物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

診療所の待ち時間

2009-10-15 12:43:38 | 健康・病気

昨日行った診療所で季節性インフルエンザの予防接種をしてくれるというので今日も続けていった。患者さんが木曜の方が少ないかもというので行ったところ待合室からはみ出した患者の列である。

看護師さんが言った予想はまったくあたっていなかった。こういった患者さんの来訪の偏りを是正するにはどうしたらいいのだろうか。簡単に考えられる方法は一応の努力目標だが、誕生日が奇数日の人は木曜日に来診すること偶数日の人は金曜日に来診することといった努力目標をつくって分けるというのはどうだろうか。もちろんこれに急病は適用しない。

私のホームドクターは糖尿病の専門医である。だから患者の多いときはようするに糖尿病の患者さんである。だから、意識的にこういった振り分けをすれば、患者の来訪の均一化が図れるのではないか。

近所の眼科では日曜、月曜が休診である。したがって、火曜日には患者さんが極めて多い。だからできるだけ火曜日にはその眼科には行かないことにしている。確かに水曜日に行くと比較的にすいている。

患者というのは勝手なもので自分は待ち時間が少なく早く診てもらいたいものだが、そういうことができるとはいつも限らないというのが現状である。


腋の下のしこり

2009-10-14 13:19:24 | 健康・病気

右の腋の下になにかしこりができた。これは命にかかわることかと思ってホームドクターに見てもらったら、どうも脂肪の塊らしいという。何十年も前に腰にできたそういう脂肪の塊が化膿して困ったので、あるときに思い切って手術をしてその塊をとってもらった。

これは皮膚の下に空洞ができてそこに脂肪がたまって毎年夏になると化膿していたのだった。これは大学院の学生だった頃から、大学に勤めるようになって数年のころのことである。そのときには数センチの大きさに切開してその脂肪とか袋を切除したので、一週間ほど入院した。通院でもよかったのかもしれないが、ガーゼを規則正しく換えることが必要だったので入院した。

今度はまだそれほど大きくはないがあまり大きくならないうちに手術してとった方がいいですよとのホームドクターの助言である。まあいろいろなことが起こるものである。


アフガニスタンの現況の実体論を

2009-10-13 11:42:40 | 国際・政治

岡田外相がアフガニスタンとパキスタンを電撃訪問したが、新聞の報道もこれらの状況に関してどうも現象論的記述だけで実体論的な報道がほとんどない。これでは対策も考えようがない。

もちろん、日本人がその地帯に行ったら、拉致されたり、殺されたりするので行けないから現象論的な議論に終始するのはしかたがないのだが、誰も実体論的なもう少し突っ込んだ議論をできる人はいないのだろうか。

これは現地に近いアフガン人とかパキスタン人でこういうことを客観的に公正な立場でレポートできる人は皆無ということを示しているのだろうか。

そこらあたりが知りたいことである。またはタリバーンの意見とかを聞ける立場の人はまったくいないのだろうか。そこらあたりが現状の報道ではまったく不毛な気がする。

タリバーンがかなり偏狭な立場をとっているらしいとは聞くが、それは本当なのだろうか。またなぜタリバーンが勢いを得ているのか。それはなんらかの理由があってのことに違いない。

理由があるのなら、もしタリバーンのアフガン支配が望ましくないのなら、その理由をなくすことしかない。タリバーンが勢いを得る理由がアフガンの現政権の腐敗にあるのなら、そこを正すように助言をしなければいつまで経っても同じことの繰り返しであろう。

