私たちは公益社団法人日本吟道学院認可修神会の会員です。日本吟道学院では年に2回昇段審査があります。
最初、詩吟の勉強を始めますと初段に挑戦します。初段を取得しますと、次は二段に挑戦します。
その次の挑戦は三段ではなく、初伝となっています。初伝の次が三段、その上が四段です。
四段の上が五段ではなく中伝で、雅号が「水号」に変わります。中伝の次が五段です。
令和元年上期(5月)に開催されました昇段審査で、平原正水さんの五段挑戦をご紹介します。
平原正水さんの吟歴は4、5年前後ですが、この様子をご覧になった方が、少しでも詩吟へ
参加してもらえるとうれしいな~と思って、ブログで発信しています。
昇段審査吟詠と講評・アドバイスを動画に収めましたのでご覧下さい。
課題吟: 「 述懐 頼山陽 」
十有三春秋 逝く者は巳に水の如し
天地始終無く 人生生死有り
安んぞ古人に類して 千載青史に列するを得ん
次に、平原正水さんに投稿頂いた受審感想・意見は次の通りです。
私(平原正水)は、去る5月25日に実施された修神会の昇段審査で、5段を受審しました。
高段位になるにつれて、課題吟も吟ずるのが難しいものばかりで、選吟(詩)に迷いましたが、
頼山陽の「述懐」に決め、練習に励んだ結果、昇段することが出来、ホットしております。
頼山陽は、皆さんご存知の通り、江戸時代後期の思想家・歴史家・漢詩人・文人で、
数多くの著書、漢詩を残しております。 特に詩吟で良く吟じられる
『川中島<鞭声粛々、夜河を渡る・・>』はその代表作と言えます。
今回、私が吟じた「述懐」は、頼山陽が数え年14歳の作とかで、その時、既に立志の気概を持ち、
その内容を詩文に記したことに只々驚きと敬意を表するばかりです。
詩の内容は下記の通りです。
十(じゅう)有三(ゆうさん)春秋(しゅんじゅう) 逝く(ゆ)者(もの)は既(すで)に水(みず)の如し(ごとし)
天地(てんち)始終(ししゅう)無く(なく) 人生(じんせい)生死(せいし)あり
安(いずく)んぞ古人(こじん)に類(るい)して 千載(せんざい)青史(せいし)に列(れっ)するを得(え)ん
ご一読いただき有り難うございました。 以上
・・・・以上で、平原さんに記載頂いた昇段審査での感想を終わります。・・・・・・・
以下、指方記載に戻ります。
昇段審査は年に2回あり、吟道大会も春秋2回あります。
その4回発表を目標に修練しますと、詩吟にもメリハリが出来て、
意外と生きがいにも通じることを体感しております。
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