物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

彼は彼女に気がある

2014-08-22 15:49:22 | 外国語

「彼は彼女に気がある」と聞いて意味の分からない日本人はいない。

しかし、「気がある」とはどういうことを意味するのかと開き直られると、的確にこたえられる人はどのくらいいるだろうか。

昨日と今日そのことを取り扱ったNHKのラジオのドイツ語入門(応用編)の放送があったが、それによると「気がある」を「関心がある」と訳していた。

たとえば、Er intressiert sich f"ur sie.と言ったふうにである。

なるほど「気がある」とはそういうことだったのかと改めて日本語の意味がわかった。

それとfrischという語の使い方を学んだ。よくドイツで見かける注意にfrisch gestrichenがある。日本語で言えば、「ペンキ塗りたて」であろうが。

「新婚ほやほや」とかいうとfrisch verheiratetという。このfrischは英語ではもちろんfreshである。

英語でも同じようにいうのだろうか。

ところで、大学の1年生のことを英語ではfreshmanというのだった。

大学在職中に技術英語のテクストにfresh waterというのが出て来て、何だろうと思って辞書を引いたことがあった。

これは言うまでもなく、日本語の真水とか淡水を意味する。昨日のNHKのEテレの「ニュースで英会話」でもfresh waterが出ていた。地球上の水の99%は海水seawaterであるという。

ちなみに人類が使える真水のパーセントは地球上の水の 0.01%であるという。日本で降水量が多くて、広島市で大きな土砂災害を起こしたのに、なんと利用できる水の割合の少ないことよ。

技術英語で思い出したが、原油はcrude oilである。


ぼくたちの体は星屑のかけら

2014-08-22 12:32:52 | 科学・技術

「ぼくたちの体は星屑のかけら」とかのタイトルの本がある。

そんなバカなというなかれ。これは真実である。このブログでもそのようなことを何度か書いたことがある。

「土から生まれて土に返る」という類のことわざもあるが、確かにそうである。

中国の首相として名高かった周恩来は亡くなった後の彼の体の遺灰を飛行機で中国の上空から撒いてもらって文字通り中国の土に返ったと、いつか新聞で読んだ。

周恩来はそれほど中国と中国人民を愛していたのかと思うが、その真似はなかなかできない。

先日(2014.8.18)の朝日新聞の記事にマジック・ナンバーのことが出ていた。もっとも新聞の見出しでは「元素の魔法数」とあった。

元素の原子核では原子核中の陽子と中性子の数を加えた核子数が2, 8, 20, 28, 50, 82, 126のときにその原子核は安定であり、その原子核の元素が他の元素比べて、より多く存在するということが知られていた。これらの数をマジック・ナンバーという。

これはMayer-Jensenの原子核の殻模型で説明されている。これによると原子と同様に原子核も殻構造をしている。

ところが中性子数が陽子数よりも過剰の不安定な元素では上のマジック・ナンバーではない別のマジック・ナンバーが存在するということがわかった。

それによれば、6, 16, 32, 34,・・・のときに原子核が安定で、その核子数の存在比が他の元素よりも大きい。

鉄よりも重い元素がどうやってつくられたかは大きな恒星(赤色巨星?)の中でつくられるほか、超新星爆発のときにつくられるという。

特に超新星爆発でつくられるとすれば、私たちの体は星屑からできているというのは単に言葉の上の修辞学ではない。