いくら外国から財政的な援助をしても底に穴の空いたタルみたいなものである。さらに、マスメディアの報道に携わる方たちはその辺をどう考えているのだろうか。


受験参考書の復刻

2009-10-12 13:17:55 | 日記・エッセイ・コラム

受験参考書の復刻がブームだという。

私はあまり読んだことはないのだが、山貞(やまてい)の通称で知られた英文解釈の本とか現代国語の受験参考書が復刻されて売れているという。

この山貞の本は次兄がもっていて読んでいたと思うが、私は自分で読んだことがない。いまそれを買っているのは40代、50代の人たちだという。

私自身も考え方研究社の藤森良夫先生の本『解析の基礎』前、後、続(考え方研究社)を今でも大事にもっている。私の世代が「考え方」を知っている最後の世代だろう。

その後、藤森先生は東洋大学に勤められたとかで「考え方研究社」の活動はなくなった(2014.4.3 付記参照)。

以前になんとかいう復刻された物理の受験参考書を2冊購入したが、よくは読んでいない。

これらの物理参考書の中でもっと強調されてしかるべきだと思っていることがある。それは「接触力」と「遠隔力」との区別とそれぞれにどういうものがあるかである。

実は私が大学に入学した直後(50年以上前のことだが)に購入した大学初級の物理の演習書にその区別が書いてあったが、他の書で区別をきちんと述べたものをいまだかって読んだことはない。

この書名はもちろん覚えていない。著者の一人が小川岩雄(元立教大学)さんだったことしか覚えていない。この書は友人に貸したら、二度と戻ってこなかった。

その友人が亡くなってからもう久しい。彼は竹原市で高校の教員をしていたが、在職中に病気で亡くなったと聞いた。

力には接触力と遠隔力があるという指摘を遅まきながら、小著『数学散歩』(国土社)の「力学の道草」という章に書いたが、大学受験を通り過ぎた大学生はもう関心などなかっただろう。

だが、弾性体力学とか材料力学では「接触力」を「表面力」といい、「遠隔力」を「物体力」といって、区別していることを知ったのは何年か材料工学科に属していたころ、一年か二年か材料工学という講義で弾性体論を担当したときである。

(2014.4.3 付記) 板倉聖宣さんの書に考え方の創始者の藤森良蔵さんのことが書かれているのがある。書名は覚えていない。


体育の日

2009-10-12 12:44:33 | 日記・エッセイ・コラム

体育の日の今日やはり晴天である。一年で晴天の特に多い日を選んで体育の日と決めたと聞いている。だからその期待にたがわなかったわけだが、今時分は暖房も冷房もいわゆるエアコンを作用させる必要のない季節である。最高気温が24度くらいで最低は14度くらいであろうか。

この季節はアグレアブル(agreable)である。e-Learningのコンテンツも図を除いてではあるが、代数9まで出来上がった。いま代数10の二次と一次の連立方程式のところをつくっている。このごろの計算代数ではグレーブナー基底を用いた解法が開発されているが、やはり一般にはこの解法は難しい。しかし、そのような最近の話はちょっと触れたが、私はグレーブナー基底のことについてはまったく知らないのでこれは素人の生兵法である。

(注)この数学のe-Learningは高校から大学の初年級程度であり、大学に入学した理工系の学生で落ちこぼれそうな学生を対象としている。だから数学専攻の人を対象にはしていない。

情報処理の計算代数(数式処理)等の知識を盛り込んでやはり、こういうe-Learningのコンテンツをつくるべきだというのが、長年の私の主張ではあるが、計算代数(数式処理)についてよく知っているわけではないので問題があるかもしれない。

もう20年以上昔になるが、数式処理ソフトのreduceで計算をしてもらい、それを数値計算して小さな論文(letter)を書いたことがあった。プログラムがあまりに分量が多いというので九大の計算センターのコンピュータに受けつけてもらえない。友人のコンピュータの得意な人に相談して、プログラムを二つに分けてコンピュータに通した。

この友人が亡くなってもう久しい。気のいい友人で困ったことを相談しても親身に相談にのってくれた。こういうことを思い出したのも秋だからだろうか。


数学・物理通信の準備

2009-10-10 11:41:23 | 物理学

昨日「数学・物理通信」を11月に発行するための準備をはじめた。Nさんから投稿があったので、それに応えてあまり遅くならないうちに発行した方がよいと判断をしたためである。そう思って表紙をつくり始めた。といっても標題と目次をつくるだけである。

パンフレットの表紙に「数学・物理通信」を入れようとしたのだが、この字の大きさが24.88ポイントが通常の大きさの上限である。これより字を大きくする方法はあると思うのだが、あわてていくつかのtexの本をぺらぺらとめくって見たところではわからない。

