スマート詩吟は面白い

スマート詩吟及び福祉詩吟は私の造語です。それらの普及を図っていきたいと思います。

失語症の認知度を高めたい(後編)

2021-11-27 09:00:00 | エッセー

前回からの続きでの後編です。

A氏は「自分が降りるN停留所迄どの位時間かかるだろうか?」

と尋ねた様だ。

その質問にB氏は「そうだなあ、C停留所だろ、D、E、・・・。

だからN停留所は・・・。」という具合に答えた様だ。

その返答をA氏は理解できず、「私はしゃべれません」になった訳である。

これではB氏の返答を理解できないだろう。A氏とB氏の会話を仲介した。

A氏には「私はしゃべれません!!ではなく

一つずつカードを使ってゆっくりしゃべって!!とお願いしてネ」

とメモ、カードを併用して話した。

B氏はA氏と私のやり取を黙って見ていた。B氏には「スミマセンが短文で、

メモ書きを併用しながらお話して欲しい」とお願いした。

私の「注意障害」も二つのことを同時に行うことが難しい後遺症であるが、

失語症にはその傾向が顕著に表れる。

セミナーを受講した経験により私は対応出来たが、

失語症に対して殆どの方は私の受講前と同じ認識しかないと思う。

予定通りA氏はN停留所で降り、その後、私はB氏の隣に移った。

B氏は声高を詫び、ヘルプマークを解って貰い、

私からは改めて対応頂いたお礼を申し上げた。

失語症は解りにくい病気である。

ヘルプカードで相手の気持ち・立場に寄り添ってあげたいと思う。

今回のエッセーはこれで終わります

 

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