10月23日記述
前回の記事の続きです。
夫が働き盛りの頃、外商の方が時々ご挨拶に見えましたが、今でもとても良く覚えている状況シーンがあります。
リングを購入した時のことです。
サイズの調整が終わったその商品を、外商の方が我が家に届けて下さいました。
つめの手入れもしないまま、今の手をパチリ 第二関節が太くなっているのがお分かりいただけますか。
指の関節が太くなり、過去にはめていた指輪がすべて全く使用できなくなりました。
それから長い年月が経過した頃のこと。
散財はやむを得ない、と思い、今風のファッションリングを二つ購入しました。
これすらはめられなくなり、また数年経過。
最近少し痩せたせいか、時々使用できるようになっています。
私は宝石にはあまり関心がなく、わずかしか持っていませんが、何故か、このときはチョット奮発。
とは言ってもデザイン重視のリングで、ものすごく高価というわけではありません。
上の画像のリングとイヤリングはエルメス、下のリングはグッチで求めました。
このリングを、外商の方が届けて下さった時の、苦い想い出です。
娘が言う通り、わざわざご足労頂いたのだから、と、お茶とお茶菓子を準備してお迎えしました。
その時、我が家は、外壁塗装の真っ最中。
脚下駄が組まれ、養生のブルーシートで家は覆われていましたが、衝撃的なことが、その場で起きたのです。
チョッとオーバな表現に思えますが、その時受けた心の傷は、いまだに癒えていない私。
ですから、誇張とは言えないかもしれません。
塗装職人の方が、居間の窓腰に見えるハナミズキの太い枝を、無造作にバサバサと切られていくのを目の当たりにして、私は仰天。
「やめてください!」と叫びたい心境でしたが、接待をしている最中でしたから、席を立つことができませんでした。
恐らく塗装の邪魔になったのでしょう。
そのハナミズキは、母が亡き後、記念樹として植えたものでした。
凛と咲く純白の花姿が、母の雰囲気にピッタリだと思ったからです。
私が心配した通り、その時切られた太い枝は、その後再生することはなく、美しい樹形は、今も損なわれたままです。
載せる画像がなくて苦労している私です。 遊び心で、ティーセットも置いて、写真を撮ってみました。
窓越しに見えるぼやけた樹が、ハナミズキです。
外商の方にまつわるもう一つの想い出は、その母が関係したことです。
郷里の広島には、福屋という老舗のデパートがあります。
その外商の方が、私が娘時代のある時期、実家に出入りされていました。
あまりに感じの良い方でしたので、今でも、その方のお顔や物腰、声まで思い出すことができます。
お宅も、我が家に割と近く、私が通学時、電車の停留所に向かうバス道路に面してありました。
立派な邸宅で、広い庭はバラシーズンになると、まるでバラ園のように色とりどりのバラが咲き乱れ、人目を引く美しさでした。
たまたま、門の前に立っておられ、私の姿を見かけると、優しい笑顔でいつも会釈して下さったものです。
外商は、サービス業の第一線で活躍する人達が集まる部署でしょう。
感じが良くないと、務まらないお仕事ですよね。
それにしては、最近私が電話を掛けた時に出られた方は、少し無愛想だったようにも。
真っ正直に、遺族年金で暮らす我が身の事情をお知らせしてしまったので、当てが外れたと思われたのかもしれません。
こういう打算的な人は、ちょっと好きになれないタイプ。
ですから、会員にならなくて本当に良かった、と心から思いました。
とは言え、どんなに感じのいい方でも、今の私には、ふさわしくない勧誘です。
単なる繰り言でした。
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ありがとうございました。
花のように泉のように