スマート詩吟は面白い

スマート詩吟及び福祉詩吟は私の造語です。それらの普及を図っていきたいと思います。

スマート詩吟は面白い「1.詩吟との出会い(1)居酒屋道場」5回連載の内その1

2016-06-25 09:00:00 | エッセー「スマート詩吟は面白い」

著書「スマート詩吟は面白い=趣味の詩吟が脳内出血を癒してくれた=」の最初のサワリ5回連載の第1回目です。

(1)居酒屋道場

 団塊世代の少し前の昭和20年生まれの私は、昭和43年に日本酸素株式会社に入社し、設計、開発及び情報処理技術者としてキャリアーを積み、約20年後の秋に上級管理職昇格試験を受けていた。久し振りの緊張感を持って論文テーマ「君は上級管理職として当社に対して何を貢献出来るか」に対して私の生き様をベースに製商品へのノーハウといわれる知恵の付加価値を組み込むことの重要性とそれに伴う人材教育のあり方について自分を鼓舞しながら4時間ペンを走らせていた。具体的に少し述べると、私の主張は、常に私の根底になっていた考え方・行動のベース『それは私に関係がある』そして『それは出来る』を切り口にし、当時導入の走りであった工業製商品のパソコンネットワーク化に挑戦し、顧客に納入した実績を上げていた。つまり当社の製商品は重厚長大の産物に分類されるもので、このまま推移すると価格競争のみに陥りかねないと思い、ソフト的ノーハウ、つまり知価的要素を製商品に組み込んでいくことで、顧客ニーズに対応していく重要性を論文の序盤に置き、その達成の為に、精神・道徳面も含めて社員育成の重要性を主張し、その実行プログラムを提案した。

 

 マイコンやパソコンは、入社して数年後に目にするようになったが、これはこれからの仕事に役に立つと思って取り組んだわけで、趣味または楽しみとして取り組んだわけではない。プライベートマイコン・パソコンサークルに参加した時、殆どのメンバーが自分の趣味だと言っていたが、私は少しだけ違っていたのだ。翻って、私は学生時代、ものつくりには興味があったが、自分一人の殻の中で閉じこもりそのものつくりそのものに夢中になっていた訳ではなく、色んな友人の仲間に入って同じ行動をしていたにすぎなかった。だから、『趣味は何ですか?』と問われても、あまり『これが私の趣味です』と言ったことはなかった。具体的なものつくりとして、大学時代の学寮で電子工作にはまり、オーデオを試作していたことは、専門の勉強の延長線・補助的なもので、趣味といえるものではなかった。入社した後は、マイコンに夢中になった。趣味という視点から見て少し違うのは、全て仕事中心でその補助として、つまりマイコン・パソコンも将来の仕事に有益になると思い夢中になったのである。ボーナスが未だ20万円位の頃、女房に「マイコンを買いたいので黙って僕に10万円お小遣いとして貰いたい。」と言って女房を説得したことを思い出す。後になって、「あの時の10万円は役に立ったのですか?」と言われたこともあるが、吉だったかどうか自分でもはっきり解らない。プライベートマイコンサークルとの付き合いは、20年位続いたが、最後は時代も変わり自然消滅してしまった。また仕事仲間が誘ってくれた社内文化体育交流クラブに入り囲碁、旅行、登山、そして魚釣りを楽しんでいたことは、業務を整然と進める為の一つであった。ゴルフはこれから始めることになるだろうと思い、誰か誘ってくれるのを待っていた。

第2回目は来週に続きます。1週間お待ち下さい。

 

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「スマート詩吟は面白い」のサワリを紹介

2016-06-18 09:00:00 | エッセー「スマート詩吟は面白い」

このブログは詩吟の取っ掛かりを紹介し、詩吟仲間を少しでも増やしたいと思って、このブログを始めた経緯があります。

そこで、今回は次の様な企画に取り組みました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私は、約3年前、平成25年秋の締め切りで、文芸社が「趣味に関するエッセーのコンテスト」を募集していることを目にしました。

そこで数ヶ月かけて、「スマート詩吟は面白い=趣味の詩吟が脳内出血を癒してくれた=」のタイトルで執筆し応募しました。

その作品は最優秀作品として、平成26年6月に同じタイトルで文芸社から出版されました。(税込1080円)

