国立大学の合格発表も終了し、受験シーズンも幕を閉じようとしています。
今年は、コロナウイルス騒動で、掲示板での合格発表はなかったとのこと。
確か次女は、体育会系のクラブの学生さんに、お祝いの胴上げを、第一志望だった国立大学の合格発表掲示板の前でしてもらった思い出があります。
悲喜こもごものその場の風景は、独特のもので、今も胸に焼き付いています。
そんな光景が、いずれの大学でも見られなかったのだとすると、何だかちょっと寂しい。
この掲示板発表に関することで、私には、大変苦い想い出があります。
その頃、長女が受けた私立大学の合格発表は、すでにほとんど終了。
すべて良い結果でしたから、長女は余裕で迎えた、ある大学の合格発表だったのですが。
その大学の学部は当時、私立大学では一番難しいと言われている所でした。
長女が中学時代から使用した学習机です。
何故か発表当日、長女は行かず、私が一人でW大学へ。
掲示板の前に到着し、ずらっと並んだ、受験番号に目をやりました。
細かな数字がいっぱい並んでいて、我が子の番号を探すのは一苦労。
そんな印象でしたが、必死で番号を追い続けた私です。
ところがいくら探しても、長女の番号が見当たりません。
さすがに、Mちゃんの実力をもってしても、W大学のこの学部には手が届かなかったのだわ、とちょっぴり肩を落とした私です。
すぐ長女に、公衆電話から連絡しました。
その後、カフェで一服して帰宅したと思います。
自宅に戻り、玄関に入ると長女のMちゃんが出迎えてくれました。
「残念だったわね~。さすがに無理だったようねえ~」
と私は言ったのでしょう。
あまりに遠い過去のことですから、よく覚えていませんが・・・。
すると、長女の思いがけない返答にびっくり仰天した私でした。
長女の部屋のチェスト
「合格しているよ。
さっき、合格通知の電報が届いたよ」
と言ったのです。
私は何度も何度も、掲示板を見たのに。
娘の受験番号を見落としてしまったようでした。
如何にも私らしい、頓馬な失態。
電報が届かなければ、幻の合格になるところでした。
その後、国立のT大学も合格したのですが、力試しで受けただけだったのでしょうか。
MちゃんはK大学が第一志望だったらしく、T大学は蹴ると言い出し、親子でひともめ。
そんなこともありました。
T大学に合格したのに、蹴る人なんて前代未聞と思ったからです。
授業料も安くて、親は助かりますもの。
一方、次女も、お姉ちゃんの数倍努力して同じ大学に入学できましたが、センター試験では、とんでもないミスを犯しました。
性格面では、私に似たところが色々ある次女です。
長女の合格受験番号を見落とした私のように。
センター試験における大失敗も、さもありなん、と納得できることなのですが。
次女の学習机
簡単にお話しすると、国語の試験が終了したと思った時、回答枠が残ってしまったのです。
恐らく次女は、途中でマークシートの解答枠を間違え、数問とばして記入したのでしょう。
そうすると、その後の回答はずれて、すべて不正解になる可能性大ですよね。
お昼休みの時、試験場の公衆電話から、次女がその失敗を嗚咽しながら連絡してきました。
私も大変なショックを受けましたが、冷静を装い、午後の試験を頑張るように、ひたすら励ましました。
帰宅した次女は、今までの努力が水の泡になると思ったのでしょうか。
泣き崩れました。
その後はしばらくの間、落ち込みが激しく、私はフォロウが大変でした。
次女の部屋のチェスト
私はひたすら優しく接し、Mちゃんが気を取り直してくれることを祈り、日々を過ごしました。
第一志望の国立大学は諦め、その後は、WとK大学の過去問のみ手掛けることに集中しました。
思考力を問う記述式の問題が多い国立大学の試験と異なり、重箱の隅をつつくような記憶力を問う問題が多い。
当時は、その様に言われていましたので。
ところがその後、思いがけず、センター試験は無事通過の吉報。
親子そろって、どんなに安堵したか分かりません。
受験シーズンになると、この二つの苦い出来事を必ず思い出す私です。
過去にこの失敗を綴った時、数年間、センター試験が近づくと、その記事を検索する人が急に多くなりました。
次女と同じ失敗をしない注意喚起として、私の記事が多少でも、受験生の役に立ったのなら、とても嬉しいこと、と思ったものです。
子供部屋には、このポスター画を飾っていました
私は子供のしつけは、形から入ることも大切との思いが強かったので、
子供部屋も、機能重視ではなく、素敵な雰囲気にしたくて、それなりに頑張りました。
服装や言葉遣いには、結構厳しい親だったかもしれません。
長女には、子供部屋をリフォームすればと幾度も勧めているのですけれどね・・・。
今は合格発表も、ネットを見ればすぐわかる時代です。
センター試験ももいろいろ検討が試みられているようで、今後、内容がどうなるのでしょう。
今年、受験期を迎える学生さんは、コロナ騒動が落ち着くまでは。勉強にもなかなか身が入らないのでは。
何だか、とても気の毒に思えますが、この不安を乗り越えて、頑張ってほしいものです。
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