スマート詩吟は面白い

スマート詩吟及び福祉詩吟は私の造語です。それらの普及を図っていきたいと思います。

「壇ノ浦を過ぐ 村上仏山」(日本吟道学院公認修神会 大村龍喜)

2022-05-28 09:00:00 | 修神会大会2019(R1)年以降

令和4年4月16日に神奈川県横浜市緑区の緑公会堂で、公益社団法人日本吟道学院公認修神会季吟道大会が開催されました。

今回は、市ヶ尾教場 大村龍喜さん「壇の浦を過ぐ 村上仏山」   を紹介します。

詩文は以下の通りです。

     壇の浦を過ぐ 村上仏山

魚荘蟹舎雨為煙 蓑笠独過壇浦辺

千載帝魂呼不返 春風腸断御裳川

大村龍喜さんの吟詠を聴きながら詩の心を感じます。

 作者は春雨に煙る壇ノ浦を過ぎて、源平合戦に、入水された安徳天皇を偲び弔いました。天皇はわずか8歳、「かけて知る御裳川の流れには波の下にも都ありとは」と詠んで、波の下に都があると信じて海に入水されたということです。(日本吟道学院吟道範典より転載)

詩文と吟声を・・どうぞ、確かに・・・と感じることが出来ます。

大村龍喜さんの吟詠を、じっくりとお聴き下さい。

次の何れかのURLでどうぞ。

「壇ノ浦を過ぐ 村上仏山」(日本吟道学院公認修神会 大村龍喜)

「壇ノ浦を過ぐ 村上仏山」(日本吟道学院公認修神会 大村龍喜)

最後まで、お聴き頂きありがとうございました。  ご感想をこのブログにお待ちします。

  

 

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[散る日 金井直」横浜八聖殿で独吟(5回連載その5最終回)

2022-05-21 09:00:00 | 吟行

ウグイスぎんえい仲間で横浜市中区本牧の八聖殿への吟行シリーズも今回で最終回の5回目になりました。今回は八聖殿窓外の桜を見ながら吟じた私指方龍順の吟詠「散る日 金井直」をどうぞ。

散る日 金井直

桜の花が散る                              惜しげもなく 己を捨てる すばらしさ                 うれい顔が それを眺める                      いま見たときから 散りはじめたような はなやかさ           見ている あいだに 散り果ててしまいそうな 風情          こんなに 豊かな心が どこにあろう                  だれにも 見られないうちから 散っているのだ            そしてまた                              落花に酔った者たちが 去ったのちも                  最果に 向かって 散りつづけて いるのだ               散りつづけて いるのだ

「散る日 金井直」(横浜八聖殿でとの吟詠):「福祉吟詠は楽しい」

 

「散る日 金井直」(横浜八聖殿でとの吟詠):「福祉吟詠は楽しい」

 

 

八聖殿を後にして隣接している三渓園の散策をしました。横浜の住民になって長いので三渓園は何度も足を運んだ所でした。しかし三渓園に関する知識は殆ど無く、生糸貿易で財を成した原三渓の日本庭園、位なものでした。

今回の吟行は一味違いました。同行した廣岡幸吟さんは読書家で横浜歴史に詳しく、原三渓物語の抜粋と言って漢詩「大震災(仮題)」を見せてくれました。

大震災(仮題)                              山傾地裂火雲流                                                                               狼藉伏屍積若丘                                      ・今回中略・・                                        塊我非才任興復                                        宵宵前濁座更欄

氏は慶応生まれですから優に還暦を過ぎています。関東大震災後の横浜復興に尽力した氏の生き様にこの詩をきっかけに尊敬し、出展が「横浜王(永井沙耶子著)」と聞き、読み始めました。次回機会あればこの「大震災(仮題)原三渓」を吟じてみたいと思いました。

八聖殿吟行5回シリーズはこれで終わりです。次回は又新しく。

 

 

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「短歌連吟(寒いねと・・・)俵万智」(昇段審査課題吟)

2022-05-14 09:00:00 | 和歌吟詠

私は今回公益社団法人日本吟道学院昇段審査で「正師範」を受審します。二つの課題吟で「なずな 星野富広」と「短歌連吟(寒いねと)  俵万智」です。今回は後者の修練開始直後の吟詠を紹介します。   審査当日までどこまで修練できるか、楽しみたいと思います。   この様子をご覧になった方が、少しでも詩吟へ参加してもらえると、うれしいな~と思って、ブログで発信しています。

短歌連吟(寒いねと・・・) 俵万智

「寒いね」と話しかければ 「寒いね」と答える人のいるあたたかさ

「嫁さんに  なれよ」だなんて                   カンチュウハイ2本で言って しまっていいの

「愛人でいいの」と歌う歌手がいて                言ってくれるじゃないの・・・・・・と思う

次のいずれかのURLでどうぞ。俵万智さんの世界を吟じる難しさを感じながら、審査当日まで毎日修練します。

「短歌連吟(寒いねと)俵万智」

「短歌連吟(寒いねと)俵万智」(「スマート詩吟は面白い」そして「福祉吟詠は楽しい」)
動画リンク
 
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「海を望む 藤井竹外」横浜八聖殿で独吟(5回連載その4)

2022-05-07 09:00:00 | 吟行

ウグイスぎんえい仲間で横浜市中区本牧の八聖殿への吟行シリーズも4回目になりました。八聖殿には八聖人の他、横浜の海の変遷、漁業の歴史、特に海苔の養殖についての展示が併設されています。長崎県大村湾で育った私は、横浜本牧が遠浅で豊かな漁場だったことにとても興味がありました。

では、今回は吟友久保萌照さんの吟詠「海を望む 藤井竹外」を紹介します。

海を望む 藤井竹外
鵬際晴開九萬天   
無人之島定何邊
追風狂浪如奔馬
忽触巉礁砕作煙

<詩の心>
はるか水平線、海と空がどこまでも遠い。無人島はどこにあろうか?
風を追い荒れ狂う波は、まるで奔馬の様。切り立った岩にぶつかり、    砕け散り、一瞬、煙の様である。

<久保萌照さんの選句から>                        安達漢城「太平洋」から思いを馳せたこの「海を望む」を聴いて下さい。    視線が遠から近へ、更に静から動へとダイナミックに展開されています。 色彩が、青い空と海、黒い岩、白い波と鮮やかに描かれています。この様な場面を思い頂き、萌照さんの迫力ある吟詠を下記いずれかの動画でお楽しみ下さい。

「海を望む 藤井竹外」(横浜八聖殿 吟行)

「海を望む 藤井竹外」(横浜八聖殿 吟行)
動画リンク
 
なお、私はR4.2.5「ブログ「風のこたろう」にリンクしました」の記事を公開しました。萌照さんはその作者です、是非訪問して下さい。         この1月18日記事には、「ウグイスぎんえい教室」が紹介されています。

風のこたろう - 2022年1月18日の記事一覧 (teacup.com)

今後とも両方のブログをご支援下さい。

 

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