スマート詩吟は面白い

スマート詩吟及び福祉詩吟は私の造語です。それらの普及を図っていきたいと思います。

修神会秋季吟道大会(平成28年10月)の一こま(指方順龍)

2016-11-26 09:00:00 | 修神会大会2018(H30)年以前

平成28年10月22日に神奈川県横浜市青葉区の青葉公会堂で

公益社団法人日本吟道学院公認 修神会(会長井上邦神)季吟道大会が開催されました。

今回は、録音してもらった私自身指方順一郎(順龍)の吟声をお聴きください。

私指方順龍はプログラム番号77番目に登場しました。

「安宅の関」(網谷一才) 吟者 日酸TANAKA教場 指方順龍です。



1.詩文は以下の通りです。

     「安宅の関」(網谷一才)

        (今様)知るも知らぬも 逢坂の 霞に包む 旅衣

                 露けき袖を 萎えらせて ここは安宅の 関の中

        朗々 読み終る 勧進帳 君を打ち 涙を呑む 金剛の杖

        誰か 忠臣の 心情に動かざるなし 此状 人をして 長く忘れざらしむ 

2.詩のこころは、吟道範典によりますと、次の通りです。

山伏姿で、奥州へ落ち延びようとした義経一行12人が、ここで関守富樫佐衛門成澄に見とがめられ、

弁慶は、機転で読み上げその場の難をのがれました。

歌舞伎や謡曲でおなじみですね。今様入りでお楽しみ下さい。

  

私たちはこれからも詩吟の世界を探究していくつもりです。

皆様からの批評をお待ちしております。

 

このブログの作者「指方順一郎(順龍)です。

毎週土曜日9時に「詩吟・脳卒中後遺症・中小企業支援」をキーワードにして発信を続けますので

どうぞお気軽にご訪問下さい。

また、毎月1日9時には福祉吟詠の今後の予定をお知らせしております。

是非、お気軽にご訪問・ご参加をお待ちしております。

画像

 

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修神会秋季吟道大会(平成28年10月)の一こま(大村喜龍)

2016-11-19 09:00:00 | 修神会大会2018(H30)年以前

平成28年10月22日に神奈川県横浜市青葉区の青葉公会堂で

公益社団法人日本吟道学院公認 修神会(会長井上邦神)季吟道大会が開催されました。

今回、私はいくつかの吟声を録音しました。その吟の様子を数回連載でお送りします。

 

次にプログラム番号75番目に登場した

「事に感ず」(干墳) 吟者 市ヶ尾教場 大村喜龍さんです。


 

1.詩文は以下の通りです。

     『事に感ず    于濆(うふん)(唐)作

        花 開けば 蝶 枝に満つ

             花 謝(しゃ)すれば 蝶 還(また) 稀(まれ)なり 

        惟(ただ) 旧巣(きゅうそう)の 燕有り 

      主人 貧しきも 亦(また) 帰る 

 

2.詩のこころは、吟道範典によりますと、次の通りです。

晩唐の詩人・干墳は一判官で生涯を終えましたが、その詩作の姿勢は真摯なまでの革新尾の気概で貫かれていました。 

花と蝶と燕に世情の機微を見通す作者の目の確かさ。さりげない表現の中に、ていたらくで日和見な人心を鋭く風刺した 

詩風は同じジャンルの杜甫の詩「貧行交」とは趣を異にしています。 

なお、花、蝶及び燕は次の比喩で使われています。花は富貴権勢を誇っている人のたとえ、 

蝶は短小軽薄な徒をさし、燕は散ること・没落することです。 

  

私たちはこれからも詩吟の世界を探究していくつもりです。

皆様からの批評をお待ちしております。

 画像

大村さんからの自己PR及び感想です。

 『詩の心は、一週間前11月12日、平原さんが独吟「事に感ず」ブログでも述べられています様に、

「花は富貴権勢で、蝶は軽薄で、燕は去年の古巣を忘れないで戻ってくる」、という世の中を風刺した詩ですネ。

私(大村喜龍)は、このブログで3回ほど吟じています。

①本年H28年6月4日修神会春季吟道大会「吟題 江雪」

http://blog.goo.ne.jp/junsashikata/e/ca535b9528eba14a737981ad8c4edaef

②昨年H27年11月7日修神会創立50周年記念大会「合吟 鐘山即事」

http://blog.goo.ne.jp/junsashikata/d/20151107

③昨年H27年4月30日修神会秋季大会「吟題 なずな」

http://blog.goo.ne.jp/junsashikata/e/e34c17e0ad1cc20cbd11db2e72011925

合わせてご訪問頂き、お楽しみ下さいませ。

最後まで、お聴き頂きありがとうございました。   

 

