山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

食品偽装は何故なくならないのか?

2013-10-26 | 政治・経済・社会

 またもや食品に関する偽装がたて続けに発覚しました。誠に嘆かわしいことですが、何故このようなことが横行してしまうのでしょうか。発覚してしまえば、取り返しのつかないダメージを受けることが分かっていて、何故にそのリスクを冒してまで手を出してしまうのでしょうか。何か根源的な理由が潜んでいるのでしょうか。私にはなかなかに理解できないところであります。

 以前、船場吉兆の問題が発覚した時に「個人的良心と組織」というテーマで触れておりますが、その原因の多くは利益優先主義にあると考えます。現場では組織の論理と個人的良心のせめぎ合いがあることでしょう。個人的良心が組織の論理を超えたとき、その問題が発覚することになります。そして、組織に属する個人の良心も程度の差があることでしょう。中国人のモラルを云々しますが、もしかして日本人も五十歩百歩なのではないかとも思ってしまいます。恐ろしいことですが、偽装が発覚するのは極僅か、氷山の一角に過ぎないと思われます。多くは知られることなく現在も進行中なのかも知れません。

 このようなことは何も食品に限らず、多くの業種で行われているに違いないものと考えます。営利企業に限らず、あらゆる組織に共通するものであろうと思われます。それがたとえ国家組織といえども同様だと考えます。これらの場合には、金銭的利益優先が組織共通の利益あるいは一部構成員の利益といったものに置き換わるのでしょう。

 何れにしても、その組織に属する個人の良心が耐えられなくなったとき、今まで隠蔽されてきたことが明らかになります。しかしながら、健全な社会であると言うためには、個人的良心にばかりに頼っていても良いものでしょうか。もっとチャントした仕組みを作る必要があるのではないかと考えます。

 秘密保護法もこのような文脈の中で捉える必要があるのではないかと考える次第です。