E=mc^{2}の導出を非専門家にも分かりやすく述べるという目標を立てたが、なかなかうまく記述できそうになかった。
昨日、和田純夫さんの本「ききどころシリーズ6」(岩波書店)を読んでそのできるだけ簡単な要約の原稿を書いた。そしてドイツ語のクラスに出かける前にその文章をほとんど入力した。
だから、仕事は進んだのだが、今朝起きてつらつら考えるにどうも私の書き方なら、悪くすれば割り算が導関数と同じだといっているととられないかと心配になってきた。
もちろん専門家の人たちは私が省いているところを補って考えてくれるだろうから、問題はない。だが、中途半端に数学のことを知っている人からはこの書き方はナンセンスとか言われそうだなどと心配になってきた。
それを防ぐにはやはり補遺をつけて省略をした部分の意味を補っておいた方がいいだろう。
数学や物理学の本を専門家が書いたときになかなかわかりづらいのは、これは仲間内の専門家から文句がでないようにするためだと言われている。
しかし、ちょっと厳密さを犠牲にしても論旨がわかりやすいようにした方が啓蒙書ではいいのではないかと考えている。
ときどき啓蒙書の書評などをアマゾンコム等で読むと著者のその本のテーマに対する理解があやしいと酷評されている場合がある。
これなどは本当に著者の本のテーマの理解が十分でない場合もあるだろうが、噛み砕いて書こうとしてかえって誤解を招いた場合もあるだろう。
なかなか文章を書くことは難しい。