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修神会秋季吟道大会(平成28年10月)の一こま(平原正洲)

2016-11-12 09:00:00 | 平原正城

平成28年10月22日に神奈川県横浜市青葉区の青葉公会堂で

公益社団法人日本吟道学院公認 修神会(会長井上邦神)秋季吟道大会が開催されました。

今回、私はいくつかの吟声を録音しました。その吟の様子を数回連載でお送りします。

 

先ずプログラム番号8番目に登場した

「事に感ず」(于濆(うふん)()) 吟者大陽日酸本社教場 平原正洲さんです。



私たちはこれからも詩吟の世界を探究していくつもりです。

皆様からの批評をお待ちしております。

 画像

以下は、詩文に加え、平原さんの自己PR、感想、詩の心等です。

 『私(平原正吟)は、修神会大陽日酸本社教場の詩吟仲間に入れてもらって早や2年がたちました。

この間、春・秋の大会参加や昇段審査の受審のため、老齢ながら努力を続けた結果

何とかの初伝の位を得ることができ、嬉しく思っております。

  詩を吟ずるに当たっては、先ず詩の内容を十分に理解することが大切と言われていますが、

私(平原)も教本の中から初心者に適した短く覚えやすい詩を読んで、

その内容に感銘を受けたものを優先して勉強(吟じ)させてもらっています。

古昔(いにしえ)のものでありながら、短い詩文の中に花鳥風月は勿論、

現代の世相・人情に通ずるものが多くあり、これらを著した先達の偉大さを改めて実感しております。

この秋の大会では、これらの中から『事に感ず』<于濆(うふん)(唐)作>を、未熟ながら吟じさせてもらいました。

 

*詩文

     花 開けば  蝶 枝に満つ

        花 謝(しゃ)すれば 蝶 還(また) 稀(まれ)なり

     惟(ただ) 旧巣(きゅうそう)の燕 有り

        主人 貧しきも 亦(また) 帰る

 *詩の内容

  花・蝶・燕を題材に、一読しただけでは、ごく自然な現象を詠ったように作りながら、

実の内容は、権勢を誇っている者()には阿(おも)ね群がりながら、没落(謝する)すると、

とたんに去って行く者()を風刺し、燕のように主人の権力・貧富の有無に関係なく、

毎年、必ず飛び来る燕の様に、平穏な世でありたいと願う作者の気概を詠ったものです。

 

サラリーマンの世界でもよくある事例で、現代に置き換えても十分通じ、心情も良く理解できますね! 

貴方(女)は蝶ですか? 燕ですか?

                                                      以上』

 

 

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福祉吟詠の「夜墨水を下る」(服部南郭)(5回連載の最終5回目)として修神会秋季吟道大会の一こま

2016-11-05 09:00:00 | 修神会大会2018(H30)年以前

福祉吟詠の「夜墨水を下る」(服部南郭)を5回連載として、7月20日に第1回目を公開し、4回目を8月20日に公開しました。

今回、第5回目を最終回として、実際の合吟の様子を公開したいと思います。

 

私たちは平成28年秋季吟道大会で「夜墨水を下る(服部南郭)」合吟を計画しました。

 

平成28年10月22日に神奈川県横浜市青葉区の青葉公会堂で、

公益社団法人日本吟道学院公認 修神会(会長井上邦神)秋季吟道大会が開催されました。

 

「夜墨水を渡る(服部南郭)」 吟者大陽日酸教場 矢崎隆洲、平原正州、小林さちこ、

日酸TANAKA教場 柳田泰吟、指方順龍です。

練習順序は、①素読、②作者の気持ち・詩の心、③吟詠の繰り返しで取り組みました。

 

       夜墨水を下る    服部南郭

金龍山畔 江月浮ぶ    江揺ぎ 月涌いて 金龍流る

扁舟住まらず 天水の如し  両岸の秋風 二州を下る

読み

きんりゅう さんぱん こうげつうかぶ  こうゆらぎ つきわいて きんりゅうながる

へんしゅう とどまらず てんみずのごとし りょうがんのしゅうふう にしゅうをくだる

詩のこころ

美しい墨田川の夜景です。作者は小舟に揺られて、波にくだける月影を追いながら、

流れを下る爽快さを味わっています。

金龍山:::隅田川のほとりにある小高い山で、聖天様が祭ってあります。

扁舟:::小さな舟

住まらず:::水の流れに従って、とどまることがなく

天水の如し:::大空もまた水のようで空とも水とも解らない

二州:::武州と総州、江戸時代墨田川は武蔵国と下総国の境界でした

以上の気持ちを持って5名で合吟に取り組みました。 

では合吟の吟声・映像をご覧下さい。


私たち5名 矢崎隆洲、平原正州、柳田泰吟、小林さちこ、指方順龍の意見、反省そして思い入れは、

柳田泰吟さんに代表で書いてもらいました。 

   

 『私達は、会社OBと中途障害者(片麻痺)と現役の詩吟仲間です。それぞれ詩吟キャリアはまちまちですが、

例えば片麻痺グループ(福祉吟詠)の練習は、①発声練習《お口の準備運動/「あめんぼ赤いな・・・」北原白秋)》

➁吟道精神唱和他に時間を多く使います。

その後、詩吟練習へと順次行う方法で鋭意練習継続中です。合吟は独吟に比べワクワク感が強く有ります。

合吟特有の楽しさがあることを再認識しました。

今後合吟の機会に備えて、皆んなで総括をし、創意工夫して「進化した合吟…」に挑戦できる様に、

楽しみながら練習に精進します。【合吟やワクワク感に柿たわわ】

とにもかくにも、この度の合吟は如何でしたでしょうか?』(この『』内は柳田泰吟 記)

 

 私たち(このブログ作者、指方順龍ほか仲間全員)はこれからも詩吟の世界を探究していくつもりです。

皆様からの批評をお待ちしております。

 

私が思っている福祉吟詠とは

自分のできる範囲で、

原作をできるだけ理解して

作者の気持ちにできるだけ溶け込み

自分が感じたままの朗詠(朗読・吟詠)を通して

聴く人にその感動を与えることで

周りを豊かに・幸せにしようとするものです。

だから福祉吟詠では、上手下手を問いません。

詩文、朗読そして吟詠に感情をこめた深みを、大事にしたいと思います。

福祉吟詠の「夜墨水を下る」(服部南郭)(5回連載)はこれで終わりです。

長い間お付き合い頂きましてありがとうございました。

新しいシリーズも並行しています。色々お楽しみ下さい。

ではまたお会いしましょう。

 

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「福祉吟詠」、今後の予定です。ご参加をお待ちします。

2016-11-01 09:00:00 | ラポール等今月の開催案内

私は、このブログを通じて、「福祉吟詠」の普及を試みています。(ブログは原則毎週土曜日9時に公開)

更に、毎月1日に今後の「福祉吟詠」予定を掲載しています。ご予定のつく方は是非ご参加下さい。

①横浜市西区社会福祉協議会(フクシア)下記日程で何れも10時~16時の間に、適宜練習します。

 H28年 11月3日(祝)、12月24日(土)、H29年 1月28日(土)、2月25日(土)、3月12日(日)、4月22日(土)

横浜市港北区障碍者文化センター(ラポール):13時~15時

 H28年 11月1日(火)、11月12日(土)、12月6日(火)、12月18日(日)、H29年 1月9日(祝)、1月17日(火)

上記と並行して、私が参加している詩吟の会もありますので、こちらにもご参加下さい。

東京都品川区T会社:17時30分~19時

 H28年 11月2日(水)、11月16日(水)、12月7日(水)、12月21日(水)、H29年 1月18日(水)、2月1日(水)、

横須賀市福祉会館:13時~15時

 H28年 11月4日(金)、11月18日(金)、12月2日(金)、12月16日(金)、H29年 1月6日(金)、1月20日(金)、

スマート詩吟は面白い 

http://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/detail/978-4-286-15064-2.jsp

 

 

 

 

 

 

 

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