残雪期の里山には去年の営みの名残も見られる。
ホウノキの去年の実、意外に多く付いている。 丁寧に編まれた巣の主は?
透かし俵とも言われる虫の繭。大きな蛾、クスサンの蛹が入った繭で、網状の
袋は強靭。夏場はこれに木の葉をくっつけて隠す。
点在するヤマウルシの成木は、見逃されることなく漆掻きをした傷が残されている。
山間部の田んぼは、耕作放棄されて3年ほどでヤマハンノキの林になる。
蔓植物がからんだ樹木は、積もった雪が落ちないので、雪の堆積が大きくなり
重量に耐えきれず幹から折れる。 絡んだ蔓はクマヤナギ。