一人暮らしのせいでしょうか。
コロナ感染拡大の暗いニュースを、毎日耳にしていると、憂鬱になってしまいそう。
心の糸が張り詰めっ放し。
そんな感じです。
何だか心細く、妹につい電話をかけてしまいます。
この度の出来事は、局地的に起きる自然災害とは異なり、国民全員、いえ人類が、同等のレベルで背負う災難と重苦しさ。
相手は目に見えない敵。
何だかSF小説の世界の出来事のようにさえ、思えてきますが。
現実に起きていることなのですよね。
最近は、NHKのニュース以外観ないように心がけていますが。
新型コロナウイルス騒動に、私は心を奪われてしまって・・・。
今年はお雛様を飾るのはもう止そう、と思っていました。
でも、こんな時だからこそ、お雛様を飾りたい。
突然そう思い直し、二階の納戸から、雛道具を階下に運び始めました。
ひな祭りが目前の3月2日のことです。
飾っても、これではすぐ片付けないといけなくなりますが。
私の実家では、ひな祭りは旧暦の4月3日でした。
この日は、私のお誕生日。
ですから旧暦で祝えば、まだひと月近く飾れると自分を納得させました
雛人形の飾り付けの作業は、半日がかり。
大変な苦労です。
ひな壇の組み立ての際は、毎年のことですが、思うようにいかず、泣きたくなるほど。
どうしたことか、止めねじが数個見当たらなくて、紐で固定したり、と。
二時間近くかけて、七段の組み立てが、やっと終了。
このお雛様は、次女宅のものです。
かれんちゃんの初節句に、私が贈りましたが、選んだのは次女です。
お内裏様とお雛様の位置が、我が家とは逆ですね。
どちらも間違いではないようです。
でも緋毛氈をかけ、雛人形やお道具を飾る段階になると、心が華やぐようで、ウキウキしてきました。
タイムスリップして、雅な公家社会に招かれたよう。
しばらく、今の苦労をすっかり忘れることができました。
飾って良かった!と心から思えた私です
我が家のお雛様は、長女が誕生した翌年に、母が贈ってくれました。
郷里の老舗デパートの売り場に三人で出かけ、壁際にずらっと並んだ七段のお雛様を見て、私が一目ぼれした物。
お顔立ちとお衣装の色に惹かれてしまいました。
もうその時から50年近く経過し、経年劣化もみられますけれど。
今でも十分、懐かしい想い出と共に、私の心を満たし、いにしえにいざなってくれます。
ひな祭りの数日後、次女宅にお料理を数品持参しました
次女は在宅勤務中。
美味しい桜餅をご馳走になり、邪魔をしないように、早々に退散。
しばらくこのお雛様を日々眺めて、今の重苦しい空気を忘れて過ごしたい。
今は、しみじみとそう思っています。
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