恐るべし、初期中世絵画!シリーズ、第2弾 (笑)。どうやら自分が自然主義的(擬古典的?)なものを追いかけているような気がする(^^ゞ
<ヨシュアとイスラエル人>『ヨシュア画巻』第3シート(10世紀半ば)ヴァティカン図書館
ジョン・ラウデン『初期キリスト教美術・ビザンティン美術』(岩波書店)によると、950年前後に盛んであった熱狂的な古物愛好趣味の産物であったらしい。
マケドニア・ルネサンス? フリーズとしてデザインされたものなのか??
参考:辻佐保子『「ヨシュア画巻」に関する覚書』(ネットで論文を発見)
Wikimediaにあります。
また、これは、古代ギリシャローマ絵画の末裔という感じですね。初期中世というよりは。
古代ギリシャローマ絵画については、
ルーベンスみたいな マケドニア王墓の壁画
ポンペイの秘儀荘 壁画
エジプト出土の多量のミイラ肖像画
を念頭に置いています。
ミイラ肖像画については、古い本で、新しい資料が入っていないのが難点ですが「古代の没落 ミイラ肖像画とその時代」という神戸大学の先生(故人)の本があります。
拙ブログ画像は本から写真を撮ったものなので歪んでいます(^^;;
で、このシリーズ(?)は、まさに山科さんのおっしゃる古代ギリシャローマ絵画の末裔探しなのですよ。中世キリスト教美術の中の奇跡みたいなものだと思いまして(^^;;
「ミイラ肖像画」は存じませんでしたのでネットで見たら、その写実性に驚いてしまいました(@_@;)。ご紹介いただいた本も読んでみたいと思います。いやぁ、本当にありがとうございました!!
Category:Fayum mummy portraits
に多量のカラーイメージがあります。
1980年代には考えられなかったぐらいの豊富な資料ですね。
なかには贋作や過剰な修理のものもあるかもしれませんが、だいたいは良さそうです。東欧やロシア所蔵のは未見のものでした。
有名なものでここにないのは Berlinのschone madchenというあだ名の少女像ぐらい。
日本でも何度も展示されたことがありますよ。大英博物館展とか、
で、日本版の方にアリーンの画像が出ていましたが、彼女がschone madchenでしょうか?
私はず~っと古典古代に興味がなく、もっぱらルネサンス以降の絵画ばかり観てきたので、恥ずかしながら殆ど無知状態なのです(汗)。山科さんに色々とご教授いただき本当に感謝です。
ベルリンのschone madchenも幸いネット画像がありましたがpintestなので、、URLにおきます。アクセスできなければ、また考えます。
実物はみておりませんが、なんか、エコールドパリの画家の作品みたいな印象があります。
ジョアン=ミロが絶賛したルーブルの美少女(日本版Wikiの冒頭にある)が、ミイラ肖像画では、一番有名なものですが、ベルリンのこれも捨てがたいですね。
ディジョンで昔、ルーブルの美少女と同じ画家の作らしい少年像を実見したことがあります。
なるほどぉ~!確かに「美少女」ですねぇ(#^.^#)
私もルーヴルよりもベルリンの美少女の方が好みです(笑)
ベルリン国立絵画館にはペトルス・クリストゥスの「美少女」もいるし、もしかして「ベルリン二大美少女」かもしれませんね(^^ゞ