Pのlog ( 大阪と上海のChouChou)

通称P。shushu(照れちゃう)ような稚拙きわまりない文面で、上海や大阪のchouchouを綴ります。よしなに。

NEWYORK BAR Champagne Dining 【Best That You Can Do】

2011年08月16日 | 大阪chouchou(キタ・新地・茶屋町)

 行きたかったもう1軒の店はBARだった。

     それは淀屋橋をこえて北側の川沿いだった。橋の左側であればそこは北新地のはずれと表現
     できる。もっと北にあるけば、お初天神のはずれと言ってもいいだろう。
     でも右側の川沿いだと、新地というか淀屋橋と表現するか…北浜にするには少し遠すぎるか…

   NEWYORK BAR Champagne Dining

     新地にある店と同じ名前を冠しているが英語には少し無理があるような’シャンパン・ダイニング’

     ぼくの行きたいのは、そんなふうに少し静かに飲めそうな名前をもつ店でした。

     淀屋橋を渡り、おそるおそる右に曲がると…そこには地下に目指す店があることを示す看板が。


   

     階段を下りてドアを開けると、ポロシャツとチノパンというラフな格好で来たぼくが恥ずかしく
     なってしまうような空間が待っていた。

          いらっしゃいませ。何名様ですか?

     そんなぼくを簡単に察したのか、丁寧な挨拶で出迎えてくれた店員さんが、僕等の前を歩き
     ぼくらは対面の小さなテーブルが並ぶ席のひとつに案内してくれた。


                

   すでに飲んでいたぼくたちは弱いのでそのままカシスベースのカクテルを。
   カッコ悪くてすみません 

   店がカッコいいとご満悦の友人と、なぜかマンガの‘モテキ‘の話になっていた。
   ちょうど1巻を読んだばかりのぼくは続きが気になるところなのだと、そして彼女は4巻だけ
   読んだらしく(なぜだ  )ちゃんと読んでみたいと語る。
   そんな軽い話をするぼくらのまわりには、カップルだとかだんじょのグループだとかが静かに話を
   している。その年齢層はそれなりに高く、きちんとまわりを気にしている人たちだ。
   

                          

    ぼくらもナッツとチョコを前に置いて話をする。きちんとした店では、この程度が会話の邪魔にならず
    店の雰囲気だけで楽しむことができるものだ。

    大学生になったとき、社会人になったとき。ぼくはこんな素敵な店に行って大人の雰囲気に触れてきた。
    最近こんな店が少なくなった。

  

          一見、船の中とも思えるようなこの地下にある店で、ぼくらはお盆を過ぎて
          でもまだ休暇をもう少し続けている人たちのために、少し静かな時間を与えて
          くれている。

          軽くもう少しだけ過ごしたいときは、こんな店があったのだ。
          ぼくはまだまだ不勉強なものだ。

                京橋とキタはまだまだ不勉強ですね

          いつだったか、別の友人にこんなことを言われたことがある。そうだよ、果たして
          そのとおりだよ。ここを知っていれば、いくつかの困った事態とか、ちょっとした
          人間関係の深化にむけた時間の短縮だとか、そんなものをすべて解決していた
          だろうに。

      

       

   お勘定を済ませると、店員の男性の丁寧な挨拶を後ろにぼくらは階段から既におしゃれなこの店を
   愛でながら地上に戻る。
   いつの間にやら着いてきてくれていたその男性店員さんに驚きながら、素敵な時間のお礼を言うと
   そこはすぐに淀屋橋だった。

   この場所を北新地のはずれと呼ぶのか、淀屋橋と呼ぶのか、そんなことは実はどうでもいい話なのだ。
   いい店は、その立ち位置がすでに主張をしている。いい店はその店があるその場所がおしゃれな場所
   として雰囲気を振りまき始める。

   ぼくは思い出した。
   1年と半年前のころ、キタによく行っていた時期、ぼくは毎晩このあたりを通っていたことがあったのを。
   知らない間に時間が経過し、そして同じ場所でまたなにか違う日記を差し込んでくる。
   ぼくらはまるでらせんのように、同じようでいて少し違う毎日を繰り返している。



★NEW YORK BAR Champagne Dining
  大阪市北区西天満2-5-3 堂島深川ビルB1F
  06-6361-2498
  http://www.medic-web.jp/shop/s10001473/




ニューヨーク・シティ・セレナーデ/クリストファー・クロス



   NEW YORK といえばWoody Allen…Jake Rang(in CIPHER By M.Narita)…Empire State Bldg.
   けれど、音楽でと言われると年代的にこの曲を思い出す。

   NEW YORK とはあまりにかけ離れた体躯で、全くstylish でもなんでもないこの歌い手がその中で
   ぼくにすごく印象を与えたのがこの曲だった。

   原題は実はNYとはなんの関係もないtytleだとは今
回初めて知りました


                 

    店を出たぼくらは、また淀屋橋を渡る。
    Gothic な橋の上を通過しながら、ぼくらはまだマンガの話をしていた。

    彼女はちょうどハチクロ世代なのだ。野宮さんの好きなぼくと、竹本くんのラストシーンが好きな彼女は
    その最後のシーンをしゃべりながら渡り終えた。

       うまくいかなかった恋に意味はあるのかって…今ならわかる…意味はある…あったんだよここに…

                                                              
    いいなあ、この年代の子たちって…
    きっとまだ青春スーツとか来てるんだなあ… 

    たまにはこういう刺激はあってもいいのかもしれない。

    淀屋橋から御堂筋線を南に向かうぼくは、梅田行きの列車が入ってきたホームで彼女を見送りながら
    どうもありがとうとお礼を言って、それから彼氏にもよろしく、と言った。


    まだ終電にももう少し時間がある健康的な時間に、ぼくは反転して今度は南側に向かう電車を待ちながら
    健康的な一日を振り返りだしていた。

      


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