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内視鏡検査でした

2019-06-26 | 日記

シモツケ 2017年6月 島根県境近くの浄謙寺で。


半月くらい前から、食道に違和感あり。別に食べ物が通らないわけではなく、引っかかる感じ。

食道がん???

食道がんとしても、なったものは仕方ない。病気と付き合いながら、いい余生を送りたいと柄にもなく殊勝な考えに至る。

私はがんを人には言わないタイプ。同情や励ましの言葉はうっとうしい。淡々と普通の生活していたい。

20年くらい前、植物観察会のリーダー(同世代の男性、当時50代初め)、食道がんが分かって手術は不適応、一年後には亡くなられました。一緒に会の世話していたので、いい医者を教えて欲しいと頼まれ、そこから大きい病院へ紹介されたのです。

最初に診た先生は、我が家の親戚と勘違いして、「まあ、一年くらいでしょう」と何かの会合で夫に話し、それを私も知る羽目に。ご本人は知っていたのかどうか。聞きたくなかった。

離婚してひとり者だったので、家族の代わりに泣いてあげました。本人には言わず、私一人で誰もいないところで泣くのです。

最後に出て来たのはちょうど六月、広島城の観察会でした。一時退院してきたと言われ、歩くのもやっとで、帰りは私が車に乗せてアパートまでお送りしました。

広島は市街地に立って見ると、屏風のようにぐるりと山に取り囲まれているのですが、あの山、この山、楽しいことがいっぱいありました。いろいろな山へ連れて行ってもらって、いろいろな木や草を教えてもらって、とても充実した数年間でした。

その時の人とは今も友達です。

人はいずれ一人ずついなくなる。でも山の形だけは変わらない。この時期になると濃い緑の山々が私を呼んでいる気がしますが、最近は夫が腰痛で山歩きは中断しています。

山歩きでも海外旅行でも、少しずつ出来なくなる。できなくなるのは残念だけど、嘆いていたら人生後ろ向き、できることの中に楽しみを見出さないとね。


昨日は話して検査の予約だけ。今日が検査でした。近所の歩いて行けるクリニック。近くに医療機関各種あるのも街中ならばこそ。田舎暮らしには今もあこがれるけど、もうたまに行くのでいいかな。

検査結果は異状なしでした。食道がんは喫煙する男性に多いそうです。ついでに胃と十二指腸も診てもらいました。こちらも異常なし。

15年前、市の検査センターで受けたがん検診で精密検査に回されたポリープはまだあったようです。それは細胞診に出すのかな。なんかそんな話だった。

15年前にはセンター職員の方がわざわざ我が家に結果を持ってきて、「すぐ精密検査を」と言われるので、ビビりました。

ご飯も食べられないくらい心配して、「私がいなくなっても元気で暮らしてね」と、夫と当時まだ家にいた長男に言うと、二人は大笑い。長男にいたっては「お母さん、顔洗いんさんなよ。腺癌になるけん」とからかう始末。

あの時は良性で片が付いたのですが、結果の出るまでは世界が色鮮やかにとても輝いて見えて、生きていることの素晴らしさをしみじみと味わっていました。たかが要精検くらいで、なんという初心な私。今はそんなことありませんけど、当時よりは年取って死ぬことはだいぶ身近になっているはず。

癌になるもならぬも運命。なれば淡々と治療の日々をこなしていくだけ。もう家族とお別れが近いと分かったら、みんなにお礼言ってみたい。普段は冗談ばかり言って真面目な話しない私でも。


内視鏡検査でいろいろに巡る思いあり。私はボランティア活動などしてないし、周りへ何のお返しもしていないように思う。そのことにきょうは気が付いた。

ホタルブクロ。2017年6月、浄謙寺で。

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