スマート詩吟は面白い

スマート詩吟及び福祉詩吟は私の造語です。それらの普及を図っていきたいと思います。

杉村何彦 俳句「病から一命得たり初御空(はつみそら)」吟詠

2016-02-27 09:00:00 | 俳句吟詠

冬季題俳句 杉村何彦

 

今回は私の学生時代の友人の俳句を吟じました。

彼から春夏秋冬にかかわる俳句を頂戴し、今回は冬季題です。

今回、次回、次々回の3回に分けて冬季題を3句、吟じてみました。

では最初の句は次の通り。

病から一命得たり初御空(はつみそら

彼がこの句をどんな背景で作ったのかは知りませんが、

この句は正に私のことを詠ってくれたのではないか、と思いました。

本人にはどんな背景があって、この句を作ったのか今回は聞いておりません。

夏、秋の句の際には、作った情景・背景を聞きました。

それはそのままブログで紹介しました。

但し、俳句は作った情景よりも、それを聴いた方がどう感じるかが大事で、

またその人がどの様に感じても人それぞれで良いのです、とも聞きました。

その様に考えた時には、正にこの俳句病から一命得たり初御空(はつみそらは、

5年前脳卒中で死と隣りあわせを経験した私のことを代弁してくれているのではないか、

と思った次第です。

この様に私は実感を得ましたので、この背景を聞くまでもないということですね。

 以下のURLがYoutubeです。 ではお楽しみ下さい。

 2種類の吟譜で吟じてみましたが、まだまだ練習不足ですのでその辺りはご勘弁下さい。

 https://youtu.be/Tc7RNl_e69w 

https://youtu.be/-DcgOFNv05g

 

以下は付録のつもりで、過去のことを追記しました。

学生時代の友人杉村君の雅号が「杉村何彦(いずれひこ)」で、何彦の「何」は

「古今集仮名序の生きとし生けるものいづれ(何)か歌をよまざりける」

からいただいた、と聞きました。

杉村何彦君の俳句は、8月8日、11月14日にこのブログで紹介しました。

日常の出来事を俳句に詠んだというそれぞれ夏季題、秋季題の俳句でした。

8月8日 夏季題俳句2題 杉村何彦

山寺の参道深し著莪(しゃが)の花

能囃(のうばやし)戻る現(うつつ)の蝉時雨(せみしぐれ)

 https://youtu.be/QDTXSoR9JIw 

 

11月14日 秋季題俳句3題 杉村何彦

天神の刷毛の気儘に秋の雲

秋晴れを歩けば心青くなり

天高し妻のテンションいや高し

 https://youtu.be/x6fx3IHzcTE

 私は平成27年4月「横浜詩歌福祉吟詠同好会」を立ち上げ、

脳卒中後遺症の仲間数名で、発声訓練と吟詠の初歩から取り組み始めています。

身近な吟詠の対象・例題として、この友人の俳句吟詠も取り上げています。

今週も福祉吟詠の会を開催しましたが、少しずつ仲間が増えてくれて嬉しい限りです。

その様子は改めて紹介したいと思います。

このブログをご覧になった方はご感想・ご意見を頂ければ幸いです。

長いブログになりましたが、以上です。 

 

 

 

 

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修神会H28年春季吟道大会練習用ブログ「五十音と偶成」3回連載の3

2016-02-20 09:00:00 | 修神会大会2018(H30)年以前

 前回からの続きで最後の合吟偶成です。

平成二十八年修神会春季吟道大会 案(四月九日)

「発声練習五十音と偶成」  日酸TANAKA教場合吟 指方順龍、廣岡幸吟、柳田泰吟

ナレーション

柳田 私たちは、発症して五年から十年になりますが、私たちの日常にリハビリは欠かせません。

廣岡 社会参画もリハビリの一つです。怠けない為に私たちが教訓にしているその戒めの漢詩「偶成」をお聴き下さい。

      偶成   朱熹  

少年老い易く学成り難し  一寸の光陰軽んず可からず

未だ覚めず池塘春草の夢  階前の梧葉巳に秋声

読み(しょうねん おいやすく がくなりがし いっすんのこういん かろんずべからず

いまださめず ちとうしゅんそうのゆめ かいぜんのごよう すでにしゅうせい)

全員 ありがとうございました。          (終わり)

以下URLが、youtubeに投稿した動画です。どうぞご覧下さい。

https://youtu.be/OeUfPWIBsjc

次回、この4分30秒の全体をまとめます。 

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修神会H28年春季吟道大会練習用ブログ「五十音と偶成」3回連載の2

2016-02-13 09:00:00 | 修神会大会2018(H30)年以前

 先週からの続きです。

平成二十八年修神会春季吟道大会 案(四月九日)

 タイトル「発声練習五十音と偶成」   日酸TANAKA教場合吟 指方順龍、廣岡幸吟、柳田泰吟

   五十音 北原白秋   

あめんぼ赤いな あいうえお  浮藻に小エビもおよいでる

柿の木栗の木 かきくけこ  啄木鳥こつこつ枯れけやき

ささげに酢をかけ さしすせそ  その魚浅瀬で刺しました

立ちましょ喇叭で たちつてと  とてとてたったと飛び立った

なめくじのろのろ なにぬねの  納戸にぬめって何ねばる

鳩ぽっぽほろほろ はひふへほ  日向のお部屋にゃ笛を吹く

まいまいねじまき まみむめも  梅の実落ちても見もしない

焼栗ゆで栗 やいゆえよ  山田に灯のつく宵の家

雷鳥は寒かろ らりるれろ  蓮華が咲いたら 瑠璃の鳥

わいわいわっしょい わいうえを  植木屋 井戸換え お祭だ

以下URLが、youtubeに投稿した動画です。どうぞご覧下さい。

https://youtu.be/gnihqcFiuRA

今日はこの五十音で失礼し、偶成の吟は、次回に続きます。

 

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修神会H28年春季吟道大会練習用ブログ「五十音と偶成」3回連載の1

2016-02-06 09:00:00 | 修神会大会2018(H30)年以前

 平成二十八年修神会春季吟道大会が四月九日に横浜市青葉区公会堂で開催されます。

それに先立ち、修神会日酸TANAKA教場が3名で合吟を予定している

「発声練習五十音と偶成」の私個人の練習を公開します。

本来は3名でそれぞれ担当部分を吟じますが、ここでは私一人での練習です。

ナレーション、「五十音」及び「偶成」を合わせて4分~5分程度です。

タイトル「発声練習五十音と偶成」  日酸TANAKA教場合吟 指方順龍、廣岡幸吟、柳田泰吟

ナレーション  

廣岡 私たちは不本意ながら脳卒中という大病をわずらい、

    「片マヒ」や「言語障害」の後遺症に悩まされています。

柳田 しかしこれを不幸とは思わず、また克服しようとは思わず、

    私たちの身についたものと、あるがままを受け入れ、日常生活を送っています。

指方 しかし、少しでも健常時の会話に近づく為の訓練は欠かせません。

廣岡 詩吟練習時「五十音」は発声訓練に最適で、常に座右に置き、口ずさんでいます。

以下URLが、youtubeに投稿した動画です。どうぞご覧下さい。

https://youtu.be/mnW8EpEks3s

今日はこの導入部だけのナレーションで失礼します。

五十音と偶成の吟は、次回に続きます。

 

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