2012
2009-12-30 | 映画
今回は、大スペクタル、ディズアスタームービー「2012」
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「インデペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロー」のディザスターの大御所ローランド・エメリッヒ監督の作品。
主演には演技派で、僕も好きなジョン・キューザック。
この人は、超大作とはかけ離れた印象がある。
自分の納得する作品で、地道に役作りをしている人だと思っていたので、この作品と彼は意外なコンビネーションだ。
相手役はアマンダ・ピート。この人は、ジョン・キューザックとは「アイデンティティー」と日本未公開の「Martian Child」で競演している。
そして、「フォー・ブラザース」、「インサイド・マン」、「トゥモロー・ワールド」、「アメリカン・ギャングスター」等、このところ露出度がとても高いキウェテル・イジョフォー。
他にも、タンディ・ニュートン、ダニー・グローヴァー、ウディ・ハレルソンといった個性派が脇を固めてる。
それにしてもウディ・ハレルソンってつくづく守備範囲の広い役者だと思った。
今回は、ちょっと怪しいラジオのディスクジョッキーで、地球の滅亡をヨセミテの山奥から訴える危ないおじさん。
「ノーカントリー」、「7つの贈り物」でのシリアスな演技、日本未公開の「Management」、「Semi-Pro」でのはじけた演技と、作品によって全く別の顔を持つ。
私生活でもマフィアの雇われ殺し屋を父に持ち、自らも警官を殴ったり、マリファナを栽培したり、サンフランシスコのゴールデン・ゲート・ブリッジに登ったりハチャメチャな人だ。
日本で公開するかわからないが、彼の新作「Zombieland」は、お勧め。
ストーリーは、まさに直球勝負。
ディザスター作品にお決まりの、逃げ惑う主人公とその家族、自分だけが助かろうとする輩、裏切り、大統領、様々な形の愛(親子、夫婦、友情)、そして大掛かりでリアルなCG。
これら全てが抜かりなく盛り込まれている。
理屈抜きで、ハリウッドの超大作を大画面で楽しむための作品。
先ず、CGの進化をまざまざと見せられる。
アメリカ郊外の住宅地の道路がジェットコースターのようにうねり、ヨセミテ公園に炎の岩が降り注ぎ、ロスの街が傾き太平洋に沈んでいく様子がリアルに生々しく描かれている。
まるで3D作品を観ているようだ。
ただ、全体的に過去のアドベンチャー、ディザスター作品を継ぎ接ぎしたような印象を受けた。
いろいろな場面で「あっ、これどこかで見たことがある」と感じた。
それがローランド・エメリッヒ監督の過去の作品であったり、「宇宙大戦争」、「アルマゲドン」、「ツイスター」や「ディープ・インパクト」といったディザスター大作だったりして、CGの進化以外では、あまり目新しいシーンは見られないというのが残念。
終盤の水に潜っていくシーンも、「ポセイドン・アドベンチャー」を思い浮かばせる。
この主人公はしっかり生還したが。
ちょっと予断
2012年の人類滅亡説はマヤ文明から来ているが、これは結構アメリカ人には訴えるものがあると思う。
というのは、アメリカでは、中学校の歴史の授業でマヤ文明について学ぶ。
彼らの歴史や文字について結構な時間を割いて、授業が行われる。
うちの子供たちもマヤの文字や歴史を勉強していたのを、つい思い出した。
マヤ文明が予言した地球滅亡説と言うのは、アメリカ人や南米の人には、それなりのインパクトがあると思われる。
まあ、あまり細かい事にこだわらず、迫力のあるCGとジェットコースターのようなストーリーを大スクリーンで楽しむ作品。
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トリビア
ローランド・エメリッヒ監督は、これが彼の最後のディズアスター作品と明言した。