スマート詩吟は面白い

スマート詩吟及び福祉詩吟は私の造語です。それらの普及を図っていきたいと思います。

林敬吟さん昇段審査吟詠と講評・アドバイス(令和元年下期 「楓橋夜泊 張継」)

2020-01-18 09:00:00 | 昇段審査(2019(R1)年)

私たちは公益社団法人日本吟道学院認可修神会の会員です。

日本吟道学院では年に2回昇段審査があります。

最初、詩吟の勉強を始めますと初段に挑戦します。

令和元年下期(12月)に開催されました昇段審査で、林敬吟さんの二段挑戦をご紹介します。

林敬吟さんは2、3年前、私の教場に参加されました。この様子をご覧になった方が、少しでも詩吟へ

参加してもらえるとうれしいな~と思って、ブログで発信しています。

昇段審査吟詠と講評・アドバイスを約5分間の動画に収めましたのでご覧下さい。

https://youtu.be/oerJz2xIfiI

 

楓橋夜泊   張継

月落ち烏啼いて霜天に満つ

江楓漁火愁眠に対す

姑蘇城外の寒山寺

夜半の鐘声客船に到る

「楓橋夜泊 張継」の詩の心(日本吟道学院吟道範典より転記)

張継が楓橋で船泊りした時の作です。夜中の作だとするのが通説ですが、

明け方という議論もあり、やかましい詩ですが、絶唱たるを失いません。

寒々とした空に啼く烏、川岸の楓を照らし出すいさり火、

おりから響く寒山寺の鐘の音、しみじみ旅愁がわいてきます

 

 

 

 

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林敬祐さん昇段審査吟詠と講評・アドバイス(令和元年上期 「海南行 細川頼之」)

2019-09-14 09:00:00 | 昇段審査(2019(R1)年)

 私たちは公益社団法人日本吟道学院認可修神会の会員です。

日本吟道学院では年に2回昇段審査があります。

最初、詩吟の勉強を始めますと初段に挑戦します。

令和元年上期(5月)に開催されました昇段審査で、林敬祐さんの初段挑戦をご紹介します。

林敬祐さんは1、2年前、私の教場に参加されました。この様子をご覧になった方が、少しでも詩吟へ

参加してもらえるとうれしいな~と思って、ブログで発信しています。

昇段審査吟詠と講評・アドバイスを動画に収めましたのでご覧下さい。

 

 

海南行    細川頼之

人生五十 功無きを愧ず 

花木春過ぎて 夏巳に中なり

満室の蒼蝿 掃えども去り難し 

起って禅とうを尋ねて清風に臥せん

「海南行 細川頼之」の詩の心(日本吟道学院吟道範典より転記)

将軍義満の時代。幕府に派閥抗争があって、しきりに告げ口がやかましいので、

作者は51歳にして、要職をなげうち、髪を剃って、領国の讃岐へ帰ることにしました。

途中、舟の中で作ったのがこの詩と言われています

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指方順龍昇段審査吟詠と講評・アドバイス(令和元年上期「和歌やまかげの 良寛」「方丈記より 鴨長明」

2019-08-03 09:00:00 | 昇段審査(2019(R1)年)

 私は公益社団法人日本吟道学院認可修神会の会員です。日本吟道学院では年に2回昇段審査があります。

私は詩吟の勉強を始めて、約30年位になります。こんなに続けた趣味は詩吟だけです。

30年間昇段審査を受審してきました。都度雅号は出世魚みたいに変わります。

先ず「初段の順吟」から始まり、「初伝の順洲」、「中伝の順水」、「奥伝の順城」、

皆伝の順祥」、「秀伝の順龍」となり、現在十段です。

それで今回は令和元年上期(5月)に開催されました昇段審査で総伝の龍順」への挑戦をご紹介します。

この様子をご覧になった方が、少しでも詩吟へ参加してもらえるとうれしいな~と思って、ブログで発信しています。

昇段審査吟詠と講評・アドバイスを動画に収めましたのでご覧下さい。

 第一吟目「和歌やまかげの 良寛」

課題吟:  やまかげの    良寛

やまかげの 岩間をつたふ 苔水の かすかにわれは すみわたるかも

やまかげの 岩間をつたふ 苔水の かすかにわれは すみわたるかも

  第二吟目「方丈記より 鴨長明」

課題吟:  方丈記より     鴨長明

ゆく川の流は絶えずして しかも もとの水にあらず

淀みに浮かぶうたかたは かつ消えかつ結びて

久しくと どまりたる例なし

知らず 生まれ死ぬる人 いづ方より来たりて いづ方へか去る

また知らず 仮の宿り 誰がためにか 心をなやまし

何によりてか 目を喜ばしむる そのあるじと住家と 無常を争ひ去るさま

いわば 朝顔の露に異ならず

あるは露落ちて 花のこれり  残るといへども 朝日に枯れぬ 

あるは花しぼみて 露なほ消えず  消えずと雖も ゆふべをまつことなし

 

