前嶽の麓、馬立場に立つ後藤伍長の銅像。 青森5連隊の雪中行軍遭難事件は
明治35年(1902)1月23日に発生。 今年110周年となる。
碑文に一文字抜き出た「皇上震悼…」の文字が見られる。 明治天皇が嘆き悲しんだ
との意味で、天皇の意思が及んだことの意義が大きいという。
新田次郎の「八甲田山死の彷徨」、映画「八甲田山」で一時有名になったが、その後
忘れられ、今は心霊スポットとして知られるが、事件自体を知らない人が多くなった
らしい。
銅像は、明治37年に建立された。作者は近代彫刻の先駆者、靖国神社の大村益次郎像
の作者でもある大熊氏廣。 この後藤伍長像は芸術的にも優れた彫刻とされる。
戦時中の金属類回収令によって、日本中の銅像の大半が回収されたが、この像は残さ
れた。
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