ゲストの山科さんのブログで、国立西洋美術館がフランシスコ・デ・スルバラン《聖ドミニクス》(1626-27)を新規購入したことを知った。
https://twitter.com/NMWATokyo/status/1281028609692463105
http://collection.nmwa.go.jp/P.2019-0001.html
2019年10月の購入で(取得額は638,383,300円)、2020年7月7日から常設展示されているようだ。
フランシスコ・デ・スルバラン《聖ドミニクス》(1626-27年)国立西洋美術館
ちょうど「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」でスルバラン《アンティオキアの聖マルガリータ》が展示されているはずだが、《聖ドミニクス》はサイト画像を見る限り《聖マルガリータ》に負けない質の高さを感じる。私的には国立西洋美術館は良い買い物をしたと思う。
ちなみに、《聖ドミニクス》とほぼ同じ頃に描かれた大好きなスルバラン作品がある。ハートフォードで観て、フェッラーラで再会した《聖セラピウス(セラピオ)》だ。衣文の質感描写が似ているように思える。
スルバラン《聖セラピウス(セラピオ)》(1628年)ワズワース・アシニウム美術館
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:San_Serapio,_por_Francisco_de_Zurbar%C3%A1n.jpg
スルバランは、まともに研究したことがないので資料も本もなく、なんともいえないのですが修理のときに描いていないキャンバスの縁がでてきたら、これは誤った推測だということになりますが、、
マドリードのティッセンでスルバラン展やったときの動画をURLにおきました
で、ワズワース作品は確かに縦横比が微妙に違和感あるサイズですよね。おっしゃる通り切断された可能性もあるかもしれませんね。
ティッセンのスルバラン展動画のご紹介、ありがとうございました!!でも私的にはフェッラーラのスルバラン展の方が(贔屓目かもしれませんが)良かったように思えます(;'∀')。
フェッラーラの展覧会サイトは充実ですが...
http://www.palazzodiamanti.it/1076
動画は少な過ぎです(涙)
西美の休館期間は2020年10月19日(月)~2022年春(予定)になっていますね。私は新所蔵のスルバランを観るのは2022年春以降になりそうです(涙)。(コロナを乗り越え元気でいればの話ですが...)
イーゼンブラントは小品ですが本当に見応え有りますよね。私的にはこの作品で西美への評価が俄然上がりました(;'∀')
で、ゲルハルト・リヒターがモデルの映画は『ある画家の数奇な運命』ですね。仙台でも上映だなんて嬉しいです(^^)。貴重な情報をありがとうございます!!ぜひ見たいと思います。
近美「ピーター・ドイグ展」サイトでvirtual tourをサクッと見てみました。ドイクは初めて知る画家ですが、ムンクの本歌取りとか(;'∀')、なかなかに興味深かったです。ニコニコ動画の方も面白くて(笑)、現代美術苦手の私でも楽しめそうな展覧会のようですね。ご紹介ありがとうございました!!
今回の購入額は、6億3838万3300円でした。
https://www.sothebys.com/en/auctions/ecatalogue/2010/important-old-master-paintings-and-sculpture-n08610/lot.204.html
《聖ドロテア》
こちらの作品は、円高も手伝い、3億8110万9107円で落札されています。すごく魅力的な作品です。西洋美術館は数年前から10年前に市場に出た作品の価格の2、3倍とかで購入ばかりしていてう~んと思っています。
よい作品でもタイミングで安く競り落とされることがあります。西美が狙ってる作品が市場に出たらお金持ちがいったん購入して西美に近い金額で納入出来たりすればよい作品を低い予算で複数買えるんですけどね。私にお金があったらそうします。笑。
国立西洋美術館に所蔵されるシスレーの油彩画で全く同じ場所を雪景色で描いたものが近年10億円ほどで落札されて口あんぐりでした。1995年にオークションに出た時は1億円ほどの価値だったのですから。これも西美にと思っていましたが、こんな高額になってしまうとは...。よい作品は早め早めに納入しないと大変なことになります。
サイトで《聖ドロテア》を確認しましたが、本当に魅力的な作品のようですね!! 西美は《聖ドミニクス》に続いての購入ですから、スペイン絵画の充実が図られているようですね。
>10年前に市場に出た作品の価格の2、3倍とかで購入ばかりしていて
で、サザビーズの落札価格を知り、ぽぽさんのおっしゃる通りだと思いました。
もしかしてして、西美の作品購入システムが複雑なのかもしれないし、一番に、欲しい作品が出た時に購入予算が無いこともあるでしょうけどね。
>西美が狙ってる作品が市場に出たらお金持ちがいったん購入して西美に近い金額で納入出来たりすればよい作品を低い予算で複数買えるんですけどね。
もう、本当に同感です!! お金持ちが協力してくれたら、もっと効果的に作品充実ができるのに!!欧米のように作品購入のファウンドを立ち上げても良いと思うのですが...。
ともあれ、《聖ドロアテ》が西美所蔵になったことは本当に喜ばしいことで、ぽぽさん、貴重な情報を本当にありがとうございました!!
《聖ドロテア》は西美に納入されていません!
《聖ドミニクス》購入額6億に対してスルバランらしい名画が3億ほどともっと安くオークションに出ていたということをお伝えさせていただきました。
《聖ドロテア》が西美に入っていたらどんなによかったことかと思っています。泣
税金を使うから承認とかすごく大変な手続きがあるのでしょうからこれ欲しいとなっても購入できないのはわかっているのですが、だからといって納入会社から数倍で買うのはいただけないですね。
昨今、コロナでサザビーズもクリスティーズもネットオークションでルノワールの傑作を扱うようになっています。実物見ないで公立機関が購入なんて考えられないことですので諦めるしかないです。泣
https://www.christies.com/lot/lot-pierre-auguste-renoir-jeune-femme-allaitant-son-enfan-6301072/?from=searchresults&intObjectID=6301072
例えば、こちらのルノワールの乾いた時代、酸っぱい時代なんて言われている
《雨傘》と同時期の名品が2億5000万円程度で落札されていました。
予想落札価格が低く見積もられ過ぎていて驚いたのですが、こんな価格で落札されるとは思ってもいませんでした。
ユニマットが同構図の作品を売却しようとした時は8億とか10億で考えていたことを考えると異常な安さです。特殊な時代の作品であろうと名品には違いありません。
国立の美術館にお金持ちがこぞって寄贈という文化が残念ながら日本にないのでアドバイザーみたいなのをお金持ちに派遣させてよいものを最低限の予算で購入するという仕組みを是非作っていただきたいです。お金持ちは名誉しか与えられませんが、そんなお金持ちが現れるのを期待したいです。ぬか喜びさせてしまい本当に申し訳ございません。駄文長文失礼いたしました。