花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

2006年 展覧会ベスト10

2007-01-07 04:44:04 | 展覧会
なんだか恒例になってしまったので、2006年展覧会私的ベスト10を選んでみる。結果を見ると自分の趣味が一目瞭然、とても客観的なベスト10とは言えない(^^;;;





1.「REMBRANDT/CARAVAGGIO展」 ゴッホ美術館(アムステルダム)
   レンブラント生誕400周年記念に際してCARAVAGGIO作品と並べてみるという豪華過ぎる企画だった。名作揃いで感涙!!

2.「CARAVAGGIO ―Auf den Spuren eines Genies 展」 クンスト・パラスト美術館(デュッセルドルフ)
   CARAVAGGIO真作と模写作品を並べるとCARAVAGGIOの凄さが反って了解できる。模写作品の多さは当時の反響の大きさに他ならない。

3.「Annibale Carracci(アンニバレ・カラッチ)展」 市立考古学博物館(ボローニャ)
   カラッチがCARAVAGGIOと同じようにリアリズムを起点にしていたことを知る。イタリア・バロック片雄の大回顧展!

4.「花鳥-愛でる心、彩る技 <若冲を中心に>」 三の丸尚蔵館(東京)
   遂に伊藤若冲「動植綵絵」の全容を知ることができた!日本にこんなマニアックな画家が存在したこと自体が素晴らしい(感涙)

5.「若冲と江戸絵画(プライス・コレクション)展」 東京国立博物館(東京)
   若冲のコレクションもだが、後半の屏風展示に感動!プライス氏の日本美術への想いが溢れた展覧会だった。

6.「ニューヨーク・バーク・コレクション展」 東京都美術館(東京)
   それはもう若冲の《月下白梅図》に尽きる!その幻想的過剰さにおいて「動植綵絵」の同主題作品より勝る。

7.「大いなる遺産 美の伝統展」 東京美術倶楽部(東京)
   滅多に見られないものも多数展示され、美術商の力・奥深さというものを見せてもらった。展示作品の質・量に満腹!

8.「赤と黒の芸術-楽茶碗」 三井記念美術館(東京)
   大好きな長次郎茶碗をたっぷりと観ることができた!樂家代々の作風の違いも年代を追いながら勉強になった。

9.「光悦と樂道入 二つの樂茶碗 二人の交友」展  樂美術館(京都)
   本阿弥光悦という稀代の芸術家が茶碗に向かう時、やはりそのセンスは樂茶碗を超えてしまうのだ!樂本流の道入も健闘。

10.「NHK日曜美術館30年展」 東京藝術大学美術館(東京)
    さすがNHK企画!番組で扱った画家と、語る識者のコラボが素晴らしい。初めて知る画家も数名おり、その作品の質にも感銘を受けた。

結局、CARAVAGGIOと若冲と樂茶碗じゃないの?と自分でツッコミを入れるので、お許しあれ(^^ゞ