山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

心房細動アブレーション治療を受けました!

2023-09-16 | ブログ
 数ヶ月前にかかりつけ医で血圧測定しているとき看護師さんから不整脈が出ているから検査した方が良いんじゃと言われ、心電図をとってもらいました。そしたら心房細動との診断を受けました。それまで何となくだるいとかいったことはありましたが、それは歳のせい位に思って気にしておりませんでした。
 先生曰く、放っておいても直ぐにどうこうということはないが、脳梗塞や心不全になる可能性が高くなるということでした。抗不整脈薬では進行を遅らせることは出来ても根治することはできないそうです。
 根治したいならカテーテルアブレーション(心房細動アブレーションとか経皮的カテーテル心筋焼灼術とも言うようです。)というのがあるので希望するなら何時でも病院を紹介しますとのことででした。もう半分はアブレーション治療を受ける気になっていましたが、その前に色々調べた方が良いのではないかと思い、結論を持ち越しにし、脳梗塞予防のため抗凝固薬(血液サラサラ)の服用を開始しました。
 カテーテルアブレーションをネットで調べてみますと多くの有益な情報が得られました。日本人の統計ではありませんが不整脈と診断されてからの5年生存率が75%程度(5年間の内に四人に一人は死亡)であるらしく、潜在的な不整脈も含めるともっと生存率が下がるのではないかと推測されておりました。一方、カテーテルアブレーション治療での重大な合併症(死亡を含む)の発生は0.1%程度であり、初期の心房細動であれば80%以上の根治率があることなどが分かりました。また、具体的な治療方法も病院のWebサイトやYouTubeで情報が得られました。
 これでほとんどカテーテルアブレーション治療を受けようと意志が固まっていました。それに駄目押ししたのが、学生時代の先輩と同期の友人でした。コロナで休止していたサークル仲間の集まりがあり、その常として持病の話に盛り上がるわけですが、先輩は既にカテーテルアブレーション治療の経験があり、同期の友人は脳梗塞で危ないところだったそうで、後で分かったことではその原因が心房細動だったとのことです。これで100%カテーテルアブレーション治療を受ける意志が固まりました。
 ということでかかりつけ医に相談したところ、その場で紹介状とオンラインで病院の予約をしていただきました。各種診療情報等も病院に送付してもらいましたので予約当日紹介状を持って行くだけで済みました。
 
 初回受診は血液検査、X線直接撮影、12誘導心電図、心エコーの検査があり、その時に治療予定日(3泊4日)が設定されました。
2回目の受診は造影CT検査でした。これで心臓内に血栓が無いことと心臓の形状が治療に不適でないことが確認されたので、愈々予定通りに進めることとなりました。

