ips細胞をドイツ語でなんと言うかと昨夜のドイツ語のクラスで話題となった。それでips細胞の詳しい名をinduced pluripotent stemm cellsとホワイトボードに書いた。また日本語では人工多能幹細胞と言われていると付加した。
それにR氏のつけたドイツ語訳はk"unstliche (angeregte) mehrfunktional Stammzelleであった。これは英語と日本語の両方を参照しての訳語であり、ドイツで実際にはどう呼ばれているかは知らない。特にmehrfunkitionalのところは私が「多能」のところを間違えて「多機能」としたのでこういう訳となっている。
inducedを「人工の」と訳がついているが、私などはこのinducedとあれば、光の発生法の一つとしてのinduced emissionを思い出した。このときのinducedは普通は誘導と訳されており、induced emissionは誘導輻射と呼ばれる。
光の発生法としてはその他にspontaneous emissionというのもある。これは自発輻射と訳されている。
外から光がある物質に照射されて、それと同じ波長(周波数)で位相も同じ光がその物質から放出するのを誘導輻射induced emissionというが、そういう外部からの物質への光がないのに、物質が自発的に光を放出することがあり、これは自発放射spontaneous emissionである。
そして、前の方のinduced emissonはレーザー技術で基本となる、光の放出法である。大体、このレーザーLASERという語はLight Amplification by Stimulated Emission of Radiation の頭文字をとったのである。
ここで、stimulated emissionはinduced emissionの別のいい方である。
レーザーの基礎概念としては負温度分布(反転分布)とか、この誘導輻射とか光共振器とかがある。だが、一番の基本となるアディアは誘導輻射である。