これは後の宿題することとして、Nさんの投稿とこの表紙を結合しようとしたら、texの文書のなかにtexの文書を入れたのでエラーが出た。多分これではうまく行かないので本をつくる方法を用いなければならないらしい。

本をつくる方法はtexの本に出ているのだが、本の場合には普通第~章という風に章がついてしまうのでこの章をつけないようにしたい。本の場合にはincludeでファイルを読み込むのだが、そのときにincludeの後ろに*をつければ、章なしで標題が出るのだろうか。texの本にはそこまで書いていないようだ。

texは優れたソフトだが、人間のしたいことはこのtexの標準的なできることの範囲を越えることがある。


副大臣

2009-10-09 12:35:20 | 国際・政治

副大臣という職は民主党の政府になってできたわけではないが、前の政府ではその影は薄かった。ところが今の政府になって副大臣も重要な職であるという印象をもってきた。

というのは先日のNHKの討論会で二人の副大臣がゲストとして出てきて、彼らの言うことが一々もっともでバランスの取れたものであったからである。確かに世の中は変わってきているという印象を多くの人が持ったのではあるまいか。

朝日新聞の記事でも記者の名も女性記者が多くなっているし、なかなか世の中は変わらないという一方で変わってきている面もある。だから、現在の派遣社員の増加でまた首を切られて職と住居とかつ生活の保障を失っているという状況も変えられるはずである。

ホームレスの人の増加も心配であるが、一方でそのホームレスを支援しようとしている人もいるのは頼もしい。

「官僚」支配から「過去官僚」支配に変わっただけだと揶揄されているが、それでも新しい芽が出てくると世の中に希望を与える。願わくば派遣社員の生活を保障するような制度の設立を望まずにはいられない。


昨日はお休み

2009-10-08 12:38:23 | 日記・エッセイ・コラム

昨日はお休みをしました。これは私が怠けたわけではなく仕事場に十数人の友達を呼んで妻が合唱曲の歌の練習をしたので来れなかったのです。それでブログも休みました。

ということで自宅でうつうつとしていたわけですが、K社から送ってくれた中学校程度の数学の本「さあ、数学をはじめよう」を読んでいました。バウンダリー叢書の第1巻とか書いてあります。

これはK社からたくさん数学の本や物理の本を出しているMさんが書いているのですが、そこそこ筋がおもしろくできていました。どうも有名な結城さんの「数学ガール」を意識したような書き振りです。

でもこれは誰が読むのだろうな。数学が嫌いない人はこういう読み物には近寄らないでしょう。内容はちっとも難しくはないのですが。

中学生に読ませるとすれば、今ごろの本はもっといい説明をしていると思います。私自身もこの内容のe-Learningのコンテンツをつくっていますが、もっと斬新な教え方です。もちろんあまり話しは面白くはないのでその点はこの本のほうが優れているでしょう。

二つほど注意点に気がついたので、注意を喚起するために出版社に連絡をしておこうか。


忙しさの襲来

2009-10-06 16:26:35 | 日記・エッセイ・コラム

忙しさが襲来してきそうである。私の大学のときの先生の研究回顧の聞き取りに10月19日に行くことになった。それだけではなく用事が方々から押し寄せてくる。自分が蒔いた種だから仕方ががないが、それがどっと押し寄せてくる。

e-Learningのコンテンツの演習問題もあるが、仕事というのは単独にはやってこない。まとめてやってくるものだ。統計学的にはこれは単なる偶然のしからしめるとこであろうが。

高名な物理学者のN先生から「数学・物理通信」の原稿を昨日受け取っている。あとは私のグリーン関数の原稿の図をつくってまず創刊号を早く出さなければならない。

もう一人の数学者のNさんの原稿はどうやって私のパソコンにtex原稿を入れるかが問題になる。これは前にNさんにも言ったのだが、説明の図を入れたいのだ。だからこの2点をクリアしないとちょっとどうしようもない。このことをNさんに言わないといけない。


雑談会の開催準備

2009-10-05 12:53:50 | 日記・エッセイ・コラム

雑談会の準備会を10月3日(土)に仕事場で開いた。二人のNさんが来られて三人で意見の交換が行われた。一人のNさんがまず始めのレポーターになってくださるという。

14時から16時までの2時間で30分くらいレポーターが報告をしてその後にそのテーマについて話や議論をするということになった。時間厳守である。議論がもし紛糾しても終了時間が決まっていれば、重大なことは起こらないだろうとはもう一人のNさんの考えである。

開催の案内をつくって知り合いに配布するつもりだ。もっとも椅子の数が限られているので、あまり多くの人数に声をかけることはできない。

今月は10月3日の準備会を行ったので改めて会は行わない。初回の開催は11月28日(土)に行う。原則として開催日を第4土曜日とした。また、各回に特定の人に数人に案内を出すつもりである。1回だけの参加もありということにする。

第1回のレポートは経済学者Nさんの「世界不況について」である。12月には開催しないか、それとも開催するかはまだ決めていない。


演習問題の作成の失敗

2009-10-03 13:23:54 | 受験・学校

今朝の朝日新聞に「天声人語」ならぬ「天声新語」という読者の投稿があった。それを読んでこれは方程式の演習問題にならないかと考えたが、どうもうまくいかなかった。

話の内容はほのぼのしたものであるが、私の関心はつぎのことである。ある72歳の女性が12年前に夫を亡くした。彼女の夫は何歳で亡くなったのだろうかということである。彼女と夫との年の差を書いていないので、実際に彼女の夫が何歳でなくなったかわからない。

仮に年齢差が5歳であったとしたら、彼女は12年前には60歳であったから、それに5歳足して65歳でなくなったということになる。これでは算数の問題ではあるが、代数の方程式の問題としてつくる必要が感じられない。ということで方程式の問題としては失格であった。

何でこんなことを考えたか。ここ数日e-Learningのコンテンツの演習問題をつくっているので、文章を読むとこういうことを考えてしまったのだ。大学入試の物理の問題でも大学の初年級の学生実験のテーマから入試問題が出題されたりするが、なんでもあまり具体的裏づけのない問題は出題し難い。

部外者には笑話を提供することになったが、どうも人生を裏から見ているような気がする。


人材活用センター

2009-10-02 19:50:29 | 日記・エッセイ・コラム

退職したE大学の退職者があつまって、NPO法人の「人材活用センター」を立ち上げるというので16時からあるというので、その発足会に参加した。たくさんの人が出席しているものと勝手に思い参加したが、予想に反して理事に就任予定の人を除けば、参加者は理事の倍くらいの人数だった。

なんでも昔から会を開くときに関係者の倍くらいの人数が集まれば成功と聞いているので、まあ成功だろうが、出席者は私の予想をはるかに下回っていた。もちろん、懐かしい顔に出会った。それはさておき会の終わり頃になって、T先生が傍に来られて少し話したところこのブログの読者であると告白された。

マイナーなブログなので誰が見ていただいても歓迎なのだが、意外なことがあるものである。知り合いにこのブログの読者がいるからといって、書く内容を自制したりはしないつもりだが、まったく意識しないといえば嘘になるだろう。

だが、基本的にこのブログはダイアログではなくて、モノローグなので面白くないことは承知しているが、面白く書くことなどしようと思ってもできはしない。


本の返却

2009-10-01 11:35:54 | 日記・エッセイ・コラム

三ヶ月前に借りていた「源流から未来へ」を今日M大学の図書館に返しに行った。その代わりに「武谷三男現代論集」を4冊借りてきた。もっともこれらは既に読んだことがあるので、その中のの各エッセイがどこに出ていたのかを記録するためである。

だから、今回はかなり早期に返却ができるだろう。なぜ各エッセイがどこに発表されたかを調べるかというと彼の単行本に未収録の雑誌記事等がどれかをなどを調べるためである。

武谷の主要なエッセイはもちろん彼の「著作集」と「現代論集」および「現代の理論的諸問題」などに収録されているが、そのすべてが収録されているわけではない。それでどこにも収録されていないエッセイをまとめた本が出されたらいいのにと思う人はいるだろう。

そういう本の出版を夢見ているのだ。現在の出版状況は厳しいようなので、簡単に実現するとは思わないが、2011年は坂田、武谷の生誕100年である。そういう企画が出てもいいのではないか。そう思っている。