物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

藤堂高虎の築城術

2009-08-27 11:41:27 | 科学・技術

藤堂高虎は生涯に主君を6人も変えたと朝日新聞に出ていた。その築城術と砲術が優れていたために簡単に主君を変えることができたという。

今治市(私は今治出身)の城は藤堂高虎の建てたものだという。今ある今治城は市制何周年かに再建されたもので、私の子どものころには今治には天守閣は残っていなかった。

ところで藤堂高虎はどこで築城術を学んだのだろう。またその築城術とはどんな技術だったのだろう。そういう疑問をもったが、それにすぐに答えてくれそうな文献はないだろう。部下にそういう技術に優れた者がいたのか、はたまた自分自身がそういう技術をどこかで学んだのか。

砲術もどれくらいの角度で大砲を撃つとどれくらいの距離を砲弾が飛ぶかといったことをどうやって知ったのだろう。空気の抵抗があるから、空気のないところでの砲弾の飛び方とは少し違ってはくるが、基本は物理の放射物体の運動である。

そういえば、江戸時代末期から明治維新へと洋学が伝わってきてその核心は航海術であったというのは、数学者の武田楠雄さんの書いた岩波新書で知ったことである。航海術から天文学や三角測量の技術とかが必要になってようやく洋学が学ばれたという。