花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

受胎告知

2005-02-28 01:57:35 | 西洋絵画
以前、朝日新聞社『ユングと学ぶ名画と名曲』林 道義 (著)を読んだ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022575999/250-3431061-8261804

うる覚えなのだが、そのなかに「受胎告知」について書いてあった。ユング心理学的にみると、画家は画面の左側と上部を上位と考えているらしい。従って、描かれた「受胎告知」のマリアと大天使ガブリエルとの位置関係から画家の心理が推し量れると言う。

さて、CARAVAGGIOの「受胎告知」であるが、ガブリエルは左側で雲に乗って、マリアより上部に描かれている。と言う事は、右側下部にひざまずき、つつましやかに(あきらめ境地の?)マリアはやはり「人間マリア」として描いているのだろうか?顔の良く見えない(白い腕が艶かしい)少年天使は神の御使いとして、いと高き処にあるのだろうか?

ちなみに、エル・グレコの「受胎告知」はCARAVAGGIOと位置が逆になっている。スペインのマリア信仰の強さがあらわれているのだろうか?

などと…考察中なので、「ナンシー(2)」はちょっと先になるかもしれません。「受胎告知」の面白い例がありましたら募集中です。参考にさせていただきたいと...。虫が良過ぎます?(^^ゞ