2015年にボッジョ・ア・カイアーノの「静物画美術館」を訪れた。メディチ家お抱えの静物画家バルトロメオ・ビンビ(Bartolomeo Bimbi , 1648 – 1729年)の作品が多く展示されていた。
https://blog.goo.ne.jp/kal1123/e/56e2568e26c4aa5b86130ebfaae41df5
今回の展覧会では後半部分にビンビ作品が展示されており、花々や果物の豊かで鮮やかな色彩がこぼれ落ちそうな画面に見とれながらも、なにやら「静物画美術館」の古色を纏った作品群が懐かしくもあった。
ビンビ(バルトロメオ・デル・ビンボ) 《花と果物の静物とカケス》 (制作年不詳)リヒテンシュタイン・コレクション
先に(1)で紹介したレポートの鈴田由紀夫先生によれば、画中に描かれた割れた陶磁器(中国磁器)は、当時の高級品輸入品なので、「これらの輸入された磁器が割れても捨てられずに大切にされていたことが、静物画の題材になったのかもしれません。」とのこと。
でもね、美術ド素人的に思ったのだが、多分、イタリアにも当時のオランダ静物画は流入していただろうから、どちらかと言えば「ヴァニタス」の意味合いが濃いのではないかと思ってしまったのだが、どうなのだろう??
この手の陶磁器はカラークKRAAKと呼ばれていたもので、それほどは高級品じゃなかったと思います。URL
のように積み上げたりしております。
景徳鎮の本当の高級品は財産あつかいだったようですけどね。
当時の中国では大量生産し、欧州にせっせと輸出していたのですねぇ(・・;)
で、ネットでKRAAKを調べていたら、関連で興味深い記事も見つけてしまいました(^^ゞ