スマート詩吟は面白い

スマート詩吟及び福祉詩吟は私の造語です。それらの普及を図っていきたいと思います。

「太平記の一節が日本で一番美しい文章」として紹介されたので吟じました(5回連載の1)

2016-03-26 09:00:00 | 律詩吟詠

 

私は色んな会合で「5分間、時間を頂戴します」と言って、詩吟を紹介することにしています。

吟じる詩吟は雰囲気に合わせて漢詩では、頼山陽作「川中島」、網谷一才作「安宅の関」、

新体詩では、金子みすず「わたしと小鳥とすずと」、樋口一葉「一葉日記抄」

または一茶の俳句あるいは私の友人杉村何彦君の自作俳句から選んでいます。

それ以外には、詩吟前に発声練習で使っている北原白秋作「五十音」を紹介することもあります。

 詩吟の紹介はあっという間ですから、会場の皆さんの記憶に残るかどうか、

はなはだ疑問ではありますが、この様なことをいつも繰り返していますと、

いつかは何かの形で実を結ぶこともあろうかと思い続けております。

その際、私の考えている福祉吟詠(私の造語と断りながら)も忘れずに紹介しています。

私が思っている福祉吟詠とは

自分のできる範囲で、

原作をできるだけ理解して

作者の気持ちにできるだけ溶け込み

自分が感じたままの朗詠(朗読・吟詠)を通して

聴く人にその感動を与えることで

周りを豊かに・幸せにしようとするものです。

だから福祉吟詠では、上手下手を問いません。

詩文、朗読そして吟詠に感情をこめた深みを、大事にしたいと思います。

練習順序は、①素読、②作者の気持ち・詩の心、③吟詠の繰り返しです。

ある会合で、質疑応答の時間になって、次の質問を受けました。

 

「具体的な日本で一番美しい文章」は次号に続きます。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

修神会H28年春季吟道大会練習用ブログ「五十音と偶成」3回連載をまとめたもの

2016-03-19 09:00:00 | 修神会大会2018(H30)年以前

平成二十八年修神会春季吟道大会が四月九日に横浜市青葉区公会堂で開催されます。

それに先立ち、修神会日酸TANAKA教場が3名で合吟を予定している

「発声練習五十音と偶成」の私個人の練習を公開します。

本来は3名でそれぞれ担当部分を吟じますが、ここでは私一人での練習です。

ナレーション、「五十音」及び「偶成」を合わせて4分~5分程度です。 

タイトル「発声練習五十音と偶成」  日酸TANAKA教場合吟 指方順龍、廣岡幸吟、柳田泰吟

ナレーション

廣岡 私たちは不本意ながら脳卒中という大病をわずらい、

    「片マヒ」や「言語障害」の後遺症に悩まされています。

柳田 しかしこれを不幸とは思わず、また克服しようとは思わず、

    私たちの身についたものと、あるがままを受け入れ、日常生活を送っています。

指方 しかし、少しでも健常時の会話に近づく為の訓練は欠かせません。

廣岡 詩吟練習時「五十音」は発声訓練に最適で、常に座右に置き、口ずさんでいます。

五十音 北原白秋   

あめんぼ赤いな あいうえお  浮藻に小エビもおよいでる

柿の木栗の木 かきくけこ  啄木鳥こつこつ枯れけやき

ささげに酢をかけ さしすせそ  その魚浅瀬で刺しました

立ちましょ喇叭で たちつてと  とてとてたったと飛び立った

なめくじのろのろ なにぬねの  納戸にぬめって何ねばる

鳩ぽっぽほろほろ はひふへほ  日向のお部屋にゃ笛を吹く

まいまいねじまき まみむめも  梅の実落ちても見もしない

焼栗ゆで栗 やいゆえよ  山田に灯のつく宵の家

雷鳥は寒かろ らりるれろ  蓮華が咲いたら 瑠璃の鳥

わいわいわっしょい わいうえを  植木屋 井戸換え お祭だ

ナレーション 

柳田 私たちは、発症して五年から十年になりますが、私たちの日常にリハビリは欠かせません。

廣岡 社会参画もリハビリの一つです。怠けない為に私たちが教訓にしているその戒めの漢詩「偶成」をお聴き下さい。

      偶成   朱熹    

少年老い易く学成り難し  一寸の光陰軽んず可からず

未だ覚めず池塘春草の夢  階前の梧葉巳に秋声

読み(しょうねん おいやすく がくなりがし いっすんのこういん かろんずべからず

いまださめず ちとうしゅんそうのゆめ かいぜんのごよう すでにしゅうせい)

全員 ありがとうございました。          (終わり)

以下URLが、youtubeに投稿した動画です。どうぞご覧下さい。

https://youtu.be/vmQSvEDVEwc

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

杉村何彦 俳句「今日もまた生かされてをる小春かな」吟詠

2016-03-12 09:00:00 | 俳句吟詠

 

冬季題俳句 杉村何彦  第三句目

 

 

 

前回、前々回に引き続き、私の学生時代の友人杉村君の俳句を吟じました。

 

では三番目の句は次の通り。

 

今日もまた生かされてをる小春かな

 

前回と同じく、この句も脳卒中になって死と隣りあわせを経験した私のことを

代弁してくれているのではないか、と思いました。

 

 以下のURLがYoutubeです。 ではお楽しみ下さい。

 

 いくつかの吟譜で吟じてみましたが、まだまだ練習不足ですのでその辺りはご勘弁下さい。

https://youtu.be/_10KAMyXb1E

 

https://youtu.be/8bd768GfZmo

 

杉村君の冬季題3句は、今回で終わり。

春季題は4月以降に取り組みますのでお楽しみに。

 

 「横浜詩歌福祉吟詠同好会」を立ち上げ、脳卒中後遺症の仲間数名で、

 

この彼の句も含めて、発声訓練と吟詠の初歩から取り組み始めています。

 

その様子は改めて紹介したいと思います。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

杉村何彦 俳句「今此処に我ある不思議初景色」吟詠

2016-03-05 09:00:00 | 俳句吟詠

冬季題俳句 杉村何彦  第二句目

 

前回に引き続き、私の学生時代の友人杉村君の俳句を吟じました。

では二番目の句は次の通り。

今此処に我ある不思議初景色

この句も脳卒中になって死と隣りあわせを経験した私のことを代弁してくれているのではないか、

と思いました。

 以下のURLがYoutubeです。 ではお楽しみ下さい。

 いくつかの吟譜で吟じてみましたが、まだまだ練習不足ですのでその辺りはご勘弁下さい。

https://www.youtube.com/my_videos_annotate?video_referrer=watch&v=-NcuXmoNvnc

https://www.youtube.com/my_videos_annotate?v=bqZFbOfhAW4&video_referrer=watch

 

「横浜詩歌福祉吟詠同好会」を立ち上げ、脳卒中後遺症の仲間数名で、

この彼の句も含めて、発声訓練と吟詠の初歩から取り組み始めています。

その様子は改めて紹介したいと思います。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする