スマート詩吟は面白い

スマート詩吟及び福祉詩吟は私の造語です。それらの普及を図っていきたいと思います。

修神会創立50周年記念詩吟大会が盛大に開催されました

2015-10-31 09:00:00 | 修神会大会2018(H30)年以前

私たち修神会(井上邦神会長 神奈川)は平成27年10月18日川崎市総合福祉センターエポックなかはらにて

福田紀彦川崎市長及び公益社団法人日本吟道学院宇波千神理事長並びに同学院幹部の方々をお迎えして

高橋修神生誕100年・創立50周年修神会吟道記念大会」が盛大に開催されました。

オープニングは宮沢賢治「雨にも負けず」の大合唱です。ゆったりとした気分でお楽しみ下さい。

https://youtu.be/zijWyPksnPg

 


 

宮沢賢治作詞「雨にも負けず」(作曲/峰章山、編曲松木好文)

雨ニモ負ケズ 風ニモ負ケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモ負ケヌ
丈夫ナ カラダヲモチ
欲ハナク
決シテイカラズ
イツモシズカニ ワラッテイル
一日ニ玄米 四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲ カンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ

野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萱ブキノ小屋ニイテ
東ニ
病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ 
西ニ
ツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ束ヲ負イ 
南ニ
死ニソウナ人アレバ
行ッテコワガラナクテモイイトイイ 
北ニ
ケンカヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイイ

ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボウトヨバレ
ホメラレモセズ クニモサレズ
ソウイウモノニワタシハナリタイ
(吟道範典よりプログラム記載されたものをそのまま転記してあります) 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「 5年目の脳卒中後遺症の受容と回復」(5回連載の5回目)

2015-10-24 09:00:00 | エッセー「受容と回復」

今回は5回の内、第5回目最終です。

健常時何の制限も無い活動から真逆の別世界に落ち込んだ訳であるが、

私は障害者になって思うことは健常時のままだったら

既存の枠を出て自分から別世界に対し「相手の悩みを聞き気持ちを和らげてあげる」ことは多分無かったと思う。

身体のどこか一つ不自由があるだけで他人への優しさ・思いやりが

これ程変わるものかということを肌身に感じ、

私自身が逆に助けられていることで受容・回復につながっていると思う。

趣味に助けられたスマート詩吟が同病者の活力の元になると信じ5年目に一歩進んだ「福祉吟詠」を立ち上げた。

「福祉吟詠」を次の様に定義し同病者数名で楽しんでいる。

定義をそのまま転記すると

福祉吟詠とは自分の出来る範囲で、原作を出来るだけ理解し、作者の気持ちに出来るだけ溶け込み、

自分が感じたままの朗詠(朗読・吟詠)を通して、聴く人にその感動を与えることで、周りを豊かに・幸せにしようとするものです。」

となっています。

だから福祉吟詠では上手下手を問いません。

詩文、朗読そして吟詠に感情を込めた深みを大事にしたいと会員全員で共有しています。

健常時のイメージを常に持ち続けることによって「中小企業再生へのお手伝い」のテーマの実現もレールに乗せることが出来そうである。

発症から5年の一行日記を読み返すと、私は月日の経過と共に少しずつではあるが回復している。

6ケ月の壁は必ず越えられると思って行動してきた。今後もそのつもりである。

自分への戒めは

「健常時のイメージを描き両手両足で行動する」、「積極的に社会参加し全てを共有する」

そして「後遺症に負けそうになると自分を鼓舞する」である。

 

以上で5回連載した「5年目の脳卒中後遺症の受容と回復」は終了です。

ぜひ感想をお聞かせ下さい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「 5年目の脳卒中後遺症の受容と回復」(5回連載の4回目)

2015-10-17 09:00:00 | エッセー「受容と回復」

今回は5回の内、第4回目です。

 

詩吟大会は毎年2回開催されていたので2年目には一人で吟じる独吟に挑戦した。

舞台上での直立での吟は緊張はしてもそれ以上にこの場に立てた嬉しさが勝った。

私の心構えにしていた自分を鼓舞しながら

「みんな違ってみんな良い」という金子みすずのメッセージ「わたしと小鳥とすずと」を詠い終った際に

感無量の中で自然とお礼の言葉が出た。

詩吟が私を回復・受容に際しまさしく助けてくれていると思い、

詩吟に対し敬意を込め「スマートホン」つまり「賢い電話機」に倣い、

「賢い詩吟」ということで「スマート詩吟」と認識したことは新しい発見であった。

3年目には今回再編集しているこの短編エッセー原作「脳卒中後遺症の受容と回復」が

文芸社発行「闘病記Ⅳ」の中に掲載された。

http://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/detail/978-4-286-14527-3.jsp

