORIKO先生のSpecial Columnです。
今回は非常に厳しい内容のお話ですが 美しい北海道の秋の
画像とともに 3回連続でお送りします。
Over three times, posting Noriko's column on medical crises
in Japan. Omitting the English version, sorry.
But her photos are very beautiful, please do enjoy them !

富良野 Hurano, Hokkaido   Photo by NORIKO

今年、勤務医、研修医の自殺に労災認定が下りました。
医師たちの過重労働については新聞等で報道され
御存知のことと思います。
私の身内にも4年目の医師がいますが、病院との連絡用携帯は
24時間電源ONの待機状態。はじめの2年間(研修医期間)は休みなし。
現在も週7日勤務。

国は研修医の労働条件について「週40時間」「当直は週1回」と
努力目標を提示していますが、現実には78~80時間、
100時間と言う方もいます。
国の基準では平均労働時間が週65時間は「過労死ライン」と
定めており、これを超えると過労死の可能性が高く、
労災認定の判断基準のひとつとなっています。
約3割の病院勤務医が過労死ライン以上の労働を行っていると
日本医療労働組合が調査結果を出しました。
「それでも研修を終えた勤務医よりは労働時間に歯止めがかかっている」とも
言われています。

日本病院会の調査では当直翌日は9割が平常勤務を行っており
32時間勤務となります。
7割の医師が32時間連続勤務を月3回も行っている事も明らかになりました。
外科医の場合、当直明けの手術もありえます。
このような状況で医療事故が起こったとしても、
責任は担当医師が負うことになります。
そのため、手術のリスクを考慮し、若手医師が選択する診療科に
非常に偏りが出てきています。     つづく


ナナカマド  Mountain ash


北竜町 Hokuryu-cho

<kei このところ各種報道からも 医療崩壊の現実がひしひしと
伝えられています。産科・小児科・救急医療・外科......漠然とした
不安ばかりつのって 無力感だけが残ってしまいます。>


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