花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

控えめなカメレオン

2005-02-22 22:26:57 | 西洋絵画
今日は風邪で会社を休みました。経験上、拗らせる前に1日休んでしまった方が早期回復への早道のように思われます。ということで、会社の診療所でもらった薬をきちんと飲みながら寝ておりました、が…性懲りも無くそぞろPCの前に…(汗)

最近みつけた弘前大学美術史講座サイトの過去ログがユニークで、かなりハマっております。学生の質問も先生の答えも面白く、つい、今日も続きを読んでしまいました。
http://human.cc.hirosaki-u.ac.jp/cp-kouza/qanda2002-4-15.htm

学生:他の文化圏の美術作品を見るとき、感じるとき、どうすればいいのか?逸話などを知るしかないのか?

先生:多少優等生的な言い方になりますが、他の文化圏に可能な限りのリスペクトとして、知識を得ながら、それでもなお「自分としてみる」という、それ自体カメレオン的な行為となるでしょう。そしてそのような控えめなカメレオンは、趣味の押しつけや強制といった野蛮なは虫類たちから、そしてまた、他人と自らを線引きして安住する傲慢なる両生類からもっとも遠いところにあります。

(無断引用申し訳ございません)

拝読し、果たして控えめなカメレオンになれるか…自信のない花耀亭でございます。

知識が無くともできる鑑賞と「解釈」とは別ものなのだ…ということも学ばせていただき、美術ド・シロートの独断と偏見を多々反省しております(^^;;;

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6 コメント

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地平の融合 (oki)
2005-02-22 23:21:20
こんばんは。

風邪ですか、この間も風邪引かれたような。

カメレオン的とは言い換えれば哲学者ガダマーの「地平の融合」ということでしょうかね?

それには対象の絵に真摯にぶつからねばならないですね、僕も反省することしきりです。
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お大事に♪ (シルフ)
2005-02-23 01:10:27
お風邪をひいたとか、大丈夫ですか。

でもこじらせる前に休息するっていう考えは合理的でイイですね。

そのほうが回復が早いと思います。

無理しないでゆっくりと養生してください。



私なんか、散々な目にあってますので、ことのほか気になります。

ネギとか大根とかハチミツにりんごとか月並みですが、風邪には効きますので、栄養を摂ってゆっくりと休んでくださいね。



早く治るよう、元気エネルギー送ります♪



元気になぁれ♪ アッチョンブリケっと

(なめとんのかい!)(笑)
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Unknown (桂田)
2005-02-23 01:11:23
おお~、おもしろいやり取りですね。しかしこの先生の返答がいちいち文学的(哲学的?)でちょっと余計に脳みそを使います。理系人間の苦手とするところであります・・・。

他の文化圏へのリスペクトとして知識を得ながら自分として観る、というのは全く同感です。私も「解釈」はあくまで解釈ですが知識はないよりあった方が深い洞察ができるような気がしますし、それでもやっぱり第一には視覚的な美を「感じ取る」感覚を大切にしたいと思ってます。
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Re:地平の融合 (June)
2005-02-23 23:02:23
okiさん、お出でいただき、ありがとうございました!

先日は疲労睡眠不足風邪で、今回は耳鼻咽喉風邪と、連続打を受けております(^^;

okiさん、くれぐれもお風邪など召されませんように。



さて、哲学というのは巷の人生哲学がせいぜい...だったもので、あわてて調べてみました(^^;;;



解釈学と美的経験で調べましたら...ガダマーは『真理と方法』(1960)で

「美的経験を、相互に歴史的背景を異にする解釈者と作品とが対話を介して新たな地平の内に融合する歴史的過程としてとらえ、ディルタイの心理学的な体験概念を批判した」とありました。

なるほど、地平の融合を目指さす控えめなカメレオン...ですねぇ。



>それには対象の絵に真摯にぶつからねばならないですね

難しそうで...これは困りました。う~ん、okiさん、くじけそうになったら応援をお願いしますねっ(^^)/
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Re:お大事に♪ (June)
2005-02-23 23:27:20
シルフさん、元気エネルギー、ありがとうございました♪

アッチョンブリッケっと、しっかり効きましたよ~(笑)



昨日は仕事的に忙しくなかったので、

ここで休まないと後が辛い...とばかり休んでしまいました(^^ゞ

シルフさんもまた倒れないように、

身体のためにたまには息抜きをしましょうねっ(^_-)-☆
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Re:Unknown (June)
2005-02-24 00:09:41
桂田さん、お出でいただき、ありがとうございました!

そうか、なるほど、桂田さんのおっしゃるようになかなか文学的な返答ですよね。

学生の投げる質問ボールを、先生は結構楽しみながら打ち返しているんじゃないかと思いますね(笑)

で、もし理系の返答でしたら、どういうふうに打ち返すのでしょう?ちょっと、これも興味あります(笑)



okiさんも書いていらっしゃいますが、絵に真摯に立ち向い「解釈」するためにも知識の必要性を実感しております。



>やっぱり第一には視覚的な美を「感じ取る」感覚を大切にしたいと思ってます。

多分美術「鑑賞」でも「解釈」でも「研究」でも、基本は「感じる取る」ことだと私も思います。

しかし、「解釈」「研究」の難しさも最近知るようになり、ちょっと気弱になっています(^^;;;
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