霞中庵 竹内栖鳳記念館(かちゅうあん たけうち せいほう きねんかん)はJR嵯峨駅の北側に位置し、新丸太町に面した所にあった美術館と庭園です。
地図の右上の新丸太町から入ります。
近代日本画家の巨匠竹内栖鳳が大正初期に建てた別邸の庭園に建ち、以前は、館内には竹内栖鳳の作品を中心に小野竹喬、土田麦僊、上村松園
ら京都画壇の作品約1000点を収蔵しておりました。
竹内栖鳳のアトリエ「霞中庵」を中心に建物の西側と南側に庭園が広がります。
以前、霞中庵の元所有者でホテルなどを運営していた会社が2002年に経営破綻、所蔵していた美術品の一部は売却され、土地・建物なども一度は
競売手続きが進められましたがその後中止され、 管財人が売却先を探しており、数十件の購入申し出があったそうですが、霞中庵や同じ敷地内にあ
る竹内栖鳳記念館の保存を条件に株式会社ボークスへの売却が決まり、売却されずに残された栖鳳の代表作「金獅」など、所蔵絵画約70点を含め2
003年11月末に引き渡されたそうです。 現在は、「天使の里 霞中庵」を表記されております。
現在は、使用されておりませんが、霞中庵の玄関に通じる門戸です。
霞中庵は庭園とともに修復し保存され、絵画は竹内栖鳳記念館で保管されておりますが、現在非公開となっております。 2003年に購入された株式会
社ボークスは同社の球体間接人形スーパードルフィーの展示・販売施設として会員限定で予約制により公開されており、非会員であっても会員に同伴
の形であれば入館可能ですが、一般の方には、なじみの薄い世界なため庭園だけの拝観は難しいかもしれません。
今回、私は運営会社の事を何も知らずに申込み拝観は出来ましたが、球体間接人形スーパードルフィー の展示・販売をおこなっておられるビルに入
り説明を受け見学させていただきましたが、まるでおとぎの国に足を踏み入れた様なドールハウスで高価な人形が展示されておりましたした。興味の
ある方には、俗世界を離れた、至福の楽園のようで「天使の里」の意味がようやく理解できました。
庭園入口
保津川の流れを取り入れ嵐山を借景とした約3000坪の回遊式日本庭園は、栖鳳の趣向で作庭されたといわれており、記念館に隣接して栖鳳のアト
リエ「霞中庵」が建っております。
庭園に入りますと、左手に霞中庵と呼ばれる、三つの棟から構成された建物があります。
書院 西側(右手)の上の池と芝生が敷かれた南側に面した建物です。
霞中庵の西側から庭園中央を横断する保津川の流れ。
左手書院と右手にアトリエの画室が建ちます。
庭園の南西方面
南東に建つ東屋
画室
画室の東側の京戻りの小道
画室の天井は、流石と云いますか大変凝った造りになっておりました。
竹垣一つとっても手が込んでおります。
保津川の流れに掛る、渡月橋
東屋の南側の見返りの橋
モミジで蔽われた、こもれびの小道
庭園の南西に位置する天使の里工房への出入り口
敷地の外側を回る小道 尚、開館日が限られていることもあり庭園だけ拝観させていただけるかは、確認いたしておりませんので、ホームページで
確認されるか、電話でお問い合わせください。 天使の里 霞中庵 075-872-3100 株式会社 ボークス http://www.volks.co.jp
地図
http://link.maps.goo.ne.jp/map.php?MAP=E135.41.6.324N35.1.2.529&ZM=11