Pのlog ( 大阪と上海のChouChou)

通称P。shushu(照れちゃう)ような稚拙きわまりない文面で、上海や大阪のchouchouを綴ります。よしなに。

蛸虎 【遠いむかしのたこ焼きを】

2010年04月11日 | 京都chouchou

 京都の夜はたこやきを。

  そう思うようになった大きな理由は、高校生のころに聞いていたKBS京都の
  「ハイヤング京都」のつボイノリオの影響だろう。

  いつも蛸安の宣伝をしていて、大学生になって初めて店に行ったときは
  感動したものだ

  今日は夜中に円山公園にきたので1時に閉店する蛸安にいくのは難しい。
  2時まであいている「蛸虎」にいくことにした。

  

  京都一乗寺。あまり行ったことのないところだけれど北大路通をこえるときに
  少し通ったことのある記憶がした

  少し小さな道に入ると左手にラーメン屋さんとたこ焼きやさんが見える。

  到着だった  夜中で、しかも車の通りがすくないのでそのままそこに車を
  停めて店にはいる。


         

  すみません。30分くらいかかるんですけど
   いいですか?  

  店のお兄さんがすまなさそうに語る。時間は1時を少し過ぎている。店の
  中には8人程度のガテン的なグループと、数人のおじさん、2人組の男性
  グループ。きっとみんないっぱい食べる注文をしたんだろう。人気度が
  うかがえる。

  ぼくらはかまわないと答えて、カウンターの奥に座る



   本格的なたこ焼きやさんはメニューが少ない。ここも同様だ。

   中国人らしき若い店員がぼくらに注文をとりにくる。留学生だろうか?

   たこ焼きをひとり一皿ずつ注文して待つ。

   30分はさほど長いとは思わなかった。
   その間も何組かがドアをあけて入ろうとする。

      30分くらいかかるんですけど、いいですか? …
      20分くらいかかるけど、いいですか? …

   まじめなのだろう。ぼくらが待っている間にもお客さんにはできあがった
   ばかりのたこ焼きを出していくので、少しずつ時間が短くなっているのだ。

   あるグループは「あ、そうなんだ」と言って諦めてドアからまた出ていく。
   あるグループはそれでもといって、テーブルに座る。

   いつのまにか入口すぐにあるカウンターが埋まっていく。
   2時に閉店といってもまだそのときはお客さんがいっぱいいるだろうな
   そんな人気店だった。花見がえりの客なんだろうか。それともいつも
   こんな感じなのだろうか。
   

               

     たこ焼きができあがってぼくらの前にやってきた。
     側がかたくて、なかがとろとろなたこ焼きをほくほくして口の中で
     「熱い」と言いながら食べる。

     京都には蛸虎もあるよ 

     そういうに充分な味だった。待った甲斐があった。
     また夜中にたこ焼きが食べにいきたいと思った時、今度は京都に
     くるかもしれない
     
   

     ガテン系のグループにたこ焼きが焼き上がったとき、ぼくらは
     まだ待っているだけだった。
     店員さんの「できあがりました」という声で若手の2人が取りにきた。

     そのうちのひとりが、ニヤリと笑いながら
   
       レッドクリフって知ってますか?    

     と中国人の店員に尋ねる。
     彼は聞こえなかったらしく(若者は笑いながら言ったので、確かに
     聞こえにくかった)、答えなかった。
     テーブルでは残されたメンバーがどっと笑っていた。

     どうやら彼をからかっていたらしい。
     なんだかとてもいやな気分になった。
     逆に聞き返したかった。赤壁の戦いって知ってる?

     中国では三国演技が日本ほど最上位に位置するような歴史では
     ないのだ。だから「普通に知っている」程度だ。しかもレッドクリフは
     日本での公開タイトルだ。

     からかうのに大した意図はなかったのかもしれない。あるいは彼ら
     特有の仲間にいれてあげるためのceremony なのかもしれなかった。
     でも実際には、中国人の店員が反応しなかったことで後味の悪さ
     だけが残ってしまった。

     京都といえば人口100万人。その程度の規模の街ならば中国には
     中規模だ。彼らを揶揄しかけた2人の若者は、もし中国の名もない
     中規模な街に、店員として深夜働くことになって放り出されたときに
     いったいどうするつもりだろう?
     あるいはそんなことを中国人の店員は気にもしていないかもしれない。
     でも気にしてもいないとしたら、簡単に海外で留学して簡単に片言
     ながら日本語を話して生活力をあげていく彼らを誰がほめこそすれ
     笑うことができるんだろう?

     「島耕作」で中国の出発集団の孫鋭CEOは京都でバイトしながら学んだ
     設定になっている。彼が留学生ならば戻って孫鋭のようにならない
     可能性などなにもない。笑われるべきはたこやきをとりにきた2人と
     そのガテン系8人なのだ。

     いつか中国に建設作業員を補充しなければ建設業が成り立たないことが
     充分あるかもしれない。

  たこ焼きがくるまで手持ちぶさたなので、そこまで考えてしまった。。
  1時すぎに考えることではないやと、頭をふって友達をまた会話することにした。

  RinNon、きみたちの苦学や楽しさは上海でおこなっていることにとても
  意味があるんだ。そのことに気づくのは案外早いかもしれないよ 

   

   おいしいたこ焼きやさんは結構深夜まで開いている。
   大阪の味穂、京都には蛸虎。いつか蛸安にも食べにいこう。
   夜中にたこ焼きのあるおもしろい週末なんて、そうそうあるものでは
   ないのだから。

★蛸虎 本店
  京都市左京区北大路高野交差点上ル西側
  075-791-5205

  

1001のバイオリン / THE BLUE HEARTS



   THE BLUE HEARTS がこんな歌を歌っていたというのは宮崎あおいちゃん
   がCMで歌うまで知らなかった。6thアルバムだけに、ブームが少し一段落した
   あとの曲なのだろう。
   「1000のバイオリン」のオーケストラ・バージョンが「1001のバイオリン」。
   深作欣二が葬儀のときにかけるよう言い遺したこの曲は、主流ではないかも
   しれないけれど、本当の楽しさはなんだろうと歩き続ける人を応援する。



    『1001のバイオリン』         作詞・作曲 真島昌利

   ヒマラヤほどの消しゴムひとつ
   楽しい事をたくさんしたい
   ミサイルほどのペンを片手に
   おもしろい事をたくさんしたい

   夜の扉を開けて行こう
   支配者達はイビキをかいてる
   何度でも夏の匂いを嗅ごう
   危ない橋を渡って来たんだ

   夜の金網をくぐり抜け
   今しか見ることが出来ないものや
   ハックルベリーに会いに行く
   台無しにした昨日は帳消しだ

   ヒマラヤほどの消しゴムひとつ
   楽しい事をたくさんしたい
   ミサイルほどのペンを片手に
   おもしろい事をたくさんしたい

   揺篭から墓場まで
   馬鹿野郎がついて回る
   1000のバイオリンが響く
   道なき道をブッ飛ばす

   誰かに金を貸してた気がする
   そんなことはもうどうでもいいのだ
   思い出は熱いトタン屋根の上
   アイスクリームみたいに溶けていった

   ヒマラヤほどの消しゴムひとつ
   楽しい事をたくさんしたい
   ミサイルほどのペンを片手に
   おもしろい事をたくさんしたい

                   
    台無しにした昨日は帳消しだ 

    夜に桜を見るために、いくつかの変化があった。春にはいくつかの変化が
    あって、それを受け入れきれないうちにあわあわしてしまう。

    そんな日には宮崎あおいちゃんのCMのように歌ったり、桜をみたり
    しているうちに、ようやく慣れてくるものなのかもしれない

    失敗したなあとか、くよくよするのは似合わない季節だもの。

    



<p><a href="http://r.tabelog.com/kyoto/A2603/A260303/26001109/" rel="tabelog 392146bf9f35ab45fb1a2aaabf1bf710506bc6ab">蛸虎 本店 (たこ焼き / 茶山、一乗寺、元田中)</a><br /><span style="color: #FF8C00;">★★★★</span><span style="color: #A9A9A9;">☆</span> 4.0</p>



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