私は拙著「スマート詩吟は面白い」(H26年6月文芸社)のエピローグに
次の様なオンライン詩吟の実現を希望していました。
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四半世紀前に師匠とパートさんの三人で始まった居酒屋道場での私の詩吟は、師匠が亡くなり、吟友・場所を変えながら隙間無く続いているが、なかなか会えない吟友の方も少なくない。そこで、私は転勤や定年後田舎にユーターンした詩吟仲間あるいは他教場の方と何とか同じ環境で練習出来ないものかと模索していた。物理的に距離が存在することは止むを得ないが、現代はパソコン、デジカメ、メール、YouTube等便利な電子ツールがある。私は自分の練習風景、練習吟を動画の形でYouTubeに登録した。従って地方に転居した吟友は、私のブログやeメールを介して、私の詩吟風景をリアルタイムに閲覧し聴いたり出来る。今後は相互に複数の方とタイミング良く吟じながら意見交換出来るようにしていきたい。お金をかけずに、出来るだけ簡単に誰でも操作出来るようにしていきたいと考えている。簡単に音声・映像を登録・閲覧することが出来ると同病会や片マヒ後遺症の仲間との交流ももっと盛んになることが期待できる。彼らは交流会に参加できるとはいえ、体調の具合、同伴者の都合、天候との相談等健常な方以上に苦労しているのだから、きっと役に立つに違いない。但し、肌を付き合わせた交流が一番大事であることを忘れない様にしなければならない。
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本年令和2年春から新型コロナのウイルス対策の副産物としてオンライン会議、オンライン飲み会等が話題になっています。
そのようなニュースを見ますと、オンライン詩吟も手の内と思えます。
そこで、パソコン等ITに相当長けた私の学生時代の友人C君のサポートを得て、オンライン話し合いを実現しました。
オンラインツール「Zoom」を導入し、C君と私がお互いに主催者、参加者になりパソコン及びスマホでそれぞれ試しました。
その結果、オンライン話し合いは齟齬無いことを実感しました。これでオンライン詩吟もいけると思いました。
ただ初めてのチャレンジですから、いくつかの問題点も残りました。
①詩吟の生の声がZoomを経由した際に音質が変わらないか?、
②吟声が途切れること無く、スムーズであるか?、
③吟の途中で指導者が間断無くコメント出来るだろうか?、
④合吟練習は可能だろうか?、等々、慣れが必要なところも多々ありそうなので、今後チャレンジしていきます。
いずれにしてもオンライン詩吟は十分可能ということが実感できました。
全国の吟友の皆さん、是非一緒にオンライン詩吟を楽しみましょう。
今回のZOOM導入からオンライン話し合いにサポート・協力してくれた友人C君にお礼述べます。ありがとう。