か ら け ん


ずっと走り続けてきました。一休みしてまわりを見ます。
そしてまた走ります。

風光る

2015年06月06日 | 日常

(今は風が光っている)

 

採用を 喜ぶ母や 風光る

 

人間は意地汚く出来ている。友の採用や成功、出世を心から喜ぶものはいない。いたらホモ同士だろう。しかし親子の場合は心からうれしい。

僕の親は僕の採用をカネヅルが出来たので心から喜んだ。父はめかけ遊びの障害だった僕が家を出て行くので非常に喜んだ。

僕自身は、短気者の悪人だ。バカにされると殺意をもち一生消えることはない。ひとつの欠陥だ。しかし、そんな僕のような悪人も我が子たちの就職には、人脈の限りを尽くし、刑務所に行く覚悟で脅迫し何とかいい会社に押し込んだ。

僕自身の反省があるのだ。バカ正直に努力して、試験に合格し就職しても出世なんか出来やしない。コネと閨閥で日本は動いている。僕なんか地方の役所か学校で飼い殺しになる運命だ。

そして組織の圧力に下の写真のように押しつぶされて死ぬ。

(車庫の門で圧死したヤモリにわが身を見た)

 

辞めると僕は満足したが、家族は世間体がよくなかったようだ。

人間は人生という限られた距離のレースをする。やり直しをするたびに残りの距離は短くなる。最初はその有限さに気がつかないでいる。

そうして僕は、限られた人生という自覚はなく、組織の奴隷、幕府の犬たちを散々罵ってきたが、じゃあお前は何だ、と問われたとき、最近これだと思えてきたモノがある。

バイク屋の親父が、「私はナットを締めているだけでも楽しい」といっているのを聞いた。僕もバイク修理は楽しいが、指が黒くなるのがいやだ。

これだ。直径1mmのビス3mm角のプリズム、今流行の太陽光起動。フリマで100円で買ってきて修理する。楽しい。

僕が就職して初めて上司と写真を撮りに行った。その上司の住所と名前が彫られたカメラを偶然手に入れた。すごい確率だ。いつも僕の味方をしてくれた数少ない人だ。

なぜボクをカバーしてくれたんだろう。とにかく死んだんだな。遺品はフリマか。

(一番奥のLEICAは分解修理できませんがボクのお気に入りです)

 

 

 

 

 

 

 


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