下記URLは当時の文芸社のコンテスト応募並びにその結果の紹介です。

https://www.bungeisha.co.jp/syumi/

このブログは、「詩吟、闘病、中小企業支援」の3つをキーワードにして発信しています。

そこで上記原稿の第1章の導入部分に、「私がどんな経緯で詩吟の世界に入ったか」が記述されています。

ひょんなことから始まるものだと思って頂きたく、

下記目次の最初のところ「スマート詩吟は面白い=詩吟との出会い::居酒屋道場=」を5回に分けて連載していきます。

どうぞ最後までお付き合い下さい。

著書「スマート詩吟は面白い=趣味の詩吟が脳内出血を癒してくれた=」の目次は、下記の通りです。

「その1.詩吟との出会い (1)居酒屋道場」のみを5回連載する訳です。

 

目次

1.      詩吟との出会い

        (1) 居酒屋道場

         (2) 初の詩吟披露

2.      吟道は気を養う道

3.      脳卒中発症

4.      脳卒中後遺症の受容と回復

5.      仲間との絆       

6.      詩吟との付き合い

では、来週からお楽しみ下さい。

 

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修神会春季吟道大会(平成28年4月)の一こま(井手、矢崎、平原、奥田、福島、小林)(6回連載最終回)

2016-06-11 09:00:00 | 修神会大会2018(H30)年以前

平成2849日に神奈川県横浜市青葉区の青葉公会堂で

公益社団法人日本吟道学院公認 修神会(会長井上邦神)春季吟道大会が開催されました。

今回、私(指方順一郎)は3教場6組の独吟、合吟の動画を撮影しました。

その吟の様子をプログラム順に6回連載でお送りします。

 

最終回(第6回目)はプログラム番号89番目に登場した

海南行(細川頼行) 吟者大陽日酸教場 井手龍興、矢崎隆洲、平原正吟、奥田寛吟、福島健吟、小林さちこさんです。

https://youtu.be/T9aRPk2iQgM

私たち6名 井手龍興、矢崎隆洲、平原正吟、奥田寛吟、福島健吟、小林さちこの意見、反省そして思い入れは、下記の通りです。 

 『私たちは会社OBと現役の詩吟仲間です。月に2日集まって練習しています。それぞれ詩吟キャリアはまちまちですが、楽しく時には厳しく練習しています。また吟じる前に、全員で詩歌の背景を理解することも忘れません。合吟は一人で吟じる独吟よりも難しいと思いますが、合吟のコツは「とにかく全員が隣の人の吟を良く聴き、そしてそれに合わせる努力をする」ということと思います。そんな気持ちで全員吟じたつもりでしたが、如何だったでしょうか? 

 私たち(このブログ作者、指方順龍ほか仲間全員)はこれからも詩吟の世界を探究していくつもりですから、

皆様からの批評をお待ちしております。

 

 1.詩文は次の通りです。

    海南行    細川頼之

人生五十 功無きを 愧ず      花木 春過ぎて 夏すでに 中なり

満室の蒼蝿 掃えども 去り難し  起って禅トウを 尋ねて 清風に臥せん

2.読みは次の通りです。

じんせい ごじゅう こうなきを はず         かぼく はるすぎて なつ すでに なかばなり

まんしつの そうよう はらえども さりがたし    たって ぜんとうを たずねて せいふうに がせん

 

 3.詩のこころは次の通りです。

将軍義満の時代、幕府に派閥抗争があって、しきりに告げ口がやかましいので、作者は五十一歳にして、

幕府の要職を投げ打ち、髪を剃って、領国の讃岐に帰ることにしました。途中、船の中で作ったのがこの詩で

あると言われます。(日本吟道学院吟道範典第一巻より転記)

 

おまけ

私(指方順一郎)の故郷は長崎県大村市です。私(指方順一郎)がH28年4月に実家帰省した折に撮影した大村桜です。

 

 

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修神会春季吟道大会(平成28年4月)の一こま(大村喜龍)(6回連載の5回目)