 

この感動を4年目には長編として文芸社から「スマート詩吟は面白い=趣味の詩吟が脳卒中後遺症を癒してくれた=」

として上梓することが出来た。

http://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/detail/978-4-286-15064-2.jsp

 

どうぞ単行本をお手元にとってご覧ください。

ここで第4回は終わりです。次回最終回をお待ち下さい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「 5年目の脳卒中後遺症の受容と回復」(5回連載の3回目)

2015-10-10 09:00:00 | エッセー「受容と回復」

今回は5回目の第3回目です。

 

先輩から「中途障害になったことで人生を2回送るのですよ!!新しいステージに上ってきなさい!!」のアドバイスにも健常時に戻る努力を続けていきたいと胸を張った。区役所主催の同病会に参加した。参加者の障害程度は千差万別であるが月日を重ねるにつれ本音で話し合える場になっていき、自分たちで運営することで各自積極的になり、コミュニケーションがお互いに内外面のレベルを上げていた。水泳教室、スポーツ教室等に参加しても最初は出来ないことが多かったが習慣にした結果、前回より必ず一歩進んでいた。諦めずに続けていく大切さと、加齢に伴う不具合を先取りしてしまったと考えると少しは気分が楽になった。これも受容の手掛かりと思えた。私の発症前後入院していた友人が癌で亡くなりお悔やみの際に奥様から「少し位の不自由さを与えられたとしても長生きして下さいね。奥様の為にも!!」と励まされた。どんな状況でも強く・前向きに生きることは義務であると思い直した。 

ライフワークにしていたボランテアの異業種交流コンサルタントや趣味の詩吟同好会には従来通り参加した。ほぼ毎週定期的に出席することで行動リズムが出来上がり、少しずつ社会参加している実感も得ることが出来た。

 

続きは来週の第4回目をご覧下さい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「 5年目の脳卒中後遺症の受容と回復」(5回連載の2回目)

2015-10-03 09:00:00 | エッセー「受容と回復」

今回は5回の内、第2回目です。

退院時、主治医に「私はどの程度まで回復するでしょうか?」という質問を投げかけた。

私の最大の関心事であった。主治医から「人それぞれ全く異なるので何も言えない。

リハビリには6ケ月の壁というのがあり、それ以上は回復しないので十分理解して生活して欲しい。」と指導を受けた。

その時は6ケ月の壁とはそんなものかと頷いたが、自分としては「きっと健常時と同じ位に行動できる迄努力してみる。」と心の中で反復していた。

常に持ち歩くことになる身体障害者手帳には「左片マヒ第1種2級」とあった。

退院翌日から毎日8000歩をノルマに課した。

入院中気にならなかった歩行時の左足指の痺れ、物を掴もうとする時の左手指の痺れ、うがいする時の首の痛み等に対して

主治医の診察を受けたが「気にし過ぎる!!」と一蹴されたことで、私は反って健常時に一歩近づいたと思い直した。

インターネット掲示板の投稿で「痺れ、痛みがあることは良いことだよ!! それは神経が戻っている証拠だ。」に同調した。

反面「ネクタイを結ぶ、タオルを絞る、缶ジュースの蓋を開ける等は、

健全な手足を使って出来る様に工夫していくことだよ。」という意見には反論していた。

マヒ側の手足を健常な時の状態に少しでも近づける努力が大切で、

常に両手両足で生活するイメージを持ちながら行動するべきです。

中途障害者は健常な時には両手両足で全身をバランス取って生活していたことを思い出すべきです。

つまり一瞬でも「左手左足は特に要らない」と思ったことを恥じるばかりである。

最初の段階ではバランスが取れずマヒ側は思う様に動かないので出来なくても良い、

一進一退はあるが月日の経過と共に少しずつ出来ていくので諦めないことである。

健全な手足にのみ頼ることはマヒ側は廃用になっていくと思っている。

最初の理学療法士の言動を強くかみしめた。

 

続きは来週第3回目をお待ち下さい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする