スマート詩吟は面白い

スマート詩吟及び福祉詩吟は私の造語です。それらの普及を図っていきたいと思います。

横浜八聖殿で「太平洋 安達漢城」合吟(5回連載その3)

2022-04-30 09:00:00 | 吟行

ウグイスぎんえい仲間で横浜市中区本牧の八聖殿での合吟を紹介します。

安達謙蔵(漢城、大正~昭和初期の代議士)氏の別荘で、氏は詩吟に造詣深く、   詩文「太平洋 安達漢城」を選んで合吟しました。

太平洋  安達漢城
日浪昇又波沈 海水洋々紫色多
鵬影不飛鯤躍   碧空万里白雲過

詩のこころ

空路十数時間で太平洋をひとっ飛びという現代と違って、作者が欧米視察をした大正年代は渡米するのに横浜からサンフランシスコまで2週間もかかる時代でした。その間開けても暮れても、見えるものは海ばかり。今日も太陽は波間から昇って、又波間に沈んでいく。太平洋の広さが実感として身にしみるようです。

ウグイスぎんえい吟友①大谷祥一、②久保萌照、③平原正城、④廣岡幸吟、⑤柳田泰水、そして⑥指方龍順の6名の合吟をどうぞ。

下記いずれかの動画でお楽しみ下さい。

 

横浜八聖殿で「太平洋 安達漢城」を合吟しました

横浜八聖殿で「太平洋 安達漢城」を合吟しました
動画リンク
 
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「九段の桜 本宮三香」横浜八聖殿で吟詠(5回連載その2)

2022-04-23 09:00:00 | 平原正城

私は日本吟道学院認可修神会の会員です。横浜市西区社会福祉協議会(フクシア)及び横浜市障害者スポーツ文化センター(ラポール)を主な活動拠点として」「ウグイスぎんえい」(「スマート詩吟」「福祉吟詠」)を主宰しています。どうぞ宜しくお願いします。

今回吟行として横浜市中区本牧の八聖殿を選びました。当殿は、安達謙蔵(漢城)氏の別荘で、氏は詩吟に造詣深く、第1回全国詩吟大会の会場になったところだそうです。

この八聖殿には名称の通り、八聖人の像が安置されています。

吟行前から八人がどのような基準で選ばれたのかとても興味がありましたが、氏が色んな方から意見を聞き、多くの候補者から自ら決められたとのことでした。八聖人像は①キリスト、②ソクラテス、③孔子、④釈迦、⑤聖徳太子、⑥弘法大師、⑦親鸞、⑧日蓮の方々でした。それぞれの作品は当時の日本を代表する作家によって制作されていました。

一例として、私が故郷長崎県として縁ある北村西望氏を紹介します。氏の作品は、③孔子の作品で、氏は明治17年長崎県南島原市生まれで、日本を代表する美術家です。長崎市平和公園の「平和祈念像」は特に有名です。私も幼い頃から何回も目にしていました。孔子を①教育家、②道徳家、③英雄豪傑の3条件を兼ね備えた70才前後の姿だそうです。

その八聖人の前での独吟を紹介します。

4月初旬、当殿外は、桜真っ盛りでした。桜を追い求め、東京都千代田区九段の靖国神社の桜に思いを馳せた吟朋友「平原正城」氏の「九段の桜 本宮三香」独吟をどうぞ。

下記いずれかの動画でお楽しみ下さい。

 

九段の桜 本宮三香」(平原正城)

「九段の桜 本宮三香」(平原正城)

 

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「川中島 頼山陽」横浜八聖殿で吟詠(5回連載その1)

2022-04-16 09:00:00 | 吟行

私たちは「福祉吟詠」の仲間です。

改めて『私が思っている福祉吟詠は、自分のできる範囲で、原作をできるだけ理解して、原作者の気持ちにできるだけ溶け込み、自分が感じたままの朗詠(朗読・吟詠)を通して、聴く人にその感動を与えることで、周りを豊かに・幸せにしようとするものですだから福祉吟詠では、上手下手を問いません。詩文、朗読そして吟詠に感情をこめた深みを、大事にしたいと思います。』・・・これが私の思いの「福祉吟詠」です。

その仲間6名で横浜市中区本牧にある八聖殿に吟行しました。

八聖殿は、昭和8年(1933年)に、大正から昭和初期に逓信大臣や内務大臣など歴任した熊本出身の政治家・安達謙蔵氏の別荘として建てられました。その姿は、法隆寺の夢殿を模して造られた正八角形の建物です。また、本牧岬の先端に建てられた八聖殿からは、美しい東京湾が眺められ、富士山や大山・丹沢、箱根の山々まで見渡すことが出来た、とあります。その本牧の海は遠浅で栄養分が高く、海苔の生育条件に適していて、明治末期から海苔の養殖が始まった、とお聞きしました。1階には横浜の海の歴史の変遷に関わる展示物がありました。

2階に八聖人の像が安置されています。詳細は別の機会に譲り、私たちは、往時を偲びつつ、館長さんのお許しを得て、それぞれ吟詠を楽しみました。たまたま八聖殿の見学にこられた方にも聴いて貰えて、嬉しいことでした。

今回の八聖殿記事を5回連載とする予定です。それぞれの吟詠を3,4分の動画に纏め公開しますので、どうぞお楽しみ下さい。                     先ずは柳田泰水さん、廣岡幸吟さんの合吟「川中島 頼山陽」から、どうぞ。

横浜八聖殿で合吟「川中島 頼山陽」

 
 
横浜八聖殿で合吟「川中島 頼山陽」(上記と同じ)
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「なずな 星野富弘」正師範を目指して新体詩吟詠

2022-04-09 09:00:00 | 新体詩吟詠

私は公益社団法人日本吟道学院認可修神会の会員です。

日本吟道学院では年に2回昇段審査があります。

現在私は「師範」ですが、上位に「正師範」があります。

令和4年上期(6月)の昇段審査に挑戦する為修練開始しました。

修練開始直後の吟詠を紹介します。

審査当日までどこまで修練できるか、楽しみたいと思います。

この様子をご覧になった方が、少しでも詩吟へ

参加してもらえるとうれしいな~と思って、ブログで発信しています。

なずな 星野富弘

神様が たった 一度だけ

この腕を 動かして下さるとしたら

母の肩を たたかせて もらおう

風に揺れる 

ぺんぺん草の実を 見ていたら 

そんな日が

本当に 来るような 気がした

次のいずれかのURLでどうぞ。

星野富広さんのなずなの吟詠です
動画リンク
 
星野富広さんのなずなの吟詠です

 

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亡き森山志郎さんに伝えたい『お礼の言葉』(後編)

2022-04-02 09:00:00 | エッセー「スマート詩吟は面白い」

前回に続いて、森山志郎さんを偲んで、お礼の手紙の続編です。

*****************************   

貴方の言葉「中途障害になり人生を2回送ります!!、

指方さんも新しいステージにいらっしゃい!!」

に目から鱗が落ち、その後も「森山語録」に共鳴しました。

  • リハビリ6ケ月壁を加齢に伴う不具合の先取りと考えると良い。
  • 中途障害で出来ないことはあるが、夢が無くなる訳ではない。
  • 指方さんが出来ることを苦労している方と一緒に行動すると良い。

私も気づき始めていました、「身体のどこか一つ不自由があるだけで、

皆さんに支えられている、私も優しさ・思いやりを持って行動しよう」と。

 貴方を尋ねて1年経った頃、書作品を頂戴しましたネ。

書は広瀬淡窓が弟子を想う「桂林荘雑詠」の七言絶句でした。

貴方はその数ケ月後旅立たれ、

2年足らずのお付き合いがとても濃密でした。

淡窓の詩の心を貴方に感情移入し、発表会で師範位の力を発揮し、

その漢詩を吟じました。

市社会福祉協議会協賛の基、みんなの幸せを目指す意味を込めて

『福祉吟詠教室』を主宰すると、

片マヒ、失語症、注意・記憶障害等10名強の参加を得て、

6,7年継続しています。「森山語録」実現の第一歩です。

 「森山志郎さんありがとう。私は夢を追いかけ、

新しいステージに立ち、福祉吟詠仲間と一緒に、

みんな幸せに、2回目の人生を送っています」 (終わり)

**************************

森山志郎さん、私のお礼の手紙届きましたね。

では皆さんとは次回またお会いしましょう。

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