井草川は北上して西武新宿線を一旦越え、すぐにＵターンしてその南側に戻ります。Ｕの字といっても、底が３００ｍほどある幅広のＵの字を天地逆にした形ですが、その底の部分一帯から（旧下石神井村と境を接する）千川通りにかけては、昭和７年（１９３２年）の区制施行に伴い、杉並区矢頭（やがしら）町となったところです。現行の住居表示では失われましたが、井草川遊歩道には前回最後の矢頭上橋をはじめ、矢頭橋、矢頭中橋、矢頭下橋とフルメンバーで並び、また沿道の区立公園の名前にも残っています。
- ・ 昭文社の地図ソフト"Super Mapple Digital"で作成、縮尺は1/6000です。青点線が実地調査及び当時の地図、空中写真などで確認できる水路跡で、そのポイントを地図に記入した番号順にウォーク＆ウォッチしてみました。（一部推定によっているところもあります。）
- ・ 「昭和２２年米軍撮影の空中写真」 上掲地図のグレー枠の部分です。同一個所に同一番号を振っています。
- 1. 矢頭上橋と矢頭橋の間で、左手に車止め付きの路地が分岐しています。
- 2. ワンブロックで右折、右写真の道路の左手が幅広になっていて、水路を含んでいるのだと分かります。
- 3. １００ｍもいかないところで、道幅が変わります。右手に路地があり、ここで右折です。
- 4. 井草川遊歩道に戻ります。この水路も「区画整理後路線図」に明記されています。