Mr. Brooks (Mr.ブルックス~完璧なる殺人鬼~) ネタばれあり

2008-01-26 | 映画
きょうは、ケビン・コスナーが二重人格のシリアル・キラーを静かに演じる「ミスター・ブルック」。





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アール・ブルックス(ケビン・コスナー)は全てを手に入いれ、これ以上の幸福を望みようが無いように見える。事業に成功し、美しい妻・エマと大学生の娘・ジェーンとの最高の家庭にも恵まれている。
しかし、ブルックスは殺人中毒で、彼のもう一つの狂気の心理内面・マーシャル(ウイリアム・ハント)によって殺人がなされていた。
ある日、これを最後にして、殺人から足を洗おうと若いカップルの寝室に忍び込み、2人を射殺する。
ところが、殺人現場を隣のビルに住むカメラマン・スミス(デーン・クック)に写真を撮られてしまう。翌日、スミスはブルックスの会社を訪れ、彼が撮影した写真を見せながらある事を要求する。それは、金銭では無く、次に人を殺す時に自分も連れて行けと言う。しかも、直ぐに。

富豪で美貌の敏腕刑事トレイシー(デミ・ムーアー)が、彼女もまた離婚と脱獄囚に命を狙われているという問題を抱えている、この殺人事件について調べるうち、スミスにたどりつき、彼の監視を開始する...(映画生活より)

ケビン・コスナーが悪役に挑戦した。
家庭を愛する成功したビジネスマンと、冷たい目をしたシリアル・キラーを上手く演じていた。
そしてこの作品を本当に支えた、ウイリアム・ハント演じる悪の人格。
何か、舞台の芝居を観ているような感覚になる。
ウイリアム・ハントの役がなく、そして彼が出てなかったら、話題だけ先行のつまらない作品になっていただろう。

ハリウッド特有のグロテスクな映像や大音響で驚かすのではなく、じわじわとストーリーと演技で、観客に冷たい恐怖を与えるのもよかった。
ただ、出演している役者の量、質からすると、全体的にちょっとパッとしない。
後半、どんでん返しと、いかないまでも驚かせる場面が2-3出てくるが、何かとってつけたような感じだ。
デミ・ムーアーの存在も、別になくてもあまり変わらなかったような気がする。
ストーリーも役者もいいのに、ちょっと盛り上がりに欠けて残念。


トリビア
ケビン・コスナーによると、これは3部作になる予定。