わたしが正義について語るなら やなせたかし

2014-02-25 | 
僕が、尊敬する龍馬と同じ高知出身。
戦争に行って餓えを体験し、戦争が終わって正義が逆転するのを目のあたりにしたやなせさん。
戦争の正義は、戦争している両国にお互い必ず存在し、勝った国が正義になる。
戦争は、絶対してはいけないもの。
地球はある年齢がくると爆発し、太陽もいつか燃え尽きてしまう、人間なんて宇宙のバイキンみたいなもの。
ジタバタしてもしょうがないけど、人間はなるべく楽に生きたいと、簡単な表現で彼の哲学が語られる。

逆転しない正義は、愛と献身と言い切る。
子供の頃、親の愛情も受けず自殺まで試みる生活を送り、漫画家としても遅咲きで劣等感だらかけの青春。
そんなやなせさんは、絵本500冊、詩集50数冊、画集、エッセイ、数限りなく。

そうだ うれしいんだ
生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも

なんのために 生まれて
なにをして 生きるのか
こたえられないなんて
そんなのは いやだ!

偉大な、アンパンマンを世に出した遅咲きの努力の天才。
いい一冊でした。


From ありぞな読書