 初日は14時からの入院でした。入院手続きの後、X線直接撮影、12誘導心電図の検査を受け、入院病棟へ向かいました。病室では荷物の整理を終えればこれと言ってすることもありません。こういう時には読書が一番ということで持参した文藝春秋を読み始めました。病院内はWi-Fiが使えたので助かりました。それと後で述べますがノイズキャンセリング機能付きのヘッドフォンを持参していたのが役に立ちました。
 そうこうするともう夕食の時間です。減塩食ですが、家で食べているのと同じ程度でしたので美味しくいただけました。勿論完食です。
 2日目はいよいよ治療当日です。私は2番目で14時から開始予定ということで、朝と昼が禁食となってしまいました(涙)
午前中は水分だけで空腹を抑えてひたすら読書に勤しみました。治療の1時間前位から点滴が始まり、予定時刻にベッドのままカテーテル室に運ばれました。手術台の上に横たわり、後はなされるがままです。酸素マスクをあてがわれ、麻酔の薬を入れますよといわれ点滴の管から何となく冷たいものが多量に腕の中に入ってきたように思えた刹那、それから目覚めるまで何の記憶もありません。
 「無事終わりましたよ!」との声掛けにもぼーっとして生返事しかしていなかったようです。その後、目覚めたのが19時頃でした。主治医から家内に16:30頃に連絡があったそうなのですが、それまでこんこんと眠り込んでしたようです。どうも私は麻酔が効き易い体質なのかも知れません。その後もうつらうつらしていて、次に目覚めたのが20時過ぎに看護師さんから夕食が出てますよと起こされた時です。これでやっと飯が食えると思って本格的に覚醒した模様です。しかし、夕食を見てガッカリでした。小さいパンが2個と苺ジャムと牛乳のパックだけなのです。それでも当日初めての固形物ですから、腸に浸み込むように思えました。
 カテーテルは右足の鼠径部から穿刺しますので、治療後は圧迫止血し足が動かないようにベッドに固定されております。6時間後止血確認の上23時頃やっと足の固定が解除されました。これで自立歩行が可能となり、この開放感たるや何とも言えぬものがありました。
 3日目は朝早くに主治医が止血の確認を行い圧迫止血を止め抜糸となりました。点滴の方は何もなければ3時間程度で終了ですが、私の場合血圧が100を切っていたのでしばらく継続となりましたが、これも昼前には終了し、いよいよフリーの身となった次第です。午後からX線直接撮影、12誘導心電図の検査を受け、問題なければ翌日退院といった運びになります。
この日は3食とも当然のことながら完食でした。それでも何時もの食事に比べたら全然足りないので間食したくなります(笑) 
 4日目は朝食後、退院の許可が出ましたので荷物の整理、次回受診日、内服薬の受け取りなどして10時過ぎに病院を後にしました。
 余談ですが、入院するときには耳栓とアイマスクは持って行くことを強く推奨します。個室だったら問題ないのですが、それ以外では必需品と言えそうです。今回私は4人部屋だったのですが大鼾の三重奏が奏でられました。もしかしたら私を含めた四重奏だったかもしれませんが(笑)
携帯はマナーモード、通話は談話室でと言うことになっているのですが、そんなことお構いなしに大声で喋りまくりです。それから人によっては消灯後にトイレに行くとき天井灯をつける人がいたり、私を含め病院は年寄りが多いので起床前の暗い時から起きだし照明をつける人がいます。実はこれは今回の入院で両方とも経験したことです。
 先にも書いたように私はノイズキャンセリング機能付きのヘッドフォンを耳栓替わりにしました。一晩中音楽を聴くことになってしまいましたが・・・。

 これが私が受けたカテーテルアブレーション治療の大まかな流れです。これであんなに不規則だった脈が規則正しく打つようになったのです。現代医学の力は実に素晴らしいものがあります。

 心房細動と診断された場合に抗不整脈薬を用いて進行を遅らせるかカテーテルアブレーション治療で根治を目指すかの選択肢があります。どちらを選択するかはリスクと利便性の衡量、あるいはそれぞれのライフプラン等々によって様々であろうとは思います。
 私の場合にはボウリングを続けたい一心でカテーテルアブレーション治療による根治を目指しました。息苦しい中での投球はとてもではありませんが楽しめるものではありません。試合であればこそ力を振り絞って投球することも出来ておりましたが、それも限界を迎えつつありました。
 今回、治療を終えて一応不整脈は治まっております。再発の可能性は残されてはいるものの、取り敢えずは健康を取り戻すことが出来ましたので、2週間の安静期間を経た後、ボウリングの練習を開始する予定です。大会まで1ヶ月程しかありませんが猛練習して臨みたいと思っております。しかし2週間のブランクは大きいですね。
 これまでコロナで15日程休業になった時以来の出来事です。この時には調子を戻すのに結構時間が掛かったように思いますが・・・。
 
 最後に不整脈を見つけてくれた看護師さん、病院の紹介の労を取っていただいたかかりつけ医の先生、そして治療をしていただいた病院の先生方、看護師、その他医療従事者の方々に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。



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