近所を散歩していたら、白梅や沈丁花は満開、辛夷は蕾が膨らんでいたし、白木蓮の枝にも小さな蕾を発見、ようやく仙台も春めいている。
さて、「春」と言ったら、もちろんこの作品。
ボッティチェッリ《Primavera(春)》(1482年頃)ウフィッツィ美術館
で、思わず笑ってほっこりしてしまったのは...NHK「まいにちイタリア語」テキストのイラスト。
《Primavera(春)》のご一行様が、ツァーコンダクターのメルクリウスに引率され「Primavera」行の列車に乗り込むの図 (*^▽^*)。
ちなみに、表紙イラストレーターさんは good job でしたよね(笑)
で、「FORMA E COLORE BOTTICELLI LA PRIMAVERA」は拡大画像が楽しめる本のようですね。見つけたら買ってみようと思います。
植物に関しては昔TVで「メディチ家のヴィラにあった植物を描いた」というような内容の番組を見た記憶があります。さすがボッティチェッリ究本は色々出ているようですね
西美の地下にはボッティチェッリもクリヴェッリも...観客も主催者側も辛いですよね。
東京の感染者も拡大しているようですし、4/11は残念ながら危ないかもしれません。本当に早く収束してほしいものですよね(>_<)。
再三チェックしてみたら、実は年期がなく、しかも確かにBibliographicaに1967年のものがはいってました。貴蔵本と同じものだと思います。刊行年は1968ぐらいでは?実は色々な文献で1965だと書いてあるので、それに引きずられたわけです、価格は800リラでした。なぜかこれだけははっきりしてます。
ご紹介のイタリア語テキスト表紙絵、思わず笑ってしまいますね。
また、FORMA E COLORE BOTTICELLI LA PRIMAVERA、私が持っているのはSADEA/SANSONI EDITORIのもので、発行年が書かれていません。bibliografica欄に1967年の本を引用しているので、これ以降の発行です。1965年版と内容は同じだと思いますが、改訂版なのでしょうか。ファブリ画集と同じような薄っぺらな本ですが、細部をこれ以上拡大した本はないようなので、価値のある本だと思っています。
PRIMAVERAの細部を取り上げた本と言えば、修復後の研究ですが
LEVI DANCONAのBOTTICELLIS PRIMAVERA,1983が興味深い本です。
画面を埋め尽くす多数の植物、花々を同定したもので、細部の写真とそこに描かれた植物の図解(線画)が並べられています。(アネモネ、アイリスなど40種については植物図鑑から図を引用)
プリマベーラの修復を扱った朝日文庫「世界名画の旅3イタリア編」にはこの修復と描かれた花にまつわるエピソードが載っていて、植物の数は約500としています。ただ、この本には何故かLEVI DANCONAとその著書のことには全く触れていません。
ボッティチェリと言えば、今上野西美に1枚来ていますね。しかし、展示も済んでいるのにいつ公開されるか全く分からない状態。30分以内で行ける所にあるのに見られないもどかしさ!今日のニュースでは都知事が4月半ばまでのイベント等自粛延長を打ち出したようなので、4/11に予定されている西美のクリヴェッリに関する講演会(愛媛大学上原真依)の開催も怪しくなってきました。楽しみにしていたのに!
なるほど、修復前はかなり痛んでいたのですねぇ。でも、ボッティチェッリらしい繊細な描写(ヴェールの透け感とか、花々の描写とか)が良くわかりますね。
しみじみ思うのですが、やはり《Primavera(春)》はイタリアだけではなく世界の宝ですよね(^^)
また、妙なところに虫食い孔があります。