備林は「びりん」と読むが、「美林」の誤植ではない。 岐阜県北部の国有林に、
平均樹齢300~400年のヒノキが保護されている森林のことである。
標高1000mほどの山にあり、林道にはゲートが2箇所設置され、1箇所に
2個の南京錠が掛けられている。
直径76cm、 材積6,1? のこのヒノキ1本が600万円とか。
古くから城郭や神社仏閣に用材を供給してきた歴史ある森林で、現在は
文化的な木造建築物への供給や学術研究のために管理されている。
20年ごとに行われる伊勢神宮の式年遷宮に必要な材も供給している。
次回、第62回の遷宮は平成25年で、それに先立ち、御用材伐採式が
平成17年に執り行われた。
伐採には「三ツ緒伐り」が用いられる。 斧で三方から切り込んで、三箇所に
ツルを残し、伐倒方向を正確にして倒す。
ヒノキとサワラが密着成長して年輪が一つになった合体木もある。
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