美濃屋商店〈瓶詰の古本日誌〉

呑んだくれの下郎ながら本を読めるというだけでも、古本に感謝せざるを得ない。

怪奇の正統性

2010年01月23日 | 瓶詰の古本
   「幽霊屋敷」(世界怪奇名作 西野辰吉 昭和四十一年)

   『幽霊屋敷』(「貸家」)             リットン卿
   『謎の日記帖』(「妖物」)            ビヤース
   『運命の三・七・一』               プーシキン
   『幽霊船カムチャッカ号』(「上床」)             クラウフォード
   『魔のトンネル』(「信号手」)          ディッケンズ
   『毒薬博士の娘』(「ラッパッチーニの娘」)  ホーソン
   『死人の眸』(「ラザルス」)                        アンドレーフ
   『鏡中の美女』                  マクドナルド
   『北海の白魔』(「北極星号の船長」)     ドイル
   『外套の恐怖』                  ゴーゴリ

   これらの作品はみな、怪奇小説にのみ賦与された文学としての高貴な出自と正統の香に満ちている。
   白井哲画伯のさし絵が恐怖に加担し、出色の怪奇名作集となっている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする