スマート詩吟は面白い

スマート詩吟及び福祉詩吟は私の造語です。それらの普及を図っていきたいと思います。

平原正水さん昇段審査吟詠と講評・アドバイス(令和元年上期 「述懐 頼山陽」)

2019-07-27 09:00:00 | 平原正城

私たちは公益社団法人日本吟道学院認可修神会の会員です。日本吟道学院では年に2回昇段審査があります。

最初、詩吟の勉強を始めますと初段に挑戦します。初段を取得しますと、次は二段に挑戦します。

その次の挑戦は三段ではなく、初伝となっています。初伝の次が三段、その上が四段です。

四段の上が五段ではなく中伝で、雅号が「水号」に変わります。中伝の次が五段です。

令和元年上期(5月)に開催されました昇段審査で、平原正水さんの五段挑戦をご紹介します。

平原正水さんの吟歴は4、5年前後ですが、この様子をご覧になった方が、少しでも詩吟へ

参加してもらえるとうれしいな~と思って、ブログで発信しています。

昇段審査吟詠と講評・アドバイスを動画に収めましたのでご覧下さい。

課題吟: 「 述懐  頼山陽 

十有三春秋 逝く者は巳に水の如し 

天地始終無く 人生生死有り

安んぞ古人に類して 千載青史に列するを得ん

次に、平原正水さんに投稿頂いた受審感想・意見は次の通りです。 

私(平原正水)は、去る5月25日に実施された修神会の昇段審査で、5段を受審しました。

高段位になるにつれて、課題吟も吟ずるのが難しいものばかりで、選吟(詩)に迷いましたが、

頼山陽の「述懐」に決め、練習に励んだ結果、昇段することが出来、ホットしております。

頼山陽は、皆さんご存知の通り、江戸時代後期の思想家・歴史家・漢詩人・文人で、

数多くの著書、漢詩を残しております。 特に詩吟で良く吟じられる

『川中島<鞭声粛々、夜河を渡る・・>』はその代表作と言えます。

今回、私が吟じた「述懐」は、頼山陽が数え年14歳の作とかで、その時、既に立志の気概を持ち、

その内容を詩文に記したことに只々驚きと敬意を表するばかりです。

詩の内容は下記の通りです。

        十(じゅう)有三(ゆうさん)春秋(しゅんじゅう)  逝く(ゆ)者(もの)は既(すで)に水(みず)の如し(ごとし)

        天地(てんち)始終(ししゅう)無く(なく) 人生(じんせい)生死(せいし)あり

        安(いずく)んぞ古人(こじん)に類(るい)して 千載(せんざい)青史(せいし)に列(れっ)するを得(え)ん

 ご一読いただき有り難うございました。 以上 

・・・・以上で、平原さんに記載頂いた昇段審査での感想を終わります。・・・・・・・

 以下、指方記載に戻ります。

昇段審査は年に2回あり、吟道大会も春秋2回あります。

その4回発表を目標に修練しますと、詩吟にもメリハリが出来て、

意外と生きがいにも通じることを体感しております。

ブログご覧なった方、参加してみませんか?ちょっとでも触れてみませんか。

そんな訳で、お待ちしていますので、このブログにコメント頂ければご案内します。

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平成31年修神会春季吟道大会の一こま(大村龍喜さん独吟「江南の春」)

2019-07-20 09:00:00 | 修神会大会2019(R1)年以降

平成31年4月13日に神奈川県横浜市青葉区の青葉公会堂で

公益社団法人日本吟道学院公認修神会(会長高橋龍正)春季吟道大会が開催されました。 

今回紹介します吟詠は、市ヶ尾教場 大村龍喜さん「江南の春 杜牧」です。

詩文は以下の通りです。

     江南の春 杜牧

千里鶯啼いて 緑紅に映ず  水村山郭 酒旗の風

南朝四百八十寺 多少の楼台 煙雨の中

大村龍喜さんの吟詠を聴きながら詩の心を感じます。

 千里一面に広がる広大な土地のあちらこちらで鶯が鳴いています。木々の緑と花の紅が映えています。 

 川のほとりの村や山ぞいの村では酒屋の吹き流しの旗が春風にはためいています。

仏教が栄えた南朝(今の南京地方)の時代、この辺りには多くの寺が建てられました。

 今なおその建物の多くが名残をとどめ、そぼ降る春の霧雨の中に見えます。

この詩は日本人が好きな漢詩ベスト3の一つと聞いたことがあります。

ホント、確かに・・・と感じることが出来ます。

大村龍喜さんの吟詠を、じっくりとお聴き下さい。

(大村さんの吟詠は大会当日録音失敗しましたので後日音声のみ再録音しました。ご了承下さい。)

最後まで、お聴き頂きありがとうございました。     

ご感想をこのブログにお待ちします。

  

 

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柳田泰洲さん昇段審査吟詠と講評・アドバイス(令和元年上期 「胡隠君を尋ぬ 高啓」)