2016-06-04 09:00:00 | 修神会大会2018(H30)年以前

平成2849日に神奈川県横浜市青葉区の青葉公会堂で

公益社団法人日本吟道学院公認 修神会(会長井上邦神)春季吟道大会が開催されました。

今回、私(指方順一郎・順龍)は3教場6組の独吟、合吟の動画を撮影しました。

その吟の様子をプログラム順に6回連載でお送りします。

 

第5回目はプログラム番号82番目に登場した

江雪(柳宗元) 吟者市ヶ尾教場 大村喜龍さんです。

https://youtu.be/N5DXhRWC1Go?t=8

大村喜龍さんの感想

 『詩吟に出会って20数年になり、仲良しの友人のように思い、何時でもどこでも好きな時に吟じて楽しんでいます。おかげさまで背筋も伸び、腹筋で声も大きくなり、健康面に大きなプラスになっています。ただ、当日の詩吟では、マイクの位置が少し気になりつつ吟じていますので、少々不安な気持ちが吟声に現れているかもしれません。(少々反省しております)

このブログが公開されたH28年6月4日に、地域文化祭「あじさいの花 高田敏子作」で、出演しました。

私(大村喜龍)は、このブログには約2年前に「なずな 星野富広作」で登場しています。是非ご訪問下さい。

http://blog.goo.ne.jp/admin/editentry?eid=a3ffdc452824fbc1b728d40063e39958&p=8&disp=10

詩吟を生涯の友として、魅力ある吟を目指していきます。そして皆様方に感動を届けられる様に精進しますので、宜しくお願い致します。』

 私たち(このブログ作者、指方順龍ほか仲間全員)はこれからも詩吟の世界を探究していくつもりですから、

皆様からの批評をお待ちしております。

 

 1.詩文は次の通りです。

    江雪    柳宗元

千山鳥飛ぶこと絶え  万径人ショウ滅す

弧舟蓑笠の翁  独り釣る寒江の雪

2.読みは次の通りです。

せんざん とり とぶこと たえ  ばんけい じんしょう めっす

こしゅう さりゅうの おう     ひとり つる かんこうの ゆき

 (じんしょう::人の足跡、「ショウ」の字は「足」偏に「従」という字が当てられています)

 3.詩のこころは次の通りです。

全く静寂の世界です。視野には広い川面に浮ぶ一そうの釣り舟の上の老人。

ひとり、じーっと釣りをしている。(日本吟道学院 吟道範典第七巻より転記)

 

 

おまけ

私(指方順一郎)の故郷は長崎県大村市です。私(指方順一郎)がH28年4月に実家帰省した折に撮影した大村桜です。

 

 

 

 

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「福祉吟詠」、今後の予定です。ご参加をお待ちします。

2016-06-01 09:00:00 | ラポール等今月の開催案内

私は、このブログを通じて、「福祉吟詠」の普及を試みています。(ブログは原則毎週土曜日9時に公開)

今後、毎月1日に今後の「福祉吟詠」予定を掲載しますので、ご予定のつく方は是非ご参加下さい。

①横浜市西区社会福祉協議会(フクシア)下記日程で何れも10時~16時の間に、適宜練習します。

 H28年 6月12日(日)、7月10日(日)、8月21日(日)、9月11日(日)、10月16日(日)、11月3日(祝)

横浜市港北区障碍者文化センター(ラポール):13時~15時

 H28年 6月13日(月)、7月7日(木)、8月2日(火)、8月13日(土)

上記と並行して、私が参加している詩吟の会もありますので、こちらにもご参加下さい。

東京都品川区T会社:17時30分~19時

 H28年 6月1日(水)、6月15日(水)、7月6日(水)、7月20日(水)、8月3日(水)、8月17日(水)

横須賀市福祉会館:13時~15時

 H28年 6月3日(金)、6月17日(金)、7月8日(金)、7月22日(金)、8月5日(金)、8月19日(金)

以上です。

以下は参考資料です。

①みなとみらいで日本丸のきれいな写真が取れました。

②拙著「スマート詩吟は面白い」の文芸社紹介頁です。

③平成27年5月17日神奈川新聞「ひらり放課後」で紹介されました。

以上です。ではご連絡お待ちしております。

メールアドレスjsashikata@able.ocn.ne.jp、電話080-4075-1203 指方順一郎

 

スマート詩吟は面白い 

http://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/detail/978-4-286-15064-2.jsp

 

 

 

 

 

 

 

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