メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

ケレタロの女傑コレヒドーラ

2010-04-03 08:00:00 | 
とりあえず旅行からは帰ってきましたが、今回はメキシコ旅行じゃなかったので、
その話はまたいつかネタ切れになったときに出すことにして、
今はケレタロのお話を続けますね~。



世界遺産となっているケレタロの旧市街には、歩行者天国になっている地区が少しあります。
昨日お見せした犬の公園の向かいはこんなきれいな家があって、



わあ、この建物なんですか、と訊ねたら、市政庁だとか。
へえ~、で通り過ぎたんですが、あとから調べたら、
これがコレヒドーラの家と呼ばれる歴史的な建物だったらしいです。
市政庁としては、車も入れないので業務がやりにくく、
政庁をよそへ移して、ここは博物館にしようかという案もあるとか(ソースはウィキ)。

コレヒドーラってのはケレタロにあるサッカーチームのホームスタジアムの名前、
ではなくて、いや、スタジアムの名前も確かにコレヒドーラなんですが、
なんでそんな名前なのか深く考えたことは一度もなくて、
ケレタロに来てみたら、すごい有名人だったから名前つけられたのねと納得した次第。

で、コレヒドーラというのは人名ではなくて、
コレヒドールという地方長官のような役職名がありまして、
ミゲル・ドミンゲスというコレヒドールの奥さんがホセファ・オルティス・デ・ドミンゲス。
この夫婦はヌエバ・エスパニア時代、政府から任命されてケレタロに赴任。
でもメキシコ独立運動に深く共感していろいろ協力したらしく、
特に妻のほうのホセファは積極的に独立運動に参加。

ウィキによると、独立戦争の発端となるミゲル・イダルゴの叫びは当初、
1810年の10月1日に予定されていたんだそうです。
ところが情報が漏れて、地方長官でホセファの夫のミゲル・ドミンゲスに
謀反者たちの隠れ家を捜索する命令が来たのが9月13日。
妻が関わっていることを知っていたミゲル・ドミンゲスは、妻を一室に閉じ込めて、
おかしなことをしないように匿ったらしいんですが、
めげないホセファはその部屋から靴のかかとで合図を送り(モールス信号か?)
反逆者たちに前もって捜索の手が伸びていることを知らせたとか。
それを受けて、イダルゴの叫びは9月16日(メキシコ独立記念日)になったんですね~。

その勇ましいおばさん、役職はついてなかったそうですが、
夫のコレヒドールより有名になって、その女性形のコレヒドーラで親しまれたようです。



これがそのコレヒドーラです。
もちろん(スタジアムだけじゃなくて)ちゃんと公園があるんですよね。

あー、今日はいっぱい勉強しました。
ホントはさらっと街の風景をお見せするつもりだったのに。
長くなるので、残りは明日にしますね。


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2 コメント

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おかえりー☆^0^☆ (あやたろう)
2010-04-03 23:43:49
よっ♪
待ってました~!!

そして、おきゃーりなさいっ(*^▽^*)

お疲れのことと思いますので、これからもボチボチと
亀さんのペースで楽しいブログ、Upしてくださいね☆

楽しみにしてまーす♪
(・・・って、この言葉が案外プレッシャー?!^^;)
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Unknown ()
2010-04-06 11:25:52
>あやたろうさん
ただいま~です。
まだあちこち出かける用事があったりして、なかなか落ち着きませんが、
ブログはまあできるだけのペースでぼちぼち更新していきますね~。
楽しみにしてくれる読者さんがいるのが、やっぱり一番励みです。
あやたろうさんも、いつもありがとうございます
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