2019-07-13 09:00:00 | 昇段審査(2019(R1)年)

私たちは公益社団法人日本吟道学院認可修神会の会員です。日本吟道学院では年に2回昇段審査があります。

最初、詩吟の勉強を始めますと初段に挑戦します。初段を取得しますと、次は二段に挑戦します。

その次の挑戦は三段ではなく、初伝となっています。雅号が「洲号」に変わります。

初伝の次が三段、その上が四段です。

令和元年上期(5月)に開催されました昇段審査で、柳田泰洲さんの三段挑戦をご紹介します。

柳田泰洲さんの吟歴は3、4年前後ですが、この様子をご覧になった方が、少しでも詩吟へ

参加してもらえるとうれしいな~と思って、ブログで発信しています。

昇段審査吟詠と講評・アドバイスを動画に収めましたのでご覧下さい。

その前に、柳田泰洲さんが本稿に寄せて頂いた記事をそのまま転載します。

    胡隠君を尋ぬ    高啓(明)

水を渡り 復 水を渡り  花を看 還 花を看る

春風 江上の路     覚えず 君が家に到る

片麻痺人生10年程度、横浜ラポールでのリハビリ活動は各々の目標に向けて

コツコツ継続する事によりさらに『楽しむリハビリ』が活き活きと湧き出します。

福祉吟詠教室もその一つ、もう3年乃至5年経過。

この詩文に有る様に、古き友人を訪ねて旅に出る時に眼にする風景はなんとも言えない「癒しの心」です。

蘇州辺りの水郷地帯をノンビリゆっくりと舟を運び友人の家にたどり着く様子を重ねて吟じました。

当に吟じ終わりて清風起るの心境でしょう。

 

 追記詩のこころ(日本吟道学院範典より転記)

題意からして、高啓が春の一日に同じく隠者の胡某を尋ねた時の作です。

頃は明代の初期ですが、政変の直後のこととて、乱を避けて、世を隠れ住む人が多く

作者も官を捨てて、故郷に帰っていたのです。

 

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故郷長崎県大村市の「市歌」を大村桜映像と共に

2019-07-06 09:00:00 | ゴルフ、旅行、OB会等

 私の故郷は長崎県大村市です。

カセットテープを整理していましたら、「大村の方言」という懐かしい音声が出てきました。

その中に「大村市歌」(昭和27年作とあります)がありました。これも懐かしい限りです。

大村城跡「大村公園大村桜」及びその周辺の映像と共にお楽しみ下さい。

 

大村市歌   校定:福田 清人 作曲:信時 潔

1番 多良の嶺 紫におい 琴の海 虹たつところ 建設のちかいも固く    

    うるわしき 希望の都  大村市 永久に伸びゆけ

2番 城あとの 歴史ゆかしく 真珠光り 花咲くところ

   育英の誉れも高く 輝ける 文化の都  大村市 永久に栄えよ

3番 晴れわたる 南国の空 自治の旗 はためくところ

    産業の華 咲き競い 人和せる 平和の都  大村市 永久に幸あれ

 

今回は懐かしいテープに出会いましたので詩吟以外の話題でした。

またお会いしましょう。 

 

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「福祉吟詠」(ウグイスぎんえい)の紹介です。ご参加をお待ちします。(令和元年7月1日)

2019-07-01 09:00:00 | ラポール等今月の開催案内

私は、このブログを通じて「福祉吟詠」の普及を試みています。(ブログは原則毎週土曜日9時に公開)

 毎月1日に「福祉吟詠」の紹介と概略予定を掲載します。ご予定のつく方は是非ご参加下さい。

「福祉吟詠」は私の造語ですが

「自分のできる範囲で、原作をできるだけ理解して、作者の気持ちにできるだけ溶け込み、

自分が感じたままの朗詠(朗読・吟詠)を通して、聴く人にその感動を与えることで、

周りを豊かに・幸せにしようとするものです。だから福祉吟詠では上手下手を問いません。

詩文、朗読そして吟詠に感情を込めた深みを大事にしたいと思います。」と紹介しています。

<<このシンボルは横浜市から助成金を受けているマークです>>

1.福祉吟詠教室(愛称:ウグイスぎんえい教室)

①横浜市西区社会福祉協議会(フクシア):13時15分~14時50分

 7月3日(水)、7月14日(日)、7月17日(水)

②横浜市港北区障碍者文化センター(ラポール):13時15分~14時50分

 7月4日(木)、7月13日(土)、7月27日(土)

2.私が参加している詩吟の会もありますので、こちらにもご参加下さい。

③東京都品川区T株式会社:17時30分~19時

 日程未定ですが、練習場所は五反田文化センターです。

④横須賀市福祉会館:13時~15時

 日程省略しますが、原則第1、3金曜日です。

 ⑤その他師範会等

 

参考にして下さい:エッセー:「スマート詩吟は面白い」 

http://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/detail/978-4-286-15064-2.jsp      

 

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