KAZのおさんぽ

移り行く季節の中で美しい表情を見せる花や虫たち
みんなに会いにきょうもおさんぽです

常念のタカネヒカゲ

2018年07月14日 | 虫    2018年
7月12日から5日間、夏休みを貰いました。
12日は運転免許の更新などの用事を済ませ、連休のどこかのタイミングで行こうと思っていた山行の為の買出しへ。
夕方天気予報を見ると翌13日が当初の「曇り時々晴れ」から「晴れ」へと予報が変わっていました。
14日以降だと連休で登山口の駐車場も混雑するので平日の13日に登ることに決めました。


(常念乗越から常念岳方面を望む 2018/7/13 長野県常念岳 α58/SONY DT18-135)
朝4時半に一の沢登山口を出発して写真を撮りながら長い登山道を登り、9時半には常念乗越に到着しました。
ここから常念岳に向かう登山道の右側緩斜面にタカネヒカゲが生息し、ミヤマモンキも登山道両側で見られます。


(タカネヒカゲ棲息地 2018/7/13 長野県常念岳 α58/SONY DT18-135)
ここが常念乗越から少し登った緩斜面のタカネヒカゲ棲息地、西側には槍から穂高へ続く山並みがよく見えます。
写真手前の岩の上にタカネヒカゲが止まっているのが見えるでしょうか。


(タカネヒカゲ♂ 2018/7/13 長野県常念岳 α58/TAMRON AF70-300)
タカネヒカゲは6月からダラダラと発生し雪の少ない年には多くが6月に羽化してしまうようですが、
今年はこの時期でもまだ何とか♂♀共に綺麗な個体も見られました。


(タカネヒカゲ♂ 2018/7/13 長野県常念岳 α58/TAMRON AF70-300)
6月下旬頃に来られれば良いのでしょうが、一の沢登山道には冬ルートと夏ルートがあり6月は概ね冬ルート。
夏用の登山道と違って冬ルートは長い雪渓の急登をアイゼンを履いて登らねばならず一般人向けではありません。


(タカネヒカゲ♂ 2018/7/13 長野県常念岳 α58/TAMRON AF70-300)
タカネヒカゲは岩肌に良く似ている為、一度飛び出した個体を追わない限り見つけることが難しい蝶です。
ただ朝のうちは飛ぶ距離も短く撮影は比較的楽ですが、昼近くになると遠くまで逃げる確率が高くなります。


(タカネヒカゲ♀ 2018/7/13 長野県常念岳 α58/TAMRON AF70-300)
♀は比較的長く見られるようで、秋口まで生き残って産卵する個体もいるようです。


(タカネヒカゲ♀ 2018/7/13 長野県常念岳 α58/TAMRON AF70-300)
♂の前翅表には小さな一つの黒い眼状紋があるだけですが、♀の前翅には3つから4つの斑紋が並びます。
止まっている時はなかなか難しいですが、飛んでいる時に翅表が確認できれば♂♀の判別は可能です。


(タカネヒカゲ♀ 2018/7/13 長野県常念岳 α58/TAMRON AF70-300)
この個体は前翅の斑紋が大きくて、飛んでいる時には色を薄くしたクモマベニのような感じでした。


(タカネヒカゲ♀ 2018/7/13 長野県常念岳 α58/SONY DT18-135)
翅形は概ね♀の前翅の方がやや丸みがあるように見受けられます。
ただこの個体のように斑紋では♀と思われてもやや尖った前翅形の個体もおり、けっこう変異があるようです。

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前回と同じくお昼の12時で撮影を切り上げて下山しました。

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4 コメント

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ご無沙汰しております (ウッド)
2018-07-15 10:30:41
こんにちは。
お邪魔はしておりましたが足跡を残さず失礼していました。

タカネヒカゲを求めて登山したのですね。
雪渓の残る山々を見ていると下界の暑さを忘れることでしょう。

久しぶりに伊吹山へ行こうと思っていましたが命に危険が及ぶ暑さに断念しました。

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ウッドさんこんにちは (KAZ)
2018-07-15 11:21:09
毎日暑いですね。
常念岳に登った時も下山するにつれ気温が上がり、
登山口に着いた頃には汗だくでした。
昨日今日は足が筋肉痛でゴロ寝三昧です。
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Unknown (yurin)
2018-07-15 12:51:39
常念岳に行かれたのですね、
北アルプスの山々が美しいですね。
そして高山蝶タカネヒカゲの姿、厳しい自然を生き抜いている独特の雰囲気がありますね。
岩に擬態している様子もよく分かりました。
いずれ会いに行ってみたいものです。


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yurinさんこんばんは (KAZ)
2018-07-15 22:03:31
一昨年はガスに巻かれて1枚撮っただけでしたが、
今回はなんとか綺麗な個体の♂♀を撮ることができました。
ただ開翅を撮ることが出来なかったのが心残りです。
登るのが結構長くて辛いのでなかなか「また行こう」という気にはなれませんが。
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