最後までお付き合い頂き有り難うございました。 以上 

 

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柳田泰洲さん昇段審査吟詠と講評・アドバイス(令和元年上期 「胡隠君を尋ぬ 高啓」)

2019-07-13 09:00:00 | 昇段審査(2019(R1)年)

私たちは公益社団法人日本吟道学院認可修神会の会員です。日本吟道学院では年に2回昇段審査があります。

最初、詩吟の勉強を始めますと初段に挑戦します。初段を取得しますと、次は二段に挑戦します。

その次の挑戦は三段ではなく、初伝となっています。雅号が「洲号」に変わります。

初伝の次が三段、その上が四段です。

令和元年上期(5月)に開催されました昇段審査で、柳田泰洲さんの三段挑戦をご紹介します。

柳田泰洲さんの吟歴は3、4年前後ですが、この様子をご覧になった方が、少しでも詩吟へ

参加してもらえるとうれしいな~と思って、ブログで発信しています。

昇段審査吟詠と講評・アドバイスを動画に収めましたのでご覧下さい。

その前に、柳田泰洲さんが本稿に寄せて頂いた記事をそのまま転載します。

    胡隠君を尋ぬ    高啓(明)

水を渡り 復 水を渡り  花を看 還 花を看る

春風 江上の路     覚えず 君が家に到る

片麻痺人生10年程度、横浜ラポールでのリハビリ活動は各々の目標に向けて

コツコツ継続する事によりさらに『楽しむリハビリ』が活き活きと湧き出します。

福祉吟詠教室もその一つ、もう3年乃至5年経過。

この詩文に有る様に、古き友人を訪ねて旅に出る時に眼にする風景はなんとも言えない「癒しの心」です。

蘇州辺りの水郷地帯をノンビリゆっくりと舟を運び友人の家にたどり着く様子を重ねて吟じました。

当に吟じ終わりて清風起るの心境でしょう。

 

 追記詩のこころ(日本吟道学院範典より転記)

題意からして、高啓が春の一日に同じく隠者の胡某を尋ねた時の作です。

頃は明代の初期ですが、政変の直後のこととて、乱を避けて、世を隠れ住む人が多く

作者も官を捨てて、故郷に帰っていたのです。

 

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昇段審査に向け練習中です(2吟の内その2:方丈記より)

2019-03-02 09:00:00 | 昇段審査(2019(R1)年)

前回お話した通り、私は公益社団法人日本吟道学院認可修神会の会員です。

最初、詩吟の勉強を始めますと初段に挑戦します。初段を取得しますと、次は二段に挑戦します。

その次の挑戦は三段ではなく、初伝となっています。初伝の次が三段、その上が四段です。

四段の上が五段ではなく中伝です。

以降、五段>六段>奥伝>七段>八段>皆伝>九段>秀伝>十段>総伝、が伝段位です。

私は現在十段ですから、今度5月に総伝に挑戦するので課題吟の練習に取り組んでいます。

昇段審査吟詠は2吟でその二つ目が「方丈記より 鴨長明」で、動画に収めました。

 

審査まで未だ5ヶ月ありますので、是非アドバイスをお願いします。

「和歌のこころ」は勉強中です。


課題吟:  方丈記より     鴨長明


ゆく川の流は絶えずして しかも もとの水にあらず

淀みに浮かぶうたかたは かつ消えかつ結びて

久しくと どまりたる例なし

知らず 生まれ死ぬる人 いづ方より来たりて いづ方へか去る

また知らず 仮の宿り 誰がためにか 心をなやまし

何によりてか 目を喜ばしむる そのあるじと住家と 無常を争ひ去るさま

いわば 朝顔の露に異ならず

あるは露落ちて 花のこれり  残るといへども 朝日に枯れぬ 

あるは花しぼみて 露なほ消えず  消えずと雖も ゆふべをまつことなし

                                                                                              吟者 H31年1月 指方順龍 

最後までお付き合い頂き有り難うございました。 以上 

 

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