エージェント・ゾーハン/You Don't Mess With the Zohan ネタばれあり

2008-10-05 | 映画
今回は、久々にアダム・サンドラーがお下品、お馬鹿コメディーを見せてくれた「You Don't Mess With the Zohan エージェント・ゾーハン






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イスラエルはテルアビブに住む同国の防衛隊に長年所属しているゾーハンは、ニューヨークでヘアデザイナーになる夢を密かに抱いていた。両親にその夢を真剣に伝えるゾーハンだが彼らは全く相手にしてくれない。そんな時、ゾーハンに一度釈放されたパレスチナ人テロリストの通称ファントムを再逮捕しよ、という命令が下る。そしてファントムをあと一歩のところまで追い詰めるゾーハンだが、彼は自分が死んだと見せかけニューヨークへ旅立つ。憧れのヘアデザイナー、ポール・ミッチェルのヘアサロンに辿り着いた80 年代風の髪型のゾーハンは、ポール・ミッチェルに会いたい旨を店員に告げる。しかし、時代遅れの髪型で、得体の知れないゾーハンは店員達に小馬鹿にされてしまうだけ。果たして彼はニューヨークで夢を叶える事が出来るのだろうか...(米映画批評より)

     
     今作品では、思いっきりおバカにはじけたアダム・サンドラー

     
     役柄ではアラブの女の子だが実はユダヤ人のエマニエル 
     (つまり両民族も同じルーツなんだな)

     
     最近のサンドラーの作品では、ほぼ全部でつるんでるこちらも思いっきりおバカなロブ・シュナイダー

アダム・サンドラーが下ネタ全開で、思いっきり遊びながら人種問題に触れた作品、と言ったところか。

序盤から、きわどいパロディーが展開される。
先ず、ユダヤ人を、英語の訛りや、習慣で、おちょくる。
そして、彼が辿りつくニューヨークも、現実をよくデフォルメされて表現されている。
はじめがイエローキャブの運転手。
自分も今年久々にニューヨークに行って実感したが、タクシーの運転手の携帯での電話のまあ長い事。
運転している最中ズーと電話している運転手もいた。
ただ、その運転手は高速の料金所で隠れてた警察官にこっぴどく怒られていたが。
こう言う、ニューヨークのタクシー運転手を面白く描いている。

そして、最近話題になっているウォール街のエリート金融マンの傲慢さ。
常に閉店バーゲン(Out of Business)をやっていて、店の名前が閉店バーゲンになっている電器屋。
アラブ街とユダヤ街。

見る人がみたら、かなり腹を立てるようなパロディーが続く。

     
     「トランスフォーマー」で、いやな警部役の人だ

     
     おばさんというよりは恐竜に近い女性も大丈夫

この手のコメディーは、日本では紹介されないので、まず公開はないと思うが、もしどこか奇特な配給会社があったとすれば、邦題は間違いなく「ゾーハン」で決まりだ。
いつかこう言う思いっきりバカバカしいコメディーが日本でも受ける事をせつに願う。

     
     アダム・サンドラー、おバカシーンその1 おばあさんに受けるシャワー

     
     空中ダイブ

     
     手を使わない腕立て

トリビア
なんとゾーハンのモデルは、サンディエゴでのNezi Arbibという実在する人物。

Eagle Eye (イーグル・アイ) ネタばれあり

2008-10-05 | 映画
今回は、スティーブン・スピルバーグが製作総指揮で、彼の大のお気に入りのシャイア・ラブーフをまたまた主役にすえたサスペンス・アクション大作「Eagle Eye イーグル・アイ





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ジェリー・ショー(シャイア・ラブーフ)とレイチェル・ホロマン(ミシェル・モナハン)の2人は、見知らぬ女性からかかってきた不可解な電話によって引き合わされる。その女性は、彼ら自身と家族の命を盾にとった脅迫を繰り返しては、日常生活で使われるテクノロジーを駆使して2人の一挙手一投足を監視し、コントロールしながら、危険な状況へと追い込んでいく。

そのうち、事態はどんどんエスカレートしていき、普通の生活を送ってきた2人は、国家の最重要指名手配犯として追われることになってしまう。何が起こっているのかを知る為に力を合わせ始めたジェリーとレイチェルは、得体の知れない敵に、何らかの目的を達成する為の駒として利用されていることに気がついていく...(角川映画より)

     
     最近の彼のキャラクターって全て同じなんですけど

     
     「M:i:3」でイーサン・ハントの奥さんだった人だ

     
     この人、今回はおいしい役どころで好感度アップ

最近少し飽きてきた感もある、スティーブン・スピルバーグとシャイア・ラブーフのコンビだが、それでもさすがはスピルバーグで、ある水準以上のアクションとサスペンスを楽しませてくれる作品になっている。

話はアメリカ国防省がアフガニスタンで、テロリストの幹部と思われる男を遠くから監視、追跡しているところからはじまる。
その男を乗せた車が、ある村に到着し、葬式が始まる。
その最中にも、国防省は画像、音声認識装置で、何とかその男が、本当に追跡中の幹部なのか照合しようとするが、コンピューターがはじき出す確率の数値は、それを断定出来るレベルではない。
そして最終決定は、大統領に委ねられ、彼は「Go」サインを出して、その村ごと爆破してしまう。

この初頭のエピソードが、後々重要になってくるので要注意。

     
     FBIのビルに突然突っ込んでくる巨大クレーン。どうやって用意したのか?

     
     携帯の音声ガイダンスに従って飛び降りて下さい...

     
     飛び降りろって言ってんだろ!!

ストーリーのスピード感はすごい。
いったん主人公のジェリーとレイチェルに、見知らぬ女性から電話が掛かってきたと思ったら、すぐにFBIからの逃走劇がはじまる。
先ずは、何故かクレーンが上手くFBIのビルを壊してくれて、ビルから飛び降りろと電光掲示板が教えてくれる。
そして数十台のパトカーとの迫力のカーチェイスがはじまるが、これも何故か信号が上手く2人を誘導してくれる。
その後も、どこどこに行って誰と会えとか携帯からいろいろな指示が出て、確実に何かの目的を持って2人をある場所に誘導していく携帯電話。

どういう組織が2人を誘導しているのか。

その2人をしつこく追い続けるFBI捜査官を率いるのがビリー・ソーントンだ。
自分は、この人を生理的にあまり好きではなかったのだが、今回は渋くいい演技をしていて、ちょっと見かたが変わったかな。

終盤で、何故ジェリーとレイチェルの2人が選ばれて、誰が犯人で、犯人の計画はなんだったのかが、明らかになると、前半から張られていた伏線が見事に繋がる。
細かく練られたストーリー、迫力のあるアクション・映像、そしてサスペンス度も高く、いかにもハリウッド的なエンターテイメント作品に仕上がっている。

ただ、最後のジェリーの身を張った行動のあと彼が死ななかったのが (ネタばれ反転)、作品を一気に軽くしている。
あの引っ張り方もいかにもハリウッド的だが、お子様作品になってしまっている。

ところで、一卵性双生児って指紋も一緒だったっけ?

     
     高圧ケーブルも自由に操れる犯人

     
     私が犯人です(ネタばれ反転)


トリビア
携帯の声はジュリアン・ムーアだが、彼女の希望でクレジットに名前が載っていない。