試行だが、西鉄電車が昼間の特急に限り自転車を持ち込めるようにした。(自転車はタダ)これが極めて好評で西鉄も本気で実施したい意向のようだ。
試行期間中2回、この制度を利用してキャンプ飯に行った。
乗り込むときはエレベーターが鬼門だ。まさか階段はいけないし、エスカレーターも無理だ。だが僕の自転車はランドナー。大きいのだ。
エレベータには対角線上に自転車を置かなくては入らない。ほかのお客さんに申し訳ない。
常々は自分中心に生きているが、完全遊びで乗るのだ。気が引ける。
田舎の駅は跨線橋(線路をまたぐ乗客用通路)がない。ホームの端に遮断機がある。そこを通るので同一平面上を行けばすむ。
そこがなぜか特急が止まる大善寺駅。降りた。
前輪の荷台にビトンが見える。その中は食料。二個の水筒とコップが見えている。残りは苦労して小型のザックに入るようにした。リサイクルショップで購入。この世界ではなかなかのメーカー品だがほつれがあるとかで300円。ほつれは縫えばよい。
一方でビトンは自転車の2倍以上の価格。実用性は極めて高く逸品だ。「厭きたから要らない」というのをもらった。
300円(ザック)だったり30万(ビトン)だったり、日本は大丈夫かい?
自転車キャンプを始めたのは一年前。そのころは7キロあった荷物。減らした。ザックの中身の重さは1.35キロ。
難民か家出人のような荷物を抱えていくのは好みではない。
アラヤ号は麦踏を待つ田園を進み、
無料で直火もバーベキュウもOKという公園に到着。偶然。
そこにアイテムを展開。
みそ汁はわかめが多すぎた。男子厨房を遠ざく、とか。なんという誤った家庭教育を受けたのか。いまだに料理の勘所がわからない。
さんざん農道を回って、帰りは花畑駅へ。
日本のカレンダーには月曜から始まるものがある。働いたのちに休むという考え。
世界の常識では、まず休んだ後(日曜)しかたなくなって働く(月~金)、疲れて休む(土曜)という考え。
さらにEUでは大企業において水曜を休みにするところも多い。それでも最低賃金は4000円/時だ。電車に自転車を持ち込めるのは戦前からの常識だ。
背後から貧困というナイフを突きつけられて狂ったように働いて、いったい日本って、なに?
わが町に降りた。