中国でcoffeeを飲む習慣が根付いたのはここ数年のこと
だと聞いています。確かに4つ星classのhotelでも、お茶と同じ
ように煮立ってしまうまで置いたままにして、すっかり苦くなった
coffeeを飲まされることはよくあります。まだしっかりと根付いて
いない習慣なのかもしれません。
しかし、上海で生活するうえでstarbucks(星巴克)は本当に
よく目にします。HPで数えましたが現在34店あります。私たちの
会社のある匯豊大厦にも1Fにあり、毎日2杯ずつ飲んでいます。
浦東側の黄浦江沿いにあるstarbucksは、外灘を望む景色が
非常にきれいで「世界で一番きれいな景色のスタバ」という触れ
込みがあるとも聞いています。la vazzaという喫茶店と競合して
いることもあり、この場所は激戦区かもしれません。
starbucksは台湾の実業家との合弁で進出しているそうです
が、この作戦はユニークです。北京と上海の一番有名な場所に
まず出店して話題沸騰させる手段にでたそうです。その場所は、
北京では故宮の中、上海は唯一最大の観光地である預園の中
です。
それぞれの街で最も中国らしさを感じさせる場所に、一見ミス
マッチと思える出店をおこない、賛否両論出る中で知名度をあげ
ていく、こういう戦略だそうです。この戦略は広告代よりは安く
つくという話を聞いたことがあります。coffeeがマイナーな国に
出店する戦略としては当たったといえるかもしれません。実際、
故宮店はまだ行ったことがありませんが、預園店を見ると店舗
自体はとても狭いのです。見込集客数が少ないのかもしれません
が、現在の状況は非常に手狭に感じます。旗艦店というより
客寄せのための店といった趣なのでしょうか。しかし、かえって
常に満員で繁盛している様子に見えるため、これも作戦なのか
と思ったりもします。
古北店や遵義路店は、欧米・日本を中心とした客層ですが中国
人も普通に見ることができます。また、新天地店・人民公園店など
繁華街のstarbucksはもう既に中国人を非常に多く目にすることが
できます。あと数年で、もうどこに行っても煮立っていないcoffeeを
飲むことができるようになるかもしれません。