東京国立博物館「大報恩寺 快慶・定慶みほとけ」展を観た感想を超サクッと(^^;;
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1914
やはり興味深かったのは快慶一門と運慶派の定慶一門の作風の違いであり、もちろん、鎌倉期の仏像彫刻の写実性であり、そのダイナミズムである。特に、快慶(&工房?)の「十大弟子立像」はその佇まいに各々の真摯さが滲んでいるようで、なにやら愛おしさまで感じてしまった。
それと、面白かったのは「天王および羅利刹立像」で、異形の羅刹たちのデフォルメされた造形がそのまんま《風神雷神図屏風》だし、その風貌も躯体のデフォルメも「異形」という意味では西洋の「異形」造形にも似ていて、例えば「イーゼンハイム祭壇画」の異形の者たちにも通じるかもと思ってしまった(汗)。
会場の最後の方で、肥後定慶《聖観音立像》だけ写真撮影が可能だった。
髪の結い上げが凝っている正統派の仏さまだった。
で、いつも思うのだが、快慶って凄く上手くて、端正さが際立ち、なんだかラファエッロ的な匂いがする。ちなみに、運慶ってミケランジェロみたいだと思うのだけど(汗)
それから、仏像も彫刻も詳しくない美術ド素人の素朴な疑問なのだが、13世紀(鎌倉時代)、西洋彫刻に慶派のような写実性を見ることはできるのだろうか?? まだ、中世キリスト教世界観の中なのではないのか??
(定慶を常慶と誤記していたので修正しました(^^;; >ご指摘ありがとうございました!!)
(更に、羅利刹立像でした(^^;; >むろさんさんに感謝です!!)