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2016年の夏はカンボジア・シェムリアップに決定
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バリ島の妖怪

2008-03-16 23:48:35 | 1991年8月インドネシア
バリにはたくさんの妖怪がいた。

【腰布男】
ガイド付の日帰りツアーで寺院に行った。
そのガイドが片言の日本語で以下のような忠告をしてくれた。
 ① 寺院に入るには腰に布を巻かねばならない。
 ② 入り口に布を巻いてくれる男がいて、チップを要求する。
 ③ チップは私がまとめて払っておくから出さなくてよい。

案の定、入り口にいた男が腰に布を巻いてくれた後「ツィップ!ツィップ!」と言って腕を掴んできた。
「No!」と言って通り過ぎようとしたらこの妖怪、掴んでいた腕をつねりやがった。
あらかじめ、ガイドに忠告されていたので対応は簡単だったが、何もなければ払っていたかな・・・

【シェンエンお婆】 
インドネシアの通貨はルピア。調べてみたら当時のレートは1円が約15ルピアだった。
ちょっとしたお土産物を買うと支払いが何十万ルピアとなって驚いた記憶がある。
1000円は約15000ルピア。
現地の物価はそんなに高くなかったから、当時のバリで普通の暮らしをしていたら結構なお金だっただろう。

バリ島では、どの観光地に行っても我々がバスを降りるとすぐに物売りが寄ってくる。
特にすごいのがTシャツや土産物等を抱えたお婆たちだ。
「千円千円(シャンエン シェンエン)」
「3枚でシェンエン。ヤスイ。」
ちょっとでも相手をするとかなりしつこく付きまとわれた。

同行のツアー客が「Tシャツ、3枚千円」に反応して「5枚で千円」と言ってしまった。
妖怪はすかさず「OK」と言って5枚を選ばせた。
まるで土着の妖怪みたいだ。

【100円硬貨娘】
両替が出来る外国の通貨は紙幣までの場合が多い。
だから、1000円札はルピアに換えて使うことが出来る。
しかし、100円硬貨は何十枚もらってもバリ島では貝殻や石のお金と同じなのだ。

ある観光地で手に何かを持って日本人観光客の周りを走る少女を見た。
「センヨンヒャク○ジュウ△ルピア」
彼女は100円を当時のレートで換算したルピアの額を一の位まで正確な日本語で叫んでいた。
日本人観光客からもらった100円を使えるようにするために必死だったのだろう。

なんとなく悲しい気分になった。
あと何年かするとこの少女もシェンエンお婆になってしまうのか・・・

いや待てよ。
彼女に100円硬貨を渡した日本人はいったいどんな気持ちで渡したのだろうか。
お殿様気取りで、物乞いに恵むかのように100円を渡したのだろうか。
だとすればバリにいる一番タチの悪い妖怪は我々日本人観光客だったかもしれない。


ツアーガイドのアステカさん。彼は妖怪ではありません。


本当にただ道端にあるという土産物屋


フルーツや衣類も売っている


牛を使った農耕風景


竹で編んだ大笊を使った農耕風景


ブサキ寺院で


約20年前のバリの風景  のんびりしている



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