物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

パスカル好きか、デカルト好きか

2019-09-25 12:29:40 | 数学
お前は「パスカル好きか、デカルト好きか」と聞かれたら、言下に「デカルト好き」と答えるであろう。

この二人をよく知って答えているわけではない。ただ単に先入観としてそう思っているだけだ。

いや実は先日デカルト(原亭吉訳)『幾何学』(ちくま学芸文庫)を購入した。これは消費税の10%になるきっかけでの購入であった。

この書はまだ全く見ていないのだが、数学史家の佐々木力さんがその解説で、つぎのように書いている。これは佐々木さんの見解ではなく、訳者の原さんがどこかに書かれていることだという。

「パスカルのサイクロイド研究はデカルト流の解析幾何学に対する彼(パスカル:引用者挿入)の対抗策であったろう」

いや、パスカルのほうがデカルトよりも若いと思うが、やはり対抗意識をもっていたのか。しかし、現在では、デカルト流の解析幾何学のほうが発展の可能性が大きかったことが分かっているだろう。

もっともこの本の訳者、原亭吉(こうきち)さんはパスカルの研究者であったらしい。

Lequel

2019-09-25 12:14:11 | 日記

lequel, laquelle, lesquels, lesquellesは英語でいえば、whichにあたる語である。

ところが、長い間フランス語を学んできながら、この「どれ」にあたる語がlequel, laquelle, lesquels, lesquellesであるということを認識していなかった。

いや、これらの語を知らなかったのではないと思う。だが、そういう認識がなかった。もっとも私は主にラジオやテレビでフランス語を学んできたものである。

もちろん、若いときには一時期を大学のクラスでフランス語を学んだこともあるが、それも半年でしかない。それでも初歩のフランス語なら、かなり知っているつもりであった。

だが、こういう欠陥をもっていることに気がつかなかった。

ドイツ語ではwhichにあたる語はもちろんwelch-であり、これは後ろに来る名詞の性によって、welcheだったり、welcherだったり、welchesだったりする。

そして、さらにその名詞の格によってさらに語尾は変わる。そういうことはいくら何でも知っている。だが、おなじくらい長く学んできた、フランス語ではそれにあたる語